どうにかできる見本 (2022.11.6 富山戦レビュウ❶)

レビュウ❶は、主に、印象論です。

快晴の、美しい秋日。

ラスト20分からの追い上げが、あとわづか足りず、3 – 4 の敗戦。

残り6ゲームの時点で、あと5勝。
悪くても、4勝2分け、と踏んでいたので、この負けは、許容範囲と考えます。
(つまり、ラスト3戦では、2勝せよと)

結果、ラスト2戦を全勝でいかなくちゃあならないんですけどね。

ゲームのMVPは、ルカオ。

諦めずにボールを追う姿勢は、ややもすれば精神論に走り勝ちな日本人なんかをはるかにしのぐ執念でした。

こういうところで(図らずも)人生を教えてもらえるのが、サッカーの良いところ。

そのプレイすべてがゴールに向かっていて、特に、2点目の、野々村のヘディングにつなげた、オーバーヘッドの折り返しなんかは。

確かに、いろいろと言いたいことは皆さんお持ちでしょうが、最後まで試合を捨てず、しかも、ここまで挽回をして魅せるゲームをやってくれたのは、ここ3年間では思い浮かばないのでは?

ゲーム途中、( 0 – 4 時点で)
― これじゃあ、鹿児島 (いわきに 0 – 3) を笑えないわ、と家人。

いやいや、得点結果として、0 – 1 の敗戦と同等まで振り戻した労力は、称賛に値します。

後押しによって挽回させた、ファン&サポーターの熱心を含め。

これぞ、スタジアム観戦の賜物でしょう。

この部分は、ひとつの達成とみるべきことであって、チーム意思統一(ひとつのプレイのかみ合わせそのものではない)、戦術の徹底(特に後半)は、確かに深まっている。

それと、フレッシュなプレイヤーが多かったとは言え、終了の笛がなっても、へばった様子をみせなかった鍛え方(体力)、これも今季は上手くいっている。

次につながる成果とは、ここだと思います。

では。

友よ 静かに向かえ。

塩尻図書館へ行ったら、ブックマークをもらった。

連れていた幼児にもおごってくれたから、ずいぶんと得をした気分。

久しぶりにキース ジャレットでも聴こうか、とCDを借りて、いま車中で流している。

今日の富山へは、これを聴きながら、ゆったりと静かに、安房峠を越えるとしよう。

熱くなるのは、スタジアムだけでいい。

とは言いながら、最近はもっぱら、ブラッド メルド― を聴いている。

ここでは、ビートルズのナンバーをカヴァーした『Golden Slumbers』を。

では。

なぜ〈速さ〉なのか? (富山戦プレビュウ❷)

パルセイロの戦法は、緩急をつけた攻撃型、と言えた。

後方でじっくり始め、中盤で相手をかわすと、サイドからボールを入れ、枚数多く(少なくとも3枚)の前線プレイヤーが、ペナルティエリアに突入してくるやり方。

富山は、それと対照的で。

縦方向へとにかく速く、かつ、ピッチを広く使って(サイドの活用) 攻め入ってくる。
そのボール保持率は、リーグ 17位。
ボールを握ることには執着せず、むしろ、カウンター攻撃発動を狙う。

なんだよ、それって、山雅とほとんど同じようなスタイルではないか。
(山雅のボール保持率は、リーグ最下位の18位)

山雅にあって富山にすくないのは、ロングカウンターくらいでは?

となれば、似た者同士対決を制するには、なにはなくとも、相手を上まわる〈速さ〉。

して、ここでいう速さとは、〈速度〉〈俊敏〉をあわせ持つこと。

速度によって、体力プラス走力を押し出した、先手先手の局面を創る。

俊敏によって、頭脳的に、空いたスペースをモノにする。
あるいは、セットプレイを素早くスタートするとか、意図を込めておこなうとか。

アタマを使え。

となると、このところご無沙汰の、クロス、コーナーキックからの、ヘディングゴールも観たいところですが、主要なキッカー、佐藤 和弘を今節欠くので、そこのところの手当ても肝心でしょう。

というわけで、自己スタイルを、ひたすら、かつ上手く、最大化したほうが勝ち点3をつかむゲームとなりそう。

ファン&サポーターとしても、富山県総をこっちのスタイルに染め上げる、それこそ共闘、でありましょう。

では、県総にて。

〈速さ〉際立つゲームを (富山戦プレビュウ❶)

前節長野戦、すべての時間帯において、パルセイロのボール保持率は、 60~70% に達した。

つまり、山雅のほうは、せいぜいボールを40% 前後握っていたに過ぎない。

ま、こういうのが、我等が通常運転。

そういう局面を生じさせておいて、培った体力、走力を活かし、マメにボールホルダーを追っかけ、追い詰めては、ボールを奪う。

これが徹底されていた。

〈体力〉
だから、あれだけ出来が良かった前半は、ボールを持ち続けたためのものではなくて、奪う勤勉と迫力と、押し込む力量が効いていた、ということ。

それが、後ろに引き寄せてボールを回し、それから、やおら攻撃に転ずる長野のやり方と好対照をなしていて、よけいに輝きを増したのではないか。

ゲーム前ピッチ練習に登場した長野のプレイヤーらが、まるで高校生のようにみえたのは、山雅を見慣れている目に、彼我の体幹の鍛え方に格段の差があったことの証拠だろう。

〈走力〉
同点になり、長野が交代カードを切りながら攻撃を厚くしてきた時間帯は、ますます保持率が長野に傾いていったけれど、注目すべきは、山雅のほうは倦まずにボールホルダーにアプローチし続けたことだった。

おそらく、山雅プレイヤーは、相手の 3倍近くは走って(走らされて?)いたはず。

フレッシュなメンツを投入しつつ、前後への躍動レベルを決して落とさないで、機会をうかがう、これが勝機を呼び込んだと思います。

カターレ富山とやるに際しては、このような体力と走力に裏打ちされた〈速さ〉、これが勝敗を分けそう。

その理由などは、プレビュウ❷で。

では。

どうでも いいこと (長野戦レビュウ おまけ)

昨日、職場で、(愛車) ビートル氏が近寄って来ると、

― パルセイロのほうが、レフェリーがブロックしたのどうの、と言っているって、一体どういうこと?

― あぁ、それ、おそらくはこうです。

と、僕は (丁寧に) 紙の上に、パウリ―ニョ、主審、相手ディフェンス、田中パウロ、そしてルカオらを、それぞれ〇でプロットすると、

― 主審がここに立っていたので、長野ディフェンスの進路を妨害することになった。

そのため、ボールを持ったパウリ―ニョにアプローチ(タックル)できず、得点をゆるすことになったのだ、どうしてくれる?、といったこと。

これ、たまたま各人が、瞬間的にそのような立ち位置になったわけで、サッカーでは、起こり得る状況。

そのこと自体が、得点を生んだ決定的な要因でもなくて、

田中パウロの絶妙な縦パス、ルカオのワンタッチシュートの弾道、競り合っても阻止できなかった長野ディフェンダーの力量、ゴールキーパー位置取りなどなど、が介在していた。

でも、そういう抗議や不満の表明をするのは、自由。

ゲーム当事者のほとんどが、時に応じてやることであって、別に咎めることでもありません。

まぁ、そういった抗議の姿勢が露骨になると、

例えば、アルウィンで、パルセイロ監督の名前が紹介されると、強烈にして最大限のブーイングの洗礼を浴びる、ただそれだけの話です。

……、とビートル氏には説明申し上げた。

でも、うだうだと大勢に影響のない話はこれまで。

長野さんにはとにかく、リーグ最終節で藤枝myfcと全力で戦ってもらわなくっちゃなりません。

では。