今治に 行きたしと思へども

今治は あまりに遠し

せめては 新しき心持ちして

かりがねに いでてみん。

……どこぞの詩を真似るように、4年ぶりに!!、山雅の練習を観に出かけた。

チーム山雅は、

発展途上の〈藪漕ぎ〉みたいな苦悩も味わいつつ、尾根に突き出たような爽快を求めるように、

一貫して、自分流サッカーを追求してリーグ参戦中

むしろ、このところ、周囲のファン&サポーターが

上位リーグでやっていなければ一切ダメ、という世界観と、過去を捨てきれない懐古心理が絡み合って、定見もなく、いたづらに動揺している始末。

そんな要らぬ雑音には見向きもせずに、ひたすら〈守功一体型、高強度〉サッカーを求めるさ。

実際、練習では、攻撃と守備を(区分せずに)表裏一体として強化していて、サイドからの崩しと、その対策を念入りに深めている。

基本は、あくまで、再現性を有する攻撃を究めることに、重きを置いているように思えた。 (内容は、ボカシてあります)

山雅が、過去にないほどに攻撃的なゲームを重ねているのは、(Jリーグデータによる)反則数の少なさで、リーグ第1位であることからもうかがえる。

そして、この日。

かりがねにおけるいちばんの感想は、

あぁ、活発な錬成をおこなうには、やはりこれだけの、チームとしての所帯を必要とするんだなぁ、でありました。

で、僕は、ファイアースティックのリモコンが検知しないことに、のんびりと焦り出してはいるのです。

では。

元祖とは,別物と思ふ。 

先の金曜日、穂高(有明) まで出かけた。

この雨ならば、注文してからそんなに待つこともないだろうと、スパゲッティを目当てに。

お店に着くと、12時をまわっていたが、僕らの他に客はなし。

ひょっとしたら、この日、唯一のご一行様であったかも知れないが、

とどこおりなく頂戴し、また、雨の中、帰途を辿る。

途中、開〇堂の工場敷地に寄り、ペットボトルに井水を汲むが、ここでも順番待ちは、一切なし。

今回、僕にとっては二度目、家人は、三度目になるのですが、

車中、昼食に関する評価会と相成りまして、

― もともとが、や〇なみの常連だった御方が、あそこに、いまの店を開いたと聞いているんだけれど、結論から言うと、まったくの別物。
初めから、そう思ったけれど。

と、なかなか手厳しく始める家人。

麺、デミグラスソース、サラダ、盛り方のすべてが、本家とは違う、とのこと。

どのように違うのか、それは仔細にご教示を受けたけれど、ここでは略す。

数十年前、切迫流産で入院中に (娘はその後、無事生まれてくれた)、

実姉に頼んで、や〇なみさんのスパゲティをテイクアウトで食したほどの元祖通であらせられる家人のことゆえ、

その評価には、けっこうな説得力がある。

ま、いづれにしたって、その看板名に郷愁を憶え、穂高別荘地くんだりまで出向くのは、かつての昭和女子の皆様、なんだろうけど、

もしも、期待はづれを感じたら、お名前だけは酷似した店で食した、くらいにしておくのが、よろしい。

そして、上の評価は、お店の場所を教えてくれたワーゲン氏と、一応、すり合わせしておこう。

では。

(他人事なれど) 歓喜と無念と。

贔屓チームでなければ、そのゲームや浮沈について、情や興味を寄せはするものの、

その程度は、山雅の場合とは、比べものにはならない。

それが、サッカー熱の偏狭さでもあるし、同時に、健全性でもある、と僕は思っている。

ひとつ。

アルゼンチンで開催中の、U20 ワールドカップ2023 (男性)。

その準々決勝で、イスラエルが、ブラジルを破った件。

ちなみに、FIFAランキング(A代表の)をみると、ブラジル第3位、イスラエル第78位。

ハイライトしか観ていないけれど、ブラジルと撃ち合って勝利するとは見事。

強豪相手に、なんら物怖じしないサッカーをするところに、好感が持てる。

ハイライトを引用するが、延長までいってそこで逆転して、しかも、ペナルティキック2本の失敗がありながら、と内容が盛り沢山で、こういうのは面白い。

面白い、という感想が、もう他人事として観ている証拠なんですがね。

参考までに、日本代表(予選敗退)は、予選でこのイスラエルと対戦し、相手が10人になったが、逆転負けを喫した。(日本のFIFAランクングは、20位)

ふたつ。

イングランドプレミアリーグ(1部相当)への、昇格プレイオフ決勝戦(5/27)。

23年ぶりのトップリーグ復帰をめざして戦った、コベントリーシティFCは、

PK戦までいって、ルートン タウンに敗れた。(ルートンは5部にいたこともあるクラブで、今回が初昇格)。

コベントリーシティFCは、創設が 1883年のクラブ。

2018~2020季は、4部リーグまで落ちたけれど、2部に復帰して3シーズン目でトップリーグまで、あと1勝のところまで迫っていたのだ。

スバル自動車が胸スポンサーだった時期もあったので、

僕は、コベントリーには親近感を持っていて、たまあに公式サイトを覗いたりしたが、所属リーグがどうこうでないクラブの気品というか、落ち着きを感じる。

たとえば、なんとも無残な結果を負った直後であっても、
すでに、来季契約更新プレイヤーの特集記事を載せていたりする強靭さ、

そういうものに、惚れ惚れしてしまうが(これはかなりの共感)、

できたら、140年の歴史を持つクラブを支える、コベントリーのファン&サポーターの生の声にも触れてみたいな、と思う。

では。

気持ちを込めれば 決められる(SC相模原戦レビュウ❷)

相模原戦のゲーム前、ゲート1付近にいらっしゃった飯田 真輝氏に、ひとつ伺ってみた。

― 前節鹿児島戦、野々村の、あの素晴らしいヘディングシュート、あれ、貴殿直伝によるものでしょうか?

― なんとなくは、教えてますけどね。特に、
気持ちを入れれば (入れて撃てば)、決まる、ということは伝えてます。

なるほど、なるほど。

良いお話、ブログに書かさせてもらいます、と飯田氏には、ご諒承をいただいた。

しかし、奥が深いなぁ、これぞ秘伝、とでもしておくべきか。

他方、相方は。

(キクちゃん、と呼んでいる) 菊井 悠介 と話したいばかりに、その前に置いてある、ライチョウ保護の募金箱に、ポケットマネーを投じつつも、

ゴール裏で掲げる、#15を描いたゲーフラの宣伝を、ひとしきり。

〈出場停止〉がくれた、恵みの時間、ではありました。

ではでは。

めでたさも ちう位也 勝ち点 3 (2023.6.03相模原戦レビュウ❶)

5 – 3 の勝利。

〈内容より結果〉論者は、この勝ちについて、

手放しで素直に喜べ 勝ち点3、でなければなりません。

内容も結果も両方を、というのはチト強欲かと。

ただし、僕の場合はどうしても、中くらいの出来だな。

けれど、これにしたところで、勝てたから言えることでありまして、

終盤の、傍からは、どうしてもコミカルに見えてしまう失点を、とやかく言うつもりもありません。

オウンゴールは別にしても、4つのゴールはすべてファイン!!、特に、アシストが、気が利いていた。

渡邉 千真は、意図的だったかどうかはわかりませんが、みづからゴールをいくつか遠慮してさえ、大量得点をお膳立てした。

彼を始め、先発メンツはほとんどが出来が良く、こうなると、交代カードの切り方と、投入されたメンバーの出来について、もっとクオリティが求められる。

(現時点で) リーグ最多得点、かつ、リーグワースト失点……。

是非は別として、山雅が決意をもって、そのサッカーを追求しているあかし、と考えるしかありません。

とにかく、複数得点のできるサッカー、まづは、これですから。

それにしても、滝  裕太。

1ゴール1アシスト、とやっと報われた。

貸していただいているエスパルスさんに、これでようやく顔向けができる、というものです。

では。