ルヴァン杯,その余録。

当日、スタジアムの除雪に駆けつけてくれたファン&サポーターの皆様、

まことにありがとう存じます。

ゲーム後、レノファプレイヤーが、南ゴール裏に挨拶に出向いたのは、その御礼であったのか、と今更ながら知った。

で、こういう降雪、除雪の手間をみて、

だから〈秋春制〉は無理だろう― という声が、湧いてきそうだが、

Jリーグは、秋春制移行においては、冬季に長い中断を置くことを表明しており、

かつ、今は3月で、現行の〈春秋制〉の出来事なんだから、この降雪を、春秋制反対の理由に使うことはできないはず。

くれぐれも、こういった、ほとんど詐欺に近い議論には、惑わされてはなりません。

さて。

ゲーム評に、少々追加。

藤谷、山本のサイドバックの出来が素晴らしかった。
これには、彼等とサイドで連携したプレイヤーを含めて。
特に、山本については、そのプレイから、無用なバックパスが消え失せていて、チョッと驚いてしまった。

❷あれだけ最終ラインで、ボールを余裕をもって動かせたのは、

山口の中盤(ボランチ)が、ファーストディフェンスをおこなう前線と連動性が乏しく、不活発だったことに助けられた部分が大きい。

❶と❷の上々な出来については、レノファの対応がおろそかだった、という要素もあるから、

したがって……。

これらの真価は、対福島戦以降のゲームで見極めないとならないテーマ、ということになってしまうのであります。

楽しみにしてますよ。

では。

我が道を往くのみ (2024.3.13 ルヴァン杯山口戦レビュウ)

延長戦含め 120分やって、3 – 3 のドロー(公式記録では)。

ゴールキーパー大内 一生が、シュートストップで魅せたのと、

ホームの利が最大限生かされたことにより、PK戦で決着をつけた勝利。

南ゴール裏から、あれだけ圧力をかけられれば、レノファプレイヤーもやりにくかったに違いない。

〈結局、誰と闘っていたのか?〉
山口のサッカーは、個人の特性を活かすスタイルのようにみえた(タレント豊富)が、精度を欠き、全体的に〈緩さ〉を感じました。

ゴールキーパーから組み立てて、サイドへ展開して中へ、あるいは、相手を引きつけておいて、敵守備ラインの裏へロングボール、と割合と定型的。

言葉は悪いが、あまり上等な試金石でもなかった、と思う。

双方のファールも10個前後と、比較的クリーンなゲームの中、

こっちは、ボールを余裕をもって動かせたし、セカンドボールも多く回収できていたし、

テーマはあくまで、撃ち合いのゲーム上等、これを制す。

今後も、それを追求するということでしょうけれど、

山雅のプレイヤーひとりひとりは、

実際は、眼前の山口というチームではなくて、もっと重大な、レギュラー獲りのために、走っているように見えたのは、僕だけか?

ゴールキーパー、両サイドバックの選択が、やはり今季のポイント、と思わせる出来でした(高評価)。

これで、4月17日、ナイトゲームで2回戦(対アビスパ)を、アルウィンで開催できる。

それまでに、夜間照明が、ゲーム中に、数度も!!!、突然落ちてしまう事態は緊急に要改善。

あと、個人的は、

この画像からおわかりになるかどうか?

南ゴール裏中央が、視覚的に暗く沈んでしまう。

そのため、そこから威圧的な迫力が減じるのを、なんとかしなければ!!

ほぼ 0℃の寒天下に、ほぼ4時間。
身体をを解凍するのに、一晩かかってしまって、

夜間に、家人(夜勤中)からショートメールが数通入っていたのに、今朝になって気づく始末。

― 良かったね! 嬉しいね! 気をつけて帰ってください。
長野が徳島に 5 – 1 で勝った、徳島どうしたんだろ   (21:56)

いやいや、そういう時はただ、長野強い、でいいんじゃあないの?

では。

大相撲に,八つ当たる。

知らないにうちに、春場所が始まっていた。

奇数月には興行がある、というのに、

いまは、御嶽海が前頭十枚目で勤めているといった一段落なムードと、メディアによる騒ぎ方の減衰もあってか、忘れてしまうんですね。

僕は、幕内で取るだけでも、たいした出世、と思っている。

だから、家人から、TVインタビュウの中で、

アナウンサーが、(言外にあきらかに) 三役から陥落したことを含んでおいて、

― いまの状況となった要因は?、と訊ねると、

運です、と御嶽海がキッパリ応えた、という話を聞くと、

その通り!!、と本気に、彼の肩を持ってしまうのだ。

露骨な誘導質問には、これくらいの返しでいいし、

御嶽海の場合は、真摯な意味で、〈運〉の一文字を使ったのだと思う。

加えて、僕が、大相撲に肩入れできない理由は、

❶制限時間一杯の立ち合いが常態化し、観戦に目を離せぬ緊張感のないこと。
一回目からの仕切りから、呼吸が合えば力士は立っていいのであるから、
義務的に、塩まきと仕切りを繰り返しているようにしかみえない。

☞ 内緒な話。
もともとは、放送する某局の、番組取り置き時間内に、取り組み全てがちょうど収まるための、巧妙なるしかけが、相撲そのものを変質させた説、を僕は採る。

❷立ち居振る舞い、といったことを持ち出す向きがあるにしては、力士に美しさを求める動きがないこと。

マワシの配色に気をつかうのなら、同じように、

出来る限り、身体には、バンデージやサポーターの類いは着用しないべきであって、

現横綱(四股名が出て来ない)の、両膝関節をおおう分厚いサポーターは見苦しいし、

かつ、その装着目的が、身体能力の補強であるならば、いくら、フェア精神が希薄な武道であっても、対戦において優位過ぎないか。

そこまでして勤めさせるのか?

興行(競技ではない)ならば、柔よく剛を制す、小兵の大物食いを狙って、批判覚悟で、

横綱の膝にケタグリを入れる力士が出て来るような、勝ちへの執着心を求めます。

では。

ルヴァン杯1回戦(対レノファ) の見どころ。

明日、水曜日の 19:00 キック オフ。

山口のプレイヤーと、ファン&サポーターには、せいぜい寒さに震えあがってもらいましょうか。(こっちは完全武装して、忍耐)

さて。

見どころを、重要度の順に。

❶お金のために、勝て。
山雅の中の人とも話したんだけれど、

今回を勝てば、次も、アルウィン(対アビスパ)でできる。

アウェイ観客はたいして期待できないが、それでも、山雅主催のゲームがひとつ増えるわけなんで、売上(収益)増は、確実。

❷上等なテストマッチ、と思え。
開幕戦では、用意したゲーフラがふたつとも使えない恨みが残りましたが、

それだけレギュラー競争が熾烈であることは、大歓迎。

山口戦では、どれだけターンオーヴァーがあるのか?、おおいに楽しみ。

(これから11日間で4ゲームをこなし、うち2つは アウェイ、けっこうキツイ)

野々村は先発だろうけど、相手に、タイミングと方向を読まれないようなパス出しを開発してもらいたいなぁ。
佐相は、先発で観たいわ。(と注文)

対し、レノファについては、前 貴之がいるのと、新保が戻ったことくらいしか知らない。

要は、4バックのうち、左右サイドバックが、山雅ゆかりのメンツで、来るのかどうか?

❸照明を、楽しめ。
新装なった、LEDによる照明装置が、なんらかのお披露目演出、となるんだろうから、それにも期待。

グリーンで染め上げて。

……以上を、ホーム指定席で、観戦の予定。

では。

わたしたちのリアリズム (ys横浜戦レビュウ❷)

昨日、職場で、ABEちゃんがそばに来て、

― 昨日、アルウィンに居ました。スタジアムグルメうまかったです。
寒くて座っていられなかった。誘われなければ、行かなかったですよ。
(PKが決まってもりあがった様子、でも、ハンドがよくわからなかったらしい)

彼、誘ってくれた友人とふたり連れだったようだから、

― 君たちがいなければ、入場者8,880人になるとこだった、
友だちには、心から感謝を伝えておいてよ、と僕。

さて。

ここから、長文ですが、なにとぞ、ご勘弁を……、

リアリズム その❶
#9ストライカーに加えて、当日は、#10ファンタジスタ(攻撃の要)を欠いていたのが、山雅。
いわば、飛車角落ち。
サブメンバーにも、フォワードの登録はなし。

これらは、もちろん、ゲーム内容の言い訳にはならない。

けれど、チームは、節ごと、修正を加えざるを得ない設計図で闘っていることを知っておきたい。

身長を有するフォワードに競らせる、という図式は棄てて、
左右、前後にボールを動かして前進を図り、
ロングフィードは、裏走りする浅川らに供給される。

リアリズム その❷
横浜は、前半、GKからパスで組み立て、主に左サイドを突破しようとする。
ところが、山雅に、センターバックからボランチへのボール供給を、100%に近いほど抑え込まれて、その策が機能せず。

すると、後半は、左にはった長身フォワードへロングボールを投入、相手ゴール近くにボールを落として、それを拾ってパスで進攻するやり方に変換。

山雅は、適応するのに少々時間を要したものの、交代カードを切りながら、70分頃からは、ふたたび、ワンサイドゲームにすることに成功。
この立ち直りは、評価していい、と思います。

リアリズム その❸
49分、するすると(簡単に)、決められた失点、でした。

右サイドをゴールラインまでえぐったプレイヤーをつぶそうと、こっちの3人が対応していたので、
安永は、その方向へ(4人目として)向かうことはせずに、斜めに侵入してくる、#10山本につくべきだったが、その対応が遅れてしまう。
こういう部分のスキを修正していこう。

ただ、失点直後、センターサークルの手前に、全員が集合してミーティング(確認?)していた光景は、今年は違うチームになりつつある証拠、と診ます。

リアリズム その❹
山本 康浩
は、アルウィン敢闘賞に値する働き。
サイドへ捌けるし、自分でも行けるし、とソネさん(南ゴール裏中旗振り同志)の評価は高い。

ys横浜は、中2日の連戦であってもベストメンツで来てて、そのボランチを押さえ込めたのは、山本の気の効いた潰しが大きかった。

ゲーム後挨拶時の、かなり不満げな様子に、かえって、今後の期待が高まるってもんだ。

村越 凱旋が、準敢闘賞か。
プレイから、変なエゴイスティックさが消えて、他から、巧く使われる立ち回りが身に着きつつあるような感じ。
どこにでも顔を出す、その瞬間、ちょうどそこに居る、それを、たとえば、滝 裕太らとの連携で、究めてもらしたい。

リアリズム その❺
セットプレイ(含むコーナーキック)。
馬渡 和彰のような秀逸なキッカーが多いのと、これは、裏腹な事情になるんでしょうが、今節は、デザインされたものがなく、ほとんどピンポイント狙い。

結果論ではあるけれど、もっと相手を揺さぶる策を、弄してもよかった。
特に、ゾーンで守る相手に対しては。

これは、ロングスロウについても同じで、ロングと見せかけておいて、近くでもらったボールを、フリーで蹴り込むとか。

(かなり重要)リアリズム その❻
競技、勝負事という性質上、より高位なリーグでやる、というのは当然な欲求。

でも、寒天の下、アルウィンに集った多くのココロは、山雅が好きだから、勝たせたいから。

そして、できれば、山雅のために闘うプレイヤーには、すこしでも上の世界で活躍してもらいたい、と願うから。

決して、山雅は、トップリーグにいるべき、という命題が先にあるわけではない。

でなけりゃあ、トップリーグからたったワンシーズンで陥落する、という轍を二度も踏んだ反町氏が、いまだに慕われるわけもあるまい。

(他方、名波氏がイマイチ高く言われないのは、せいぜい2部リーグには居てくれや、という、資金的にも、かなり、リアリスティックな胸算用によるもの)

ここを見逃して、勝ち馬山雅ばかりを求める声が、デカい顔をするのは危険信号、と僕はいつも思っている。

では。