Stella Blue Eyes, in the Summer of 1962…….


季節の憶え ☞ このところ、夏椿の落花を、朝夕で、100個は拾っている……。

柳 ジョージ&レイニーウッドが、

1980年に、シングル盤で発表した曲。

日本語の曲名は、『青い瞳のステラ、 1962年 夏……』。

それを、それらしく、英語にしたのが、当記事のタイトルであります。

(取り立てて、他意もない、お遊びで)

ところで。

僕は、いままでずっと、

青い瞳(め)のステラ、と当たり前のように読み、そして、発音してきた。

ところが!!

どうも、青い瞳(ひとみ)、と読ませるらしい(当たり前か) ことに、今更ながら、気づいた次第。

だが、しかし、待ってもらいたい。

すくなくとも、100年このかた、宮沢 賢治の詩作を持っている日本語と日本人であるならですよ、

やはり、〈あおいめ〉と読むのが、自然、かつ、歌詞における品格だと思うんですよね。

おそらくは。

クロスビー スティルス & ナッシュに、

名曲〈組曲; 青い眼のジュディ〉(1969年) があるから、これとの区別をはかりたいネーミングだったのかも知れず、僕の語感も、それを、そのまま踏襲したのかも知れず。

でも、もういいや。

この季節になれば、1962年の夏って、一体どんなだったんだろう?

……そう想いながら、これを聴いていることに、変わりもないのだから。

では。

近ごろの大収穫 『Your Song』(by Nils Landgren)。

エルトン ジョンが、1970年に発表した。

あぁ、既に、54年前か。

時を経るにつれて、その良さが評価されているような曲。

むかし、中田 英寿がゲーム前に聴いていた、と聞いたことがあるが、

その人柄を感じさせるエピソードだ。

もともとが、ジャズ風味の曲だから、

存命ならば、フィービ スノウ(1950 ~ 2011年)に歌ってもらいたいなぁ、とか思っていたが、

最近、二ルス ラングレン(1956~、トロンボーン奏者、ヴォーカリスト) が、ジャズクヮルテットで、この曲を演っているのを見つけ、

その出来には、少々参ってしまった。

淡々と、なんら奇異を衒わない演奏。

けれど、ムダな音を削り落としたうえで、気の効いた音で攻めてくる、そんな感じ。

久々に、新作の(この曲が収録された)アルバムを購いたくなった。

既に、評価を確立しているラングレンではあるが、これから、目を離せない。

では。

変わることなく聴いてやる〈Back in The U.S.S.R〉

Back in The U.S.S.R

ビートルズ、1968年発表の 2枚組アルバム『The Beatles』の冒頭に収まっている曲。

〈ソ連邦に帰国して〉

マイアミ(米国)から、BOAC(今は亡き英国の航空会社)機で出発すると、

機上、膝に紙袋を抱えて、それはひどいフライト。

昨夜は一睡もできなかったけれど、

こうして、やっとこさ、祖国ソ連に帰国して、なんとラッキー……、

と、ソ連のビジネスマンが、自国を讃える。

歌詞の中で、各地の女性を採りあげてあって、

そこでは、ウクライナは ユークレン、グルジアを ジョージア、モスクワは モスカウ、と英語読みで押し通すのは、興味深い。

かの時代、世界は、冷戦中。

東西陣営が対立し、ソ連は東の親玉。

そんな状況を、リアルタイムで見聞きしているのは、現在、アラウンド50歳以上の皆々様に限る?

カーテンの西側に居て、東を礼賛風につづった皮肉、あるいは、まったくの無思想。

歌詞には、新味はないけれど、

チャック ベリーの、Back in The USAのパロディをやっちゃえ、だけで、これだけの作品を創れるところが、出色の才能です。

人気の絶頂にあったビートルズであったからこそ、俺たちにはなんでも歌えるぜ、という自負もあったのでしょう。

これを、軽快なロックンロールに、彼ららしいコーラスを乗っけた曲、というんだろうが、

僕など、通ってた高校の音楽の授業が、なぜか自習の時間となった日、

クラス委員みたいな級友が、じゃあ、今日はこれ流します、といってクラスで聴かされたのが、

このアルバム〈The Beatles〉だった。(僕は初聴でした)

天候のためだろうか、なんだか陰鬱な曲調に思えてしょうがなかった記憶がある。

たとえ、その後に、オブラディ オブラダが続いても、です。

たしかに、たしかに、優れたバンドには違いないが、

このアルバムに到達してみてはじめて、

このグループの力量は、

ポール マッカートニーの音楽的素養とセンス、

それと、プロデューサーのジョージ マーティンの、クラシック音楽の造詣、

これらふたつに大きく依存していたことがわかる。

でなけりゃあ、これほど多く、出来の良い楽曲は生み出せなかったことが。

なにも無理して、ここ2年あまりやってる戦争を引っ張りだす必要もないけれど、

かつての我が祖国ソ連は、いまもあまり変わらない?

では。

足許の話は,続く……。

先日、拙宅にやって来た小学二年生が、新しいスニーカーを履いている。

全体が白で、かかとの部分がグリーンのシンプルさ。

― これ履いて、アルウィンへ行くんだ、と嬉しいことを言ってくれるではないか。

僕も負けじと、そろそろ新調したい足許のこと、を考える。

アディダスは、山雅界隈ではありきたりだし、

ナイキの、 ダンクLOW レトロSE、などはいかが?

白基調で、ヴィンテージグリーンを、縁取り的に差し色に配し、シューレースも深い緑を採用、なんてのは、上品だなぁ。

もしも〈ミドリ〉がくどければ、靴紐を、たとえば、紺色に変える、とか。

でも、価格が、100ドル超……。

これじゃぁ、相方の支持取り付けがむづかしいかも知らん。

なら、他種を探しましょうかね。

ところで。

大宮遠征の頃から、愛車に流れているのが、

ライ クーダ―のアルバム『チキンスキン ミュージック』(1976年発表)。

さきの二年生が、この中の、

〈Smack Dab in the Middle〉をかなり気に入って、スキップして曲を探しては聴いている。

どこがいいの?、と訊くと、

繰り返しの最後、歌詞の、

Well,let me rock and roll to satisfy my soul 

この末尾、単語〈SOUL〉を引っ張るようなコーラスが、素敵なんだそうな。

確かに、豪華なバックコーラス。

で、このアルバム全体のテーマ、

古いスタンダードな楽曲を、ライとその仲間たち独自のエッセンスを注入して、

アッと言わせるほどに、(別ものの)新曲に仕立てて魅せる感が、満載。

というわけで、1977年のライヴ演奏(BBCTV)で、それを楽しんでしまおう。

メンバー紹介をやってるから、コンサートのラストナンバーでしょうか。

ちなみに、SOULは、どこかの球団では、SOU1、ですけどね。

では。

『バッファロー ’66』からの、おまけ。

この作品には、スタン ゲッツ(テナーサックス奏者、1927~1991年)の楽曲が使われている。

そう言えば、当ブログの〈過去画〉の紹介では、

ゲッツが、チェット ベイカー(トランペット奏者、1929~1988年)と、

1983年、ストックホルムのコンサートで競演した、

〈Dear Old Stockholm〉を採りあげてあるんだった。

この曲は、僕の、大大お気に入り。

なので、

ブログでは、いままでに

マイルス デイビス(トランペット奏者、1926~1991年)と、

ユタ ヒップ(ピアニスト、1925~2003年)の演奏を、それぞれ、ご紹介した(記憶があります)。

で。

懲りずに、今回は、トミー フラガナン(ピアニスト、1930~2001年)のやつをご紹介に及んでしまう。

しかしまあ。

こうやって、親しいジャズミュージシャンを、ズラリと書き下してくると、

皆さん、昭和一桁(初頭)の生まれ。

でもって、今世紀に入るか、その手前で、他界されている……。

今さらながら、

僕は、そのあたりの方々の演奏をよく聴いてるわけだ。

では。