見上げる空の 心。

子どもは?、といえば、畑の中さ。

トマトの添え木の先端。

そこでトンボを捕まえようと、補虫網持ち、さかんに行ったり来たり。

おいおい、すこしは上を見あげてごらんな。

気がつけば、蒼空に、大群のアキアカネの乱舞よ。

秋は人を詩人にする?

いや。

流れる時は、一体どこに向かっていくのか?、そんなことを一瞬思うだけ。

では。

 

スキは見せずにスキを衝け (ジェフ戦プレビュウ)


〈ジェフかぁ……〉

現監督の下で2年目、いまや、積極的な前からのプレスから、反転攻撃へ、といった印象のジェフ。

でも、勝ったり負けたりと出入りがしきりで、結局は真ん中あたりの順位が定位置となっている感。

(石丸氏の誘いがあったにせよ)堀米 勇輝を山形へ移籍(レンタル)させたくらいだから、守備重視のチームつくりなんだろうし、あと1年もしたら、プレイヤーを入れ替えながら、それなりの完成度へ持ってくるんでしょうから、今は過渡期ってことかいな。(3年計画の2年目?)

前節の群馬戦、ハイライト映像を観る限り、総体的な技量の優位性を活かし、かならずしも速くはないけれど、攻撃にはそれなりの迫力が有る。

ひとつは、前線の狙いどころとなる、FW櫻川ソロモンの屈強なヘディング。

ふたつめは、ゴール前になだれ込む際の、最終パスを出すところの巧さ。


〈さてどうする、山雅〉

ジェフは3バックを基本とするが、対戦相手が3バックの時は、4バックを採ることもあるんですな。

第4節アルウィンでやった時は、4バックだったので、やはりそれを踏襲でしょうか?

となれば、サイドでの制圧が、ポイントになりそうなんで、下川 陽太も戻ってくるし、サイドバックの踏ん張りに注目。

田中パウロを今度こそ、ってことでいかがでしょう。

❶千葉はボール支配にこだわらないので、いかに多くゴール前30mへ侵入できて、テンポ良くボールを動かす攻撃に打って出られるか。

佐藤 和弘と平川 怜には、中盤でのボール奪取などで熊谷アンドリューらを抑え込んでくれることを期待。

❷コーナーキックを含むセットプレイをいかに巧妙に仕掛けられるか。
比較的ファールが多い千葉のことゆえ、フリーキックを獲るチャンスは多いでしょうし。
コーナーキックの守備はたしかゾーンだったので、工夫する余地がたくさん有ります。

……ふたつに注目ですが、セットプレイの場合は、上で書いたとおり、千葉にも高さの強みがあるんで、守備にまわった際は要注意でありましょう。

攻守において、センターバック鈴木 大輔の出場停止(カード累積)は、最大限利用すべき案件ですぞ。

結局は、少得点での決着となりそうな感じですが、最近3試合はすべて敗戦なんだから、そろそろ勝たないと。

であるからこそ、スキを見せないでスキを衝くこと。
たとえば、中途半端な、あるいは、プレゼントパスみたいな、クリアはしないとか。

それと、船山には(リスクもありますが)、敢えてボールを持たせておいて攻撃を遅くさせる、そんなところでしょうか。

では、DAZNで。

遥かなるフクアリ と嘘。

非常事態なんとかが、昨日で一斉に解除された。

早速と、ガイド人ジャガー氏には、この週末、東京発、1泊2日の登山ツアーが入って、まことに慶賀の至り。

ところが、フクアリの千葉戦は、やっぱりアウェイ席なしで実施されるようであるから、JR電車で千葉駅から蘇我駅へ、そこからスタジアムまで歩く愉しみ。
これは、今シーズンもお預けなんです。

観客収入にあくせくする必要のないクラブの鷹揚さ、なんでしょうね。

ところで、電車と言えば、立ちんぼが大義そうな御方には席を譲るように心がけているんだけれど、
相手にもよるが、その方の恐縮と場の硬い雰囲気を緩和しようと、こんなことを言って席を立つ。

― いや、なに、ちょうど次の駅で降りるものですから……。

そして、駅で停車したら、一旦ホームに降りて、別の車両に移る。

僕については〈ウソ〉が多い、という家人の指摘はかなり的を得ているんだが、ならば、こんな嘘はいかがでしょうか、と今度訊いてみようかな。

そうしたら、きっと、

― なにも、そんな芝居じみたことはしないの!、そのまま自然に吊り革につかまっていれば いいのよ。

……、とおっしゃるに決まっている。

では。

啓示は 朝に舞い降りた。

土曜日の朝6時前、某公共放送は、亡き人(往年の有名人)を偲ぶ番組を流している。

萬年、そろそろご出勤となる時間。

食事などしながら、時計代わりに画面を見つめていることが多い。

先週は、たまたま、小林 亜星(作曲家、1932~2021年5月30日) の番であった。

けっして達者でなく、むしろ下手と思うけれど、テレビドラマにも役者(主演級)として出ていたっけ。

そのドラマ、当時の僕は、娘役の梶 芽衣子 観たさにチャンネルを合わせていた、遠い記憶が蘇える。

番組では、対談などにおける亜星氏の発言が、時々、挟み込まれる。

その中の、この言葉。

― 曲 というのはね、作ろう作ろうとしてはダメなんだ。ふと湧いてくるのが良いんです。

おぉ!、これ、僕にとっては、まさに天啓でありました。

ためしに〈曲〉のところを、たとえば、〈笑顔〉に置き換えてご覧なさい。

― 笑顔というのはね、作ろうとしてもダメ。自然に湧いてきてこそ価値がある。(by 萬年)

家人には、数十年来、何かにつけて、あなたのはね、とってつけた云々、と言われ続けてきた僕。
要は、誠実さに欠ける、ってわけ。

ゆえに、笑顔に限らず、残された人生を活かすためにも、おおいに有り難いお言葉なんでありました。

ところで、北へ向かう、帰る、の言葉には、なぜ、こうも悲しい響きを感じるんだろうか……。

亜星氏の名作『北の宿から』から連想されたことですけどね。

では。

山雅晴れに、余韻を楽しむ。

北Q戦の翌日、ひとりの山雅サポーターに、

― 勝利した後の、こういう天気を〈山雅晴れ〉と呼ぶのよ、と教えてもらう。

― へぇー、知りませんでした、と返したが、素直にココロに入って来る、良い造語ではありませんか。

同じ日、バネ指で悩む家人は、某整形外科(老舗) を受診。

面談の中、ご高齢のドクターに、趣味はなに?、と訊かれたので、

サッカー観戦、と答えると、自然、山雅の話題になったそうな。

― 前に1部にいたのに、3部に落ちるかも知れないんだって?

先生、よくご存じですね、と返すと、

― それぁ、知ってるよ、松本市民だもの。

― じゃぁ、長崎へも(応援に)行ったんだ。

……、などなど、そのドクター、Vファーレンの親会社が、ジャパネット タ〇タであることもご存知だった、という。

熱心なファン&サポーターの存在がこのクラブの特長のひとつ、というのは否定しないが、ふつうの市民の、こういったなにげない関心も大切にすべきだろう。

― 先生、機会があればアルウィンにご一緒しませんか?、安価ですけど、ゴール裏観戦がもっとも臨場感がありますから、とでもお誘いすれば?、と家人には伝えたが、なかなか切り出せないでしょうね。

ところで、あのゲームで、敢闘賞は、榎本 樹だった。

伊藤 翔の逆転弾へのアシストがめだつけれど、

橋内 優也による同点弾のシーンでは、前方で相手ディフェンスと共につぶれることでシュートコースを創り出していたし、なによりも、前方へと向かうチームの意識を活性化することに一役買ったこと。

そこを、いちばんに評価したい。スタジアムの雰囲気をも変えました。

特に、若手の場合、何をしたいか?、よりも、自分を使って何ができるようになりたいか?、を考えるべき。

そうすることで、(チームへの)貢使命感という、自分を突き動かしてくれる理念が浮かび上がってくるだろう。

実はこれ、ドラッカー先生の受け売りで、目の前にいくつもの選択肢を持つ若者すべてに、ためになる言葉でありましょう。

榎本、さらに村越 凱旋の仕事の中に、その典型を観ることができたのが、このゲームの最大収穫であったとも言えて、
さぁ、山田、横山らも、これに続かなきゃあな、となるわけであります。

もう11試合しか残っていない、と考えるのか、あるいは、まだ11試合チャンスがあると思うのかで、かなり違ってくる覚悟。

でも、まぁ、秋をできるだけ穏やかに楽しみたいのが、ホンネではございます。

では。