雨の降る日は,天気が悪い。

悪いはずだよ、雨が降る。

ゲーム前日の降雪が 2回あって、強風や降雨まじりの荒天……。

春先の気まぐれな天候に翻弄されてる、今季のスタート。

それなりに、工夫してやるしかないが、

今節のメンツ選択と、(あるのならば)対策のあり様は、けっこうな楽しみ。

空中戦をどうやってはぐらかし、なおかつ、相手のイヤなスペースに、ロングボールを織り交ぜるのか。

そして、アジリティ(俊敏)において、断然うわまわる、そんな感じ?

被ファールによって怪我をしないように、祈ります。

DAZN観戦です。

驚愕の? FC大阪。 (対戦プレビュウ)

今月9日から始まった 過密連戦は、ここまで、2勝2分1敗。

(ゲーム内容はともかく) まぁまぁソツなくこなしている、と考えます。

さて、今度の対戦相手は、FC大阪。

そこだって、同じような日程を消化してるには違いないが、
チョッと調べてみたら、抱えるプレイヤーが全部で、39名とな。

なんと、フォワードに至っては、12名の在籍、なんです。

こっち(山雅)が、30人体制(実際は、29人)でやりくりすることを考えれば、

アウェイでもあるし、あわよくば勝ち、引き分け上等、の気分が強まってしまう。

(これほどの大所帯を保持できる、FC大阪の財政事情については、いまは把握できず)

で、その総勢 39人のうち、新加入が、24人。(昨季メンバーからは 24人が去った)

そこへもって来て、監督も、置き換えた。

昇格2年目のチームにはありそうな〈大刷新〉ではありますが、新しい〈顔〉となってスタートしたわけだ。

☞ 逆境になると、神〇社長、役員をかえろ、霜〇監督をかえろと騒ぎ出す、どこかの、自称正統ファン&サポーター(実は、無責任な野次馬)は、

これくらいにチームが変容すれば、満足するのか知らん? (茶々です)

さて。

FC大阪の、容貌とは……、

❶全得点における、セットプレイからの比率が、70%。

❷コーナーキック数、リーグ第3位 (ロングスロウあり)。

❸パス回数、リーグ最下位。

❹反則数は、リーグ堂々の 4位で多い (ちなみに、トップが岩手)。

❺攻撃回数は、少ないほうだが、得点は、ゲーム平均 2点。

……どうやら、

高身長を活かして、一気呵成に相手陣内まで入ると、すかさずペナルティーエリアへボールを投入してくる、そんな流儀が思い浮かんでならない。

3バック(いわて)と、4バック(FC大阪)の違いはあれど、

前節同様に、剛腕なチームを相手の、タフなゲームが予想されます。

と、ここまで、あまりいい材料がなく、弱気な筆者。

でも、そこには、

相手がどうであれ、自分流を追及し続けるしか今の山雅に活路は開けまい、といった覚悟もある。

天候(風ありなし)にもよりますが、

いわば、ガタイで優る象に対し、こっちは、俊敏、勤勉な蜂のように、行ったり来たりで上まわること。

前線で競うならマトモにはやらず、裏抜け、ワンタッチパスでスペースを侵す。

連戦による〈頭脳〉の疲れをカヴァーするには、無闇と走らず、ここぞという時に走る。

考えてやろうよ、山雅。

では。

ターニングポイントとなれ。 (2024.3.20 盛岡戦レビュウ)

― 山口 一真のワントップも、いいんじゃあないの?

ゲーム後、チノ氏(北ゴール裏同志)による感想。

萬年的MVPは断然、70分過ぎに投入された山口だったから、まぁ、同様な見解かな、と思う。

ゲームは、先制点を守り切って、1 – 0 の勝利。

ウノゼロを目指しているわけでもないから、複数得点で勝てれば、がホンネですが、

なんとか参戦できた6,000人のうちのひとりとして、いいゲームをみせてもらいました。

フラッグが音を立ててなびく強風は、ゲームに、良くも悪くも影響する。

前半、風上(のピッチ)を獲ったグルージャは、長短のボールを駆使して山雅陣内へ侵入してくる。☞ここらは、巧いチームだった。

山雅がボールを持った際には、5 – 4 – 1の陣形を採るので、中盤4人が、こっちのダブルボランチに対し、倍の数的優位。

このエリアで、たとえば、安永 玲央は動きを絞られる中、なかなかパスコースを拓けない。

菊井 悠介としては、相手の最終ライン5人と中盤4人の間を使いたかったんだろうが、岩手はここも堅く閉じていた。

ゲーム開始直後の押し込みも一段落すると、拮抗した前半になったけれど、まあまあ上手く、要は、守備力で、乗り切った。

〈なぜ、山口がMVPであるのか?〉

50分過ぎ、コーナーキックから、佐相のボレー空振りを乗り越える格好で、安藤 翼がゴールネットを揺らして、先制。

すると、当然、グルージャは同点を狙って攻撃圧を強め、山雅ゴールに迫る。

ここ何季かは、こういった展開になると、

劣勢の流れを断ち切れずに、持ち堪えれないで失点、逆転を浴びる。
結果、ゲームを落とすなんて光景が、まるでデジャブの反復だった。

そんな苦境が、10分あまり続くなか、投入された山口は、前線を駆けずり回り始める。

で、左タッチライン沿いに出たボールを拾うと、単騎ドリブルを開始、ふたりを次々に交わして、相手陣内奥に突入。

このワンプレイが、向こうに傾いた流れを断ち切り、ここでゲームがリセットされたように思う。

残り、20分、山雅はふたたび(グルージャの疲れもあって)息を吹き返す。

前へ、縦に、ボールを運べるようになった。

できれば、ここで追加点があれば、もっと楽にゲームを終わらせたとは思いますが、少なくとも、相手陣内でプレイを続けている限りは、こっちのもんでしたね。

……劣勢に陥ったゲームの傾向を、ひっくり返してしまう。

これこそ、昨季から僕が山雅のサッカーに望む、ゲームコントロールの要諦のひとつ。

これが、よりしたたかなサッカーへの転回点となりますように。

同時に、ゲームを淡々と崩してしまう悪しき山雅の、ヴァニシングポイント(消滅点)でありますように願います。

次に、準MVPは、ラストのラストまで、前線に張り出すと、

ゲームを、こっちへ手繰り寄せるべく奮戦していた山本 康浩、としたいが、いかが?

捕捉 ☞ 最終盤、野々村 鷹人を入れて3バックにしたのは、今回は、効いてました。

では。

アルウィンは呼ぶけれど。

このオゾい天候のために、やむなく〈参戦〉をとりやめるファン&サポーターが、少なからずあるだろう。

悪天候は、観客を減ずる決定的な要因である。

― これは経験(=統計値)から得られる、あきらかな事実。

試されているのは、ファン&サポーター諸君のほう、っていう図式も、明快ではありませんか。

これはハッキリしていて、腑にも落ちる。

だが。

物事には多様性の重みがあって、それに耐えられなくなると、弱いアタマは、

勝った者こそが、強い、などとヘーキで言い出す。

こういうのを思考停止と呼ぶが、ご本人は、自分は、議論を終わりにできる、気の効いた真理、警句を発している、と思っているから、始末が悪い。

たとえば、前節の福島戦。

勝ちは、相手に行った。

けれど、ゲームを素直に見れば、どっちが優位にことを進めていたのかは、あきらか。
もちろん、負けて良し、とは思わない。

だがあの一瞬、鋭い縦パスが通り、それを微妙にコースを変えられ、更には、寄せたディフェンダーの股の間を抜かれ、それが、フリーな相手に渡ってしまう。

ゲームにおいて福島の枠内シュートは、このゴールとなった、たった1本。

勝負とは、こんなもので、

山雅プレイヤーからすると、およそ〈負けた気のしない敗戦〉だった、と思う。

これはもう、ロッカールームを淡々、涼しい顔で後にするってもんでしょう。

家人によると、あの失点はミスによるもの、と指揮官は評しているらしい。

そのインタビュウを読んでいない僕ではあるが、

あれを失策と言い放つほどには、守備に関する追求ができているようにも思われないから、

僕など、あれは不幸な、相手からしたら超幸運な、出来事の組み合わせくらいにしておいたほうが、さっぱりしていいんじゃあないか?、で済ましたい。

……与太話はとにかくも、

ゲームの中、拾うべき山雅の進化はけっこうあって、

たとえば、スロウインのボールは、100%自分たちの手中にした、

ロングスロウと見せかけて、こっちの有利なスペースでボールを握る、

ムダなクロスを入れずに、場面を考えて、サイドから侵していく、

それらはすべて〈積小為大〉の策であるから、チームがやっていることは、一年遅れのテーマの追い求め、ということです。

では、ツヨクナルのは、来季?

まさか……。

では。

落胆する間もなく (グルージャ盛岡戦プレビュウ)

テンポ良く、時に小洒落れて、けれど、強欲に、ボールを動かすサッカー。

そんな印象を、グルージャ盛岡には持っている。

降格1年目の昨季は、リーグ 10位。

山雅は、シーズンでここに勝てなかった、と記憶するが、

チーム内得点王(和田)と、アシスト王(新保)のふたりが、チームから去って、

はて?、今年はどんな感じなのか。

開幕以来、勝ちがないようだから、相当の意気込みでアルウィン来襲、とみるべきでしょうね。

監督は2年目、ゆえに、反則(含むカード)がリーグ最多レベルで多いサッカーはご健在でしょうし、

山雅は、その球際の迫力を凌ぎ、あるいは、交わしてボールを前々へと持ち込みたい。

前節がアウェイ福島で、日曜の開催、次節が、アウェイ大阪の土曜日。

完全なる中二日で、3ゲームというやりくりのほうが、

相手サッカーへの対応よりは、ずっとずっと高いハードルにみえてきます。

特に、山本 康浩、安永 玲央、安藤 翼あたりは、出場時間長く酷使してしてきたんで、中盤をどう組むのか?

そこらへんが、ひとつの重要な、見どころ。

あとは、キャプテン菊井 悠介のピッチ在の時間の長短と、それに伴う、前線プレイヤーの組み合わせ。

3バック採用の相手どうのこうのより、いづれにしたって自分流サッカーの貫徹、これが、最大テーマ。

では。