長野から,草津へ (ザスパ群馬戦プレビュウ)

僕の記憶だと、前田 大然のプロ初ゴールは、
高卒で加入した 2016年。
3月の、プレシーズンマッチ長野戦だった。

それから、10年。
現在、イングランドプレミアリーグの、イプスウイッチタウンFCに所属。

前節は、マンチェスターシティのホームで、60,000人の観衆を前に、
裏に抜けたボールを、相手ディフェンダーを置き去りにする快走で運ぶと、ミゴトなプレミア初ゴールを記録。

家人は、いつかは、前田が山雅に帰還するのを確実視(=熱望) しているけれど、

それは、まだまだ先のことになりそうな、28歳の充実。

……前置きは、以上。

早くも、今夜はホームで、ザスパクサツ群馬戦。

(コンディションの問題なのか?)米原、 山口を必要としない群馬サッカーとは何なのかわからん。

前監督が、リーグ戦2勝6敗の時点で解任されて、コーチが内部昇格してから、約一か月が経過したチーム、それくらいをアタマに入れておく。

結局は。

相手どうこうより、

山雅は、先発と控え(総勢20人)を、連戦に向けて、出し入れしながら、

今節は、カネショー、澤崎、川上、田口らで攻撃をつくるのか、とにかく、

いま取り掛かっているサッカーを推し進めるしかない。

前節長野戦の価値は、

4/26ホーム戦(@特別リーグ)では、ボールへの執着など、こっちの強みをむこうに持っていかれ、イーヴンのゲームでやっとこさのゲーム(敗戦)だったのに対し、

その不振を奪還する格好で、一方的なゲームをして、特別リーグ当時のチームを乗り越えたことを示したこと。

しかし、ゲームで勝って、勝負に負けた。

クロスを20数本入れ続け、押し込んだゆえのコーナーキックの獲得をしていれば、

ふたつの指標で、ほぼリーグトップにもなる、ってもんだが、

群馬戦も、その延長上で、戦おう。(クロスへの注文はしてある)

ゲーム内容も、結果も、両方求める貪欲さで。

では、アルウィンで。

足すのか,削ぐのか (長野戦レビュウ❷おしまい)

失点については。
2次攻撃へのライン前進(上げること)と、カード覚悟のカウンター対策を、能書き的に言っておく。

が、少なくとも後半の50分間、あれだけ(相手陣内で)ハーフコートなサッカーやりながら、無得点であったことにフォーカスすべき。
そういうゲームが続いているから、重症という。

課題❷ 攻めにおける整理を。

不足だから、では、何かを加える必要があるか?

ではなく、ひょっとしたら、それは、逆に、削ぐ作業なのかも知れない。

従来。

山雅は、3 – 3 – 2 – 2を採った、つまり、アンカーをひとり配す方式。

が、長野戦は、ダブルボランチ(金子光汰、松村)を置く、3 – 4 – 2 – 1へ。

これは、中盤でのボール奪取および回収ポイントを増やす案として、以前から

萬年推奨の策だから、腑に落ちる。(金子を、ボランチで使う是非はまた別)

実際、ゲームでは、セカンド回収にだいぶ優位性を発揮した。

で、そこから先の話です。

陣形全体を高く押し上げて、相手陣内で、円弧上にボールを左右に周回させて、

さて、そこからどうやって、ゴール到達へ持って行くのか?

両サイドへの(センターバックを含めた連携による)展開、

サイドより幾分か狭いスペースに、縦にボールを投入すること、

後方から、3人目がせり上がってくる厚み、

そういったものには、練習による作り込みを感じさせる。

ゆえに、山雅に約束事がない、とするのは間違いであるし、

それは、おそらく、ゴールに結実しない結果に誘発された、誤った観方。

ここには、ひとつの逆説があって、

相手を自陣に押し込むほどに、かえって、その守備網を密にし、ゴール前スペースを窮屈にするということ。

僕からすると、批判を受けるべきは、クロスの精度ではなくて、

最後の詰めで、山雅プレイヤーが、互いに近距離で錯綜し、しかも、相手守備ラインと並んでしまうこと。

せっかく、ダブルボランチにしたのだから、前線に入れたボールを、

一旦グランドの、ゴール幅のエリアに、マイナスに落としておいて、後方から入ってくるシャドウなりボランチが、余裕あるモーションで、撃ってみたらどうか?

かつて、セルジ―ニョとパウリ―ニョのセットでよくやっていたこと。

クロスが、そのままアシスト弾、とみなされていると、結局、それをアタマで入れる、というイーヴンなボールになってしまう。

……と、ここまで書いてたら、何々?、

あのウエリントンが完全で加入だって?! (山雅からメールで配信する手厚さ)

ならば、アーリイクロスにヘッド、が有りうるね。

ブラジルでパウリ―ニョが動いてくれたのかどうか?、

2024年4月のルヴァン杯(@アルウィン)、その時は敵同士だったけど、今度はチームメイト。

期待します。

では。

できては来たが、なお不足するもの (2026.10.18長野戦レビュウ❶)

1 – 2 の敗戦。

広島戦後には、挨拶しに来たチームに、激励と拍手をくれたのに、

この負けには、盛大なBOOを見舞うとは……。

ゴール裏には、応援の組織化と先導を託してはいる。

が、あの怒声を、山雅ファン&サポーターを代表してやってると思っているのなら、迷惑な話だ。

― 気持ちはわからなくないけど……、とバックスタンドで観戦の家人。

けれど、続けて、

― これだと、敗戦したら全部ブーイングなのかしらん?

いやいや。
不興な気持ちを、腹いせに他者にぶつけるのは、(それがシャレの域を越せば)子どもじみているが、そういう連中が大勢を占めているのか、

世の中、カスハラ防止が流行っているけど、こういうのはどうなのよ?

共闘を割いているのは、どっちなんだ、って話でね。

でも……、

長野在の友人(パルセイロ側に座る)と、久しぶりに会うことができて、しかも、

手土産に、マツキさん(@篠ノ井布施高田)の、ナス餡のおやきをいただき、

それを食したおかげで、だいぶん不快さは消えました。

さて。

僕が予想したほどには、

長野のようにこっちの勢いを削ぐことと、スキにつけ入ることに専念するサッカーに対しても、

それほどわずらうことなくて、

かなりいい攻撃を繰り返していた。

空中戦はほとんど獲り、セカンド回収もマメにできていて、

佐藤 亮の抜擢を機に、チーム創りとサッカーは、新たなフェーズに入ったことが露わになった、ということだろう。

このゲームでは、佐藤は、90分間の稼働、

ゲーム終了後、(無念から?)最後まで立てなかったのが、その佐藤であったことが、それを示す。

課題その❶。

ゲームの流れ把握においての、開始後20分(前半の前半)までの入り方。

それほど劣勢でもないが、チト、エンジン始動がおっとり気味なのが気がかり。

打算的なプレイをしないところが、山雅の良さ。

でも、円陣ダッシュやってることでもあるし、

ゲーム冒頭は、少々粗くてもいいから、破調的なことを仕掛けてもいいかな。

開始2分での 1失点目も、

相手は、はなからタッチラインの高い位置に蹴り出し、ラインを割ってでも、

相手陣地奥に起点をつくるサッカーをやってくる(相模原同様)わけで、

こういうのには、たとえば、サイドへの蹴り出しと突進なんかで割り切って抗したい。

では。

渡すな お株を (長野戦プレビュウ❷)

株とは、江戸時代の用語で、

幕府(=政権)や、商業的な組合から与えられた、ビジネス権益や、専売特許のこと。

小林監督は、いわば、山雅のお株を奪うようなゲームを仕掛けてくるのだから(前回同様に)、

それに対し、

あくまで、こっちの十八番をむこうに渡さない、あるいは、奪還する、あるいは、強みで過去を上まわる試合を創らねばならない。

前回記事で、強みの整理と発動を願う、と書いたのが、それで、

ピッチのそこかしこに、次々と顔を出す運動の量と質、

適度な距離を保ちながら、縫うようにボールを運び、サイドを変えていく中盤、

両サイドでの押し込み、

後方からの、鋭いロングフィードと、セカンドボール回収、など。

重要でないポジションはない。

けれど、このゲームを、より攻撃的にやるには、

最前線をグッと押し上げるためにも、2列目での仕事がキモになるはず。

そういう意味では、カネショー、サトリョ―、村上、松村、こういう面々の躍動に期待しましょう。

広島戦では、GK高麗からのロングボールが効いていたので、そのミッションを、今回は、野田や蓑田に移管するとして、

そうなれば、

7か月前に、東福寺のスタジアムに立ったスタメンで、今回もスタメンをはるのは、最大にみても、たったの 3人。

これほどの変遷をこなして、チームを保ち、ゲームをこなす指揮官の偉大さよ。

特別指定の渡辺(産業能率大学4年)をも動員するようなチーム事情もあると思われますが、

ピンチをチャンスに変えるのが、勝者たらんため、踏むべき道なのさ。

では、篠ノ井で。

広島戦のようにはいかない (長野戦プレビュウ❶)

……今は昔の、先のおおいくさの末期、
スメラミコトの御居を、信濃の国は、松代の、皆神山の地中深くへと遷さんとせしが、
信州とは、神州にも通ずるゆえに、必ずや神風も起こらん、との願ひも虚しゅう終わんぬ。
幾星霜を経て、皆神山を眺める平には、競技場なるもの建立せられ、民の愉しみのため蹴球に興ずる時代ありて、そを詠める。

みすゞかる

信濃の秋に

皆神の

空舞ふ球(たま)の

白線に落つ    by 萬年亭ルカ。

 

……コンパクト、かつ、整然と陣形が組まれ、

次々とボールを転送しては、くりかえし攻撃をしかける山雅戦士ら。

ルヴァン杯で魅せたあの姿を、切望はすれども、

今節は、同じようにはいくまい、と思う。

なぜなら。

長野は、

こっちの陣形を乱し、プレイヤー間を引き離すために、

ボールホルダーには、素早い突っかけをおこない、

山雅最終ラインの裏を、常にロングボールで侵そうとするサッカーを仕掛ける公算が大きいから。

しかも、ボールへの接近は、前もって仕組んだ側のほうが早く到達するのが容易なので、厄介。

要は。

相手の嫌がるスペースへとボールを入れ続けるサッカーに、どう対抗するかを考えないとならず、

その場合、今一度、自分の強みを整理して、発動するとしても、

かき乱されるリスクの低減をも計算に入れないとなりません。

……プレビュウ❷に続く。

では。