嘘つきは、ヒトゴロシに至るか?

嘘をつくことが、すぐに殺人に至るはずもなかろうが、
不正直なことで人生を固めていくうちには、他人を殺めるような大事を惹き起こしてしまう、かも知れない、というお話。

ま、風が吹けば桶屋が儲かる、と同じようにかなり恣意的な論法ですけどね。

たとえば、亭主が怪我をしたという通報で、救急隊が駆け付ける。

男性が倒れ込んだところにたまたま包丁があって、それが腰部に突き刺さってしまいました、と通報した妻は申告した。

でも、現場的にかなり不自然であるから、警察と情報共有しておこう、と救急隊。

で、結局、この奥さん、殺人未遂の容疑で御用となった、との新聞報道。

かつて容疑者と一緒に働いていた御方は、

やっちまったね、きっと酒が入ってたんだわ~、と感慨深げ。

とにかく見え透いた嘘を告げては、会社を休む常習犯だった。

朝、通勤途上で車を田んぼに落としてしまったとか、これからO市まで借金しにいかなくちゃあ、とか、微に入り細に入った嘘のオンパレードだったらしい。

有給休暇が発生したその月に、それを全部使い切ってしまうような人格が信用されるはずもないだろう。

お縄になるに及んでも、やはり嘘で押し通したか、と思えば、これはこれで主義に殉ずる生き方とも言えましょう。

ところが、敢えてうそつきの汚名を着て、でことは済まない様子。

捜査担当官をも迷わす嘘の多重奏になってしまったのか、本人に対し精神鑑定をおこなうこととなった、と漏れ伝わってきたのである。

となれば、嘘は身を滅ぼす、と言いかえるべきなのか……。

では。

霧のカシオペア。

EF64形(電気機関車)に牽引されて、寝台特急カシオペアが通過していく。
そんな幻想的な光景に出逢えた、霧の明け方。

その数日前に、お人を介して、旧知の姉妹からお便りをいただいた。

松本に生まれ育ち、すでに30数年前にはこの地を離れ、今は在京の方々だけれど、このたび、いよいよ松本に残してあった土地と建物を処分します、と書いてあった。

戦争で未亡人となった母親が、57年前に手に入れたもの、とのこと。

城山の登り口にあって、夜景の美しい場所にそれは在る。

萬年家族は、しばらくの間ここをお借りしていた恩義があるのだ。

処分の前に整理したのであろう、母上の形見として書物が一冊添えられてあった。

母の墓所は松本に残してあるので、墓参のため帰松することもあるでしょう、とあったけれど、きっと、人生のうちでお会いすることは、最早あるまいなぁ、と何故かひとり決めしている萬年ではある。

あのカシオペアの、人知れず静かに走り去る姿を想いながら……。

では。

プロをなめたら あきまへん (ガンバって 大阪)

居間に居た家人に、
―ガンバ大阪のアデミウソンね、山雅戦でやたら得点した、彼。
と、切り出したら、すかさず、

―えっ、山雅で獲ったの?

山雅ファンの一途さには、ほんとうに涙が出てくる。

でも、2015年アルウィンまでやって来ては、山雅 J2落ちろ! を連呼するようなファンを飼っているクラブからは、高木 彰人を借りれば、それで十分。

朝の8時半過ぎ、近畿道で走行車線を走っていたら、追い越し車線の車がぶつかって来ると、そのまま走り去っちゃいました、と(おそらく)被害者からの通報。

ナンバーを頼りに調べたら、どうもガンバ大阪の選手らしいね。

今日はクラブハウスに居るようだから、そちらに急行します。
この際、高速隊の担当者はもちろん、駐車してあった当事車輌の損傷を事前に確認しておく。

練習が終わるまで待ってくれた、とはなんとも温情的だなぁと思うが、ふつうは、呼気検査まではしません。

事故に至る経緯を聴き取っている過程で、
深夜の飲酒についての告知があったのか、あるいは、事案発生や当人の様子にピンと来た担当官の判断があったかのどちらかで、おそらくは前者。

とにかく事故処理の場数を踏んでるプロフェッショナルをなめてはいけないのです。

相手方からも調書は取りつけてあって、その最後で、どうですか、厳罰を希望します?、と訊ねている。

一歩間違えたら命を落とすところでした、これって。
えっ、酒があったの?!
当然厳しく罰してください。
となれば、送致後の処分にも影響してくる塩梅。

僕たちが勤務する、いわゆるフツーの会社では、こういう非行をおこなった者を(将来性や地位はともかく) 組織に置いておくだろうか? 否か?

この質問への答えの集積が、そのまま社会通念になる、と思われるが、

(理念上)存在価値無しと、チェアマンは、お怒りをメディアにぶちまけたらしく、既に大阪城の外堀は埋まったか。

さて、ガンバさん。

泣いて馬謖を斬れるかどうか?

では。

むしろ有害、街の声。

〈ヤラセ〉という捏造(デッチあげ)の問題が起こるたんび、槍玉にあがったメディアの言いわけは、誤解を与えるような〈過剰な演出〉がありました、が決まり文句だ。

これって、演出がかならず在ることを認めているんだが、では、どのくらいやれば過剰となるのか? が示されたためしがない。

観る側にしたところで、事前にいろいろと打ち合わせがあって、不都合な映像や言動はカットされてんだろうぐらいに思っているから、あたかも実際そのままのように見せた〈嘘〉を、発信側と受信側の双方が楽しんでいる、と済ませてしまうのが賢明に思われる。

だいたいが、カメラを従えた若いのが、「NHKですが……」と突然玄関先に現われたら、やぁ、これは、これは、いつもお世話になります、とウエルカムするはずがない。

これだけダマシのテクニックが、周囲に転がっている当世だというのに。

あとひとつ。
主にニュース番組などで、街頭でマイクを突きつけられて意見を求められるシーン。
街の声を聞きました、とか前置きが入るやつだ。

あれこそ、メディアによる、巧妙な、出来事/事件/事故についての心象操作に違いない。

素人が、素人なりに感じていることが暗示され、そこには切り捨てられたさまざまな意見があったことなど、考える間もなく過ぎ去るしくみになっている。

そもそも制作側が望む意見が採用されるに決まっているんだろうし、街の声こそ要らないわ、といつも思う。

そうか、そういう考えもあるのか!、とハッとする意見になど、お目にかかったことないでしょう?

人の命が傷つけられた凶悪な犯罪が起こると、近隣の住人と但し書きされた、胸から下だけが映り、時々見かけたけれど、ふつうに挨拶する人でしたよ、とか喋っている。

そりゃ、そうでしょうよ、たいして関心もない他人だったんだろうし、犯罪者だって挨拶はするだろうし。

何時こういうことが起こってもおかしくない、とあたしゃ思ってましたよ、というインタビュウに是非お目にかかりたいものだ。

でもね最近、ついにやったか、やっぱりねぇ、といった人殺しの未遂事件がありまして、また別の機会にご紹介します。

では。

ルノワール氏の変節。

あれほど太田 裕美とセットで語られるルノワール氏が、なんとも節操もないことに走った始末。

―来年のカレンダーがね……。

なんのことかと思いきや、宮崎 美子(現在の)を撮影したものが発売される、とのこと。

萬年の中では、ミノルタカメラのコマーシャルモデルにプラスアルファ程度の御方なんだが、初老になってデビュウ当時とおんなじように水着でご登場なさるとか。

製作した側からすると、おおいに洒落のめすノリなんだろうけれど、太田 裕美を捨てて、そこへと向かうルノワール氏はいただけない。

ギャラほしさの宮崎を批判するものではないが、なにがピカピカなもんか。

しかも、そのカレンダーの価格を聞けば、亡き大原麗子のメモリアル写真集よりも高額ときたもんだ。

つまりは、ますます義憤を感じているのである。

では。

〈コメント〉
☞ルノワール氏 より (10/21 13:36)
宮崎美子ミノルタカメラ
先日、我が家のテレビが壊れたので、新品を購入

今時のテレビはドコモ光回線があれば
ユーチューブが見れるのだ
スマホ📱でも見れるけど
やはり大画面が良いでしょう!
宮崎美子姫の
♪今の君はピカピカに光って♪ミノルタ×7
や太田裕美姫が出演中の
ドリフターズ8時だよ全員集合ってのを大画面で鑑賞

宮崎美子姫の来年のカレンダー📅は近々
アマゾンで販売するそうです
6600円也

☞萬年より  (10/21 15:53)
いやはや……。
そのカレンダーをご自宅の壁に掲示なされば、ルノ氏の本気度を称賛するのですが、まさかね。