自民党は,〈村〉だった。

政権与党を構成している派閥のひとつで、

政治資金として集めた金を、帳簿外で動かしていたことが判明した、という出来事。

法に照らせば、やっちゃあいけない行為なんだろうが、

僕からすると、他人事でもない失笑、くらいの話題か。

なぜ、他人事でないのか?

数年前、家並み順(=ほぼ輪番制)で、常会長を仰せつかったが、

その期の途中で、某団体からの入金(訂正 ☞ 数万円と記憶) があった。

同様の収入は毎年度発生しているはずだが、引き継ぎされた決算書には、一切記載がない。

前年度の役員に訊いたら、それは数人の役員で分けるように言われた(そうした)、という回答。

いやいや、各戸から徴収する運営費も含まれる会計なんだから、

たとえ、その収入が寄付であっても、記載なくちゃあダメでしょう。

なので、役員手当は、自分を含め、規定額を支出し、

従来、使途不明となっていた収入はそのまま記載して、次年度に引き継いだ。

道理がわかると思われた準リーダー的存在を訪ねて、

― あのやり方は社会通念上、通りませんよ、と伝えると、

俺も、そう思うが……、との返答。

要は、おかしいけれど、今は長老に従うよ、ということなんだろう。

最終的には、長老級と論議になったけれど、正当と思う決算をして、次年度に申し送った。

その翌年。

不明朗な会計が認められるような町会(常会は、町会の下部組織) に所属するのは、自分の信義に反するので脱会しますと、書状を、町会長に届けた。

一応、受け取っておきます、と言うから、

組織の責任者であるあなたに届ければ、それが、正式な通知、即、脱会ですよ、と、僕としては、最大限穏やかにお伝えした。

いまでも、役員山分けの図式が続いているのか知らないけれど、続く限り、

年番制なので、常会の皆が順番にそれに加担していく。

各国会議員は、派閥(幹部)の指示だから、それに従った、と言い訳しているが、

親分(長老)の指示が、法律に優先してまかり通るんだから、

僕のあたりの村落共同体と、自民党は、ほとんど変わりない。

ゆえに、寂しい失笑、です。

では。

ありがとう,ごめんなさい (滝と小松)

滝 裕太が、レンタルの身分から、完全移籍による所属になった。

今年も2部で戦わざるを得ないエスパルスの事情を、巧く衝きましたね。

もちろん、清水さんには感謝、感謝。

同時に。

沼津の地で袖すり合った、滝君の、あの熱心なエスパルスファンの御方には、

そっと、ごめんなさい、をしなければ。

そして、願わくば、

是非、アルウィンにご来場いただき、山雅の戦士として躍動する滝をご覧ください、と。

ユース出身者が来れば、他方、ユース生え抜きの 小松 蓮が去る……。

それぞれが、十数年来の人生にひとつの区切りをつけるんだから、大きな決断だ。

獲得に動いたブラウブリッツ秋田の思わくは、かなり明快に理解できる。

ポゼッションを棄て、手数少なくカウンター攻撃に徹し、得点の46%がセットプレイから、というサッカースタイルを採用。

堅守ではあるが、得点力の無さ(リーグ最下位)に悩むなら、

そりゃあ、ボールを放り込む標的となり、かつ、それを収められるフォワードを、渇望するはず。

ピッチにおいて、ボールがたくさん小松めがけて出るならば、信頼されるフォワードとして道は拓けるだろう、きっと。

攻撃的サッカーで、あれだけゴールを積んだけれど、

次は、それとは真逆なサッカーで結果を出せれば、たしかに、ひとつの飛躍。

まぁ、おおかたの山雅ファンサポーターのココロには、

小松よ、チャレンジの場が、秋田かよ、といったひっかかりが在ることは間違いないだろうが、

今は、その秋田であっても、立派な挑戦と飛躍の対象である、という教訓。

で、貴重なフォワードが去るニュースの直後に、

今季、3部リーグで 10得点のプレイヤー(MF登録) の加入を差し込むところなんかは、好きですけどね。

では。

国民的大歌手を,おとしめる?

僕の助手席に座った者は、否応なく、CDを聴き続けるハメになる。

マイルス デイビスの『’Round About Midnight』(アルバム,1956年発表)を流しておいたら、

隣の小学一年生が、曲のいわれを訊くので、

ジャズの美しさ、即興演奏の緊張感や、自在性、などについて話をすると、

その子、曲想から思いついたか、『お祭りマンボ』(1952年発表) の一節を、突然口ずさむ。

運動会の演目で、この曲に乗せてダンスをやって以来、お気に入りのご様子。

曲名の前には、必ず〈美空ひばりさんの〉とつけるところが、面白い。

この子にとっては、その存在がおぼろであるからこそ、さん付けで呼ぶんだろうか。

君と同じくらいで、歌手としてはじめて(9歳)、

子どもらしくない上手さだったこと、この曲は 15歳の時のもので、

30年くらい前に亡くなった、などと話す。

……たしか、死後、国民栄誉賞が授与されたんだった?

だから、史上、国民的な人気を誇っていたんだろうが、

僕は、世代的になのか、あまりこの人の歌唱に、こころを揺さぶられた記憶がない。

そもそも、一緒に時代を生きた、といった感覚がまるでない。

早熟な上手さは認めるが、年齢を重ねた〈深み〉は身につけないまま逝った歌い手のように思う。

僕の世代感だと、ココロに訴えるにおいては、藤 圭子が格別に良い。

で、日頃、その子が、けっこう助手席に居ることが多いから、

今は、心静逸にと願い、

ジャックジョンソンのアルバム『In Between Dreams』(2005年発表)をかけて、

オアフ島(ノースショア) に住んでいれば、こういう曲が生まれるのかなぁ?、と会話しています。

では。

オリジナルで,春を待つ。

2024シーズンの、リーグ日程が発表された。

2月23日(金、祝日)の開幕で、11月24日(日)が最終節。

ホーム&アウェイの 全38ゲーム。

その後に、3~6位による、3番目の2部昇格者を決するプレイオフが、12月第1週まで実施される。

で、リーグ開催の期間中には、ルヴァン杯と天皇杯(県代表決定より)が、織り込まれる。

……お楽しみの 9か月がやってくるまでの 、これからの 2か月。

たとえば、自分だけのオリジナルグッズを創って、開幕に備えている萬年氏。

㈱松本山雅では、グッズ開発担当者が、鋭意、商品開発に奮闘のことと存ずるけれど、

どうも、最近、面白みに欠ける、というのが、家人のご意見。

ひととおり、アイデアが出尽くした、とも言えるんだろうが、

Jリーグと山雅が、登録商標上の権利によって、二重にピンハネするから、市価の同等品よりかは、3割程度は高く買わされる、のはいたしかたないにしても、

クラブカラー(緑) や、観戦の〈お伴〉的発想に執着し過ぎることで、魅力に乏しい。

特に、アパレル関連品は、街着としては、まったく敬遠されるだろう。

……と文句を言うばかりでは、すこしも建設的でないから、

この際、萬年式の山雅キャップを、創ってしまえ。

ベッチンに似せたポリエステル生地の帽子(780円也)を買ってくると、

無料フォントから気に入った書体を拝借し、白いフランネル地から大文字〈Y〉を切り抜いて、

それを、友人の奥様に頼んで、うすいピンク糸で縫い付けてもらった。

こういうのは、帽子は格安でも、副材や手間に、ずいぶんと手間ひまかけることになるのが必定。

でも。

一見、意味不明のエンブレムが、なんとも密やかな悦楽ではないか。

これを目深にかぶり、ピーコートを着込んで、今冬を過します。

では。

ウインストン氏を偲び、ふたたび。

いままでも、当ブログで採り上げた、

ジョージ ウインストン(1949~2023.6.4)。

アルバム『December』(1982年発表) 中の曲、

〈カノン(パッヘルベル)、ひとつの変奏〉は、

原曲に、リズム&ブルースの、上品な味付け(アレンジ)を加えているため、

僕の耳には、かなり親しく好ましく入ってくる。

で、今回は、その原曲(通称 Canon in D) を、

作曲者ヨハン パッヘルベル(1653~1706) が活躍した、バロック中期に近いとおもわれる様式で。

3つのバイオリンによる追っかけ演奏と、繰り返される低音。

そんな形式が、とてもわかりやすい演奏。

彼が亡くなった年、それも、ディッセンバアにじっくり聴くのは、もってこい。

去年は、ジャズ畑のピアニスト、ビージー アデル (1937~2022.1.23) が逝き、

今年は、ウインストンが……。

時が経つ、というのは、訃報が、周りにどんどん降り積もることなんだな。

では。