パルセイロの戦法は、緩急をつけた攻撃型、と言えた。
後方でじっくり始め、中盤で相手をかわすと、サイドからボールを入れ、枚数多く(少なくとも3枚)の前線プレイヤーが、ペナルティエリアに突入してくるやり方。
富山は、それと対照的で。
縦方向へとにかく速く、かつ、ピッチを広く使って(サイドの活用) 攻め入ってくる。
そのボール保持率は、リーグ 17位。
ボールを握ることには執着せず、むしろ、カウンター攻撃発動を狙う。
なんだよ、それって、山雅とほとんど同じようなスタイルではないか。
(山雅のボール保持率は、リーグ最下位の18位)
山雅にあって富山にすくないのは、ロングカウンターくらいでは?
となれば、似た者同士対決を制するには、なにはなくとも、相手を上まわる〈速さ〉。
して、ここでいう速さとは、〈速度〉と〈俊敏〉をあわせ持つこと。
速度によって、体力プラス走力を押し出した、先手先手の局面を創る。
俊敏によって、頭脳的に、空いたスペースをモノにする。
あるいは、セットプレイを素早くスタートするとか、意図を込めておこなうとか。
アタマを使え。
となると、このところご無沙汰の、クロス、コーナーキックからの、ヘディングゴールも観たいところですが、主要なキッカー、佐藤 和弘を今節欠くので、そこのところの手当ても肝心でしょう。
というわけで、自己スタイルを、ひたすら、かつ上手く、最大化したほうが勝ち点3をつかむゲームとなりそう。
ファン&サポーターとしても、富山県総をこっちのスタイルに染め上げる、それこそ共闘、でありましょう。
では、県総にて。