〈甘さ〉を排した現場作り?

― 名波さんは、いつまでも3部あたりでやってる人でもないので仕方ないとしてもですよ、田中パウロとか、契約満了にしてしまっていいんですかねぇ?

これは、職場で会う、某サポーター(女性) のご意見なんである。

山雅について、自分の感じたことを素直に表現できるとは、いいことだ。

― ラストゲーム後、社長が言っていた、組織内の甘さ。
それを一掃したい意思が、形になってきたんじゃあない?、と僕。

監督交代は、結局、昇格逃がしが決定的要因のはずだから、新監督選定に入って2週間が経過、ということか。

名波氏以上の、リーダーシップと手腕を求めるという意欲なのだ、と考えておこう。

ただ、昇降格(参戦ステージ) が山雅存在の全てでもないだろう、というのが僕の意見。

そこにフォーカスし過ぎるのは、どうも好きになれない。

でなけりゃ、こうも多く山雅OBでクラブを固めるような組織カラーでもないはず。

  川ありて つひに渡れぬ 枯野かな      漱石 (1907年頃)

ふと、こんな句を想い出しています。

では。

剛性と巧緻と (ブラジル代表の件)

毎朝、5時前には起きて居間に入る習慣なんで、

どうやったって、W杯のTV中継画面を観てしまう。(NHKの定時放送)

昨日は、ブラジルとセルビアがやっていて、ちょうど ブラジルの 2点目が決まるあたりだった。

身体を回転させて打ったシュート ( by #9 )も素晴らしかったけれど、

アシストとなった、左サイドからのクロス ( by #20 )なんか最高でしょう!!

右足のアウトサイドで、相手ディフェンダーふたりの、数十センチ間を狙って通すとは……。

チームとして、それほど凝った戦術もやっておらず、個の技量を積み重ねてゴールに迫る。

けれど、そのテクニックが、剛性高きフィジカルと、プレイの精密に支えられているから、観ていて心地よい。

おそらく、スタジアムには、ハイレベルな空調が効いている様子。

ピッチのプレイヤーからは、暑さによるへばりがすこしも感じられないからだ。

中盤と守備陣に比較的 30歳台がめだつブラジルとしては、この環境はとても有利であるから、これからの戦いにも期待が持てるんじゃあないか?

では。

It’s a Dream Come True.

昨日の明け方、家人に呼ばれ、対ドイツ戦のハイライトをTVで観た。

日本代表がドイツと戦ったのは、過去2試合ぐらいだった、と思うが、早くも勝利(しかも逆転で)するとは、互いの間に横たわる歴史の深浅からすれば、大したもんだと感心する。

家人は、前半PKで失点したところで、もうダメかと思い、中継のTVを切ったらしい。

が、それでも、彼我の間には絶望的と言えるほどの力量差は感じなかった、とのこと。(勝利した後の振り返り、という印象的な加味はあるにせよ)

クレ君は、前半あれだけやられていたのに……、という感想だった。

ゴールキーパーの権田にとって、エスパルス(所属チーム)でセーヴに追われていたのが、このゲームで奏功したのかも知れない。

フルタイムで観ていない僕なので、戦術的な部分はわからないけれど、ピッチにいた日本人のうち数人が、日常、ドイツ1部でプレイしているという事実は、勝利するために、けっこう大きな要素だったんではないか?

普段から対戦している相手であれば、たとえ先制されても、こりゃあ、ダメだもう、という雰囲気にはならなかっただろうし、怖気づくこともない。

ハイライトの冒頭、前田 大然が右からのクロスに反応して、ゴールネットを揺らす。

ところが、オフサイドの判定でノーゴール。

スプリントの発動を、もうチョッと我慢して飛び出せば、と惜しまれた。

2019年6月、大然は A代表デビュウはしているものの、W杯の舞台で、その切り裂く俊足を世界に向けて魅せられたことは、おおいにその価値を高めましたね。

2016年1月、松本山雅の新体制発表会。

いつか代表になる、と宣言した高校生の誓いが、キチンと具現化したゲームとして記憶しておこう。

では。

【ご参考まで】これも詐欺です。

一昨日のこと、僕の携帯電話が、ショートメールをひとつ受信した。

その内容を、一部、*で番号を伏して、そのまま転載します。

差出人 090 9071 ****

NTTよりお知らせ
ご利用料金につきましてお話したい事が有ります。
本日中に
050 – 3635 – ****
こちら迄ご連絡下さい。

NTTのホームページには、ショートメールでお客様にご連絡することはありません、と在る。

ですから、これは、真っ赤な詐欺メール。

けれど、こういう文面を受け取ると、焦ってか、あるいは、機械的にか、コールバックしてしまうマジメな御方がけっこういるんでしょうか。

〈本日中に〉と、相手に時間的な余裕を与えないのが、この手の詐欺が採る常套手段です。

テレビでお馴染みな、あのやり方。

オペレーターを増員、番組終了後30分以内にお電話下さい、とそう変わらない。

では。

カタールW杯とのつきあい方。

(当記事は、11/23 午前現在の情報で作成)

相模原戦当夜、北ゴール裏同志 チノ氏との会話が、ワールドカップに及んだ。

明日からのWカップは、観ます?、といった感じで。

― 山雅を応援するようになったら、ワールドカップへの興味がかなり薄くなって、と彼。

― 僕も、まったくそんなところ。

―でも、南米の強豪(ブラジル、アルゼンチン)でもない、ウルグアイ代表などは、注目して観ますよ。

― 僕の場合は、断然メキシコかな。
フィジカル的に超屈強でもないし、日本サッカーのお手本のひとつだと考えますけどね。

特に、ユニフォームカラーは、緑が基調なんで、山雅にも近い。
緑に、赤の3本線(addidas) の組み合わせは良いですよ、映えて。
ああいうの採用しないかな、山雅も。

前回ロシア大会のグループステージ。

ドイツを葬った、切れ味鋭い統率されたサッカーがいまだに想い出される。
(もちろん、個の躍動があってこそ実現する一体感でした)

でもって、萬年式観戦は、ハイライト動画をつまみ食いしながら、
朝食のテーブルで、その時にやっている中継をチラ見するくらいだろう。

さて、そのメキシコ。

グループリーグ緒戦は、対ポーランドで、結果は スコアレスドローだった。

ハイライトシーン。

レヴァンドフスキ (バルセロナ所属) のペナルティキックを、メキシコGKオチョアが止めて魅せた場面は見もの。

この時、キッカー(レヴァンドフスキ) が蹴る直前、右へとジャンプするようなステップを見せておいて、すかさず左へ飛んだ。

つまり、これ、コースを読み切ったわけでもなく、一歩踏み込んでフェイクを入れることによってキッカーを欺き、まんまと左に打たしているんです。

だから、キックの失敗を責めるのは見当はずれであって、

超緊張の極限の、しかも大舞台という状況下。

相手を心理戦に引きずりこめる、冴えた頭脳こそを、誉め讃えるべきでしょう。

では。