1点差など 保険に過ぎない (2023.4.9北Q戦レビュウ❶)

好天の小倉、敵地ミクスタで、4 – 2 の勝利。

サラッと先制されたが、見事に逆転、さらに、同点にされるも、突き放す。

小松 蓮のハットトリックがあって、つごう6回もゴールネットが揺れれば、盛り沢山で、にぎやかなゲームとなりました。

まづは、現地参戦の山雅ファミリーの皆様に心からありがとうを申し上げます。

DAZNの画面からも我がチャントの数々が勇壮に聞こえてましたから、プレイヤーを大いに鼓舞したはず。

……ただ、どっちに転んでもおかしくないゲームであって、

実際、2 – 1 にした時でも、
― これは、3点獲らないと勝てないなぁ、と思ってましたし、

3 – 2 になってさえも、安堵感は決してなかった。

要は、一応はリード、という保険をかけておいて、あと1点を待つ心情です。

霜田山雅は、別にウノゼロ(1 – 0の勝利) を信奉してはいないだろうし、
〈堅守〉を十八番にしてもいないから、観る側も、こういうサッカーを覚悟しないといけない、というだけのことかも知れません。

総括として、いちばんの勝因は、

更に1点を獲る、という姿勢を最後まで貫いたこと、

それと、技量の優位性に慢心せずに守功に汗を流したこと、この2点。

これこそが、いまの山雅の、最大なる武器でありましょう。

では。(レビュウ❷に続く)

【緊急投稿】いま面白いサッカーを見た (2023.4.08)

2部リーグでは。

開幕以来、勝ちをゲットできない苦悩の中、ついに、監督更迭に踏み切ったエスパルス。

4/8、ホームアイスタに東京ヴェルディを迎えると、ようやく第8節にして、逆転(2 – 1)で、リーグ戦、初勝利を挙げた。

清水ファン&サポーターの心情を考えれば、ただただおめでとう、と言いたいところなんだけれど、逆転弾は、終了ギリギリの90分。

つまりは、薄氷の勝利。

一度勝ったからといって、手放しで喜べない後味は残り、かつ、

外国籍プレイヤをのぞけば、彼がいるから清水、といったこれといった個性が見いだせない清水だけれど、

リーグ戦は残り5分の4、ここからの挽回を期待します。

……と、実は、ここまでは、前置きでして。

数分のハイライト映像を観ただけですが、大きな驚嘆と、親身に近い感動をもらったのが、むしろ、敗者ヴェルディのほうのサッカーなんであります。

もともとが、ボール扱いの技量に長けたプレイヤーを多く擁するヴェルディ。

そこへ、ボール奪取および保持への執着、それと、スピードとかなりの強度とが加われば、これほど面白いサッカーになるの?、という好印象。

新監督城福 浩氏とプレイヤーらが刻み出して来たサッカーが、これか。

ボールが腰から上にはいかず、常に高スピードで、ゴールに向かって芝を這う。

阪野 豊史などは、山雅にいた時とはまったく違うプレイで魅せる。

順位をみたら、ヴェルディは今、3位(5勝1分2敗)につけているが、それも納得できた。

親身に近い感動、とまで書いたのは、そこには、山雅がいま取り組んでいるサッカーに、かなり似通う要素が在るからでありまして、

観ているほうからすると、多分に参考になる。

みづからボールを握る側に立って局面をリードすることで勝つ、そんなサッカーをやりたい場合には。

ところで、2部リーグで、いまだ勝利が無く、最下位に沈むのが、徳島ヴォルティス。

僕は、開幕前、ヴォルティスをイチオシした。

リーグ屈指にボール保持ができるサッカーを信奉し、実際、ゲーム毎に高保持率を残しているんだけれど、

日本の2部にあっては、そこに、〈かなりの強度〉が伴わないと、勝利という結果は得られないのでありましょうか?

では。

戻りつつある日々❷

自分の経験則や感覚だけでは、心もとないので、

観客数の変動要因についてのデータ(研究)をチラ見して、前回❶を補足します。

研究は、2018~2019季の名古屋グランパス、および、比較に用いた川崎、神戸、長崎のデータを使用。

それによると……、

❶増加(=正)の要因
グッズ、イベントは、大きな影響を及ぼす
ヴィッセルと対戦すると、観客は増加する

❷影響を与えない項目
失点数、チームの勝率は(観客数に)関係ない

減少(=負)の要因
悪天候により、観客数は減少

……ざっとこんなであった。

ただし、報告者は、この研究では、変動要因の、40% が証明されたに過ぎない、と付記している。

当時、グランパスはトップリーグ所属していたこと、ヴィッセルは、2018年5月にアンドレス イニエスタ、2019年は、ダビド ビシャらビッグネームのスパニッシュが何名か入団したこと。

これを踏まえ、アルウィンに置き換えた、萬年式仮説は、次のとおり。

❶魅力的なイベントによって、観客数は増加する (開幕、花火などの楽しみ)。

❷魅力的な、ネームバリューを有するアウェイチームは、観客数を増やす。

❸荒天、低温は(屋根および暖房システムがほとんど無いアルウインでは)、
観客数を減少させる。

要は、今季と今後を見すえれば、こうなるだろうか。

a.魅力的アウェイチームの多い、トップ、あるいは2部リーグ、つまりより上のディビジョンに参戦すれば、観客数の増加は、ほぼ確実に見込まれる。

b.今季でいえば、リーグ戦を通じて〈昇格〉の可能性が高まれば、それだけ、観客数の底上げが期待できる。

なんだそんなことか?、って感じですが、

つまり、今、クラブと周辺の人々にできることは、昇格圏内を保持し続ける、続けさせる、に尽きます。

天候など、僕たちの手に負えませんから。

では。

わかっているなら 止めるだけ (北Q戦プレビュウ)

北九州は、今季、J経験プレイヤーを、4名加入させた(2部から1名、3部から3名)。

で、既に、その全員を、ゲーム登録メンツ(ほとんどレギュラークラス)として用いている。

この、手堅い補強と律儀が、田坂式サッカーの実直さとソツの無さだ。

よって、前に指摘したとおり、対山雅戦においても、今季の生命線、つまりはウリの、岡田 優希、さらに、その後方に乾 貴哉が張る左サイド、ここで、存分にボールを動かして山雅ゴールに迫るだろう。

岡田からのクロス、またはカットインして、ゴールマウスのファーを狙いすましたシュート、これくらいのことは覚悟して、対策を決めておく。

また、ギラヴァンツは、かならずしもボール保持にこだわらないから、最前線から強圧をかける山雅陣形の、その裏を狙ってロング、あるいは、ひとつ飛ばしのボールを多用するかも知れない。

となると、ボールの蹴りあいで落ち着かない様相が、前半のかなりの時間帯で続く可能性は大きい。

されば、

❶スカされたようなサッカーを堪えて、ひたすら、自分の流儀に忠実なサッカーへと移行し、相手をねじ伏せる。

❷左を囮にして、右サイド(野瀬 龍世)で崩してくることもあり得るだろうけれど、やはり、ここは、(定石ならば)  滝 ↔ 藤谷 ↔ 野々村の連係によって、北Qの左サイドと対峙、制圧する。

藤谷には、意地も技量も総動員を、期待。
僕からすると、やはり滝との連携が、しっくりと感じる。

滝は、シュートが惜しくも逸れたりしたが、クロスへの飛び込みは続けるべき。
つまりは、もっとシュートを打たせたいプレイヤーです。

もちろん、国友しかり。

❸サイドをえぐられた代償として、コーナーキックを与えた場合、上形、乾の高さには要注意。

……、とまぁ、こんなところですが、交代枠を利用したリフレッシュ(活性化)で走り、圧迫し続ける、これがポイントでありましょう。

では、DAZNで。

戻りつつある日々❶

アルウィンの観戦者数(統計)は、もちろんのこと、

素人評論家のためにあるわけではない。

やれ、昔はもっと高揚してた、とか、こんなゲームをしているようじゃあ観衆が減るなどと、アタマの凝り固まった年寄りみたいな戯れ言は、いい加減にしたほうがいい。

(こういうと、高齢者に失礼か)

早い話、そういう議論は、クラブやチーム、あるいは横で観戦する者への不満を、入場者数をネタに、憂さ晴らししているに過ぎない。

リーグが上になるほど(特に、関東圏にチームがある場合だと)、アウェイサポーターがそれなりに増加すること、また、ネームバリューに愉しみを覚えて足を向ける松本民が増える、これくらいが、参戦リーグによるところの(増加の)変動要因。

あとは、過去3年が、COVID-19によるもろもろの観戦制限が致命的であったことを別にすれば、

天候、地域行事、最後に、リーグ開幕と終幕、このみっつが、いままでの定常的な増減要因として挙げられるくらい。

アルウィンがより満杯に近づけば、クラブ収入増、ゲーム白熱の効果があるから、それはもちろん、オーライなんだが、(だから増大のための、クラブ目標や営業的な努力は必要だ)

その伸長や低減を、そのままクラブの浮沈のようにあげつらうのは、とてもいただけません。

僕の診立てでは、

前節鳥取戦が、昨季の平均である約8,500人を記録したので、COVID-19のダメージからは、そこそこ回復基調に乗りつつあるか、といったところ。

そもそも、それぞれが自分の生活や家計を抱えての観戦、参戦なんだから、そういう事情をすっ飛ばして、ガタガタ騒ぐことでない。

人々は、カウントされる数のために集ってはいない。

では。