我がチームを知る ❻ (マジメに順位予想)

順位予想のタイトルの下、どうやらご贔屓のチームを第1位にしているやつ。

で、そのあとに、第2位以下が客観視を装うようにズラリ並んでいるのをみると、なんとまぁ、身勝手な厚顔かと、笑ってしまう。

こういうのはキチンと、〈順位願望〉と断わるのが仁義だと思うんだが、せいぜいこの記事が、その二の舞にならないようにしなければ。

まづは、我がチームの自動昇格圏入りの願望をば、棚上げ。

で、J2の順位予想となると、その判断基準は、おおよそ決まっていて……、
①クラブ営業収益(=予算)の多寡
予算が多ければ、人件費(年俸)を用意して、より優秀な選手を集められる。クラブ施設もより快適であろうから、プレイヤーにとっては魅力。

②指揮官の手腕
チーム創りの継続性(指揮年数)と深化もそれに含まれるので、初年度の場合、評価は慎重にならざるを得ない。

③チームスタイルとプレイヤーの適合可能性
個の優秀性ばかりではダメで、戦術に見合ったカードと、その組み合わせであるか?、ということ。……、と、 こんなところ。

これらを、昨季の、特に終盤戦績と、そこから差し引きされた陣容をみて、予想の鉛筆をナメるわけだ。(表現が前時代的?)

萬年の場合、基準項目の比重は、①が 80%、② 10%、③ 10%、そんな感じ。

極論は、クラブ予算こそが、決定要素の大半、と思っている。
で、以下のとおり。

〈昇格争いトップグループ〉
2019年決算からすると、次の6チーム。
磐田(37.5億円)、大宮(34.5億円)、千葉(28.4億円)、山雅(27.1億円)、長崎(25.6億円)、新潟(22.5億円)。

要は、20億円規模でないと、昇格をなかなか語れないのが、リアルなお話。

京都(20.9億円)は、指揮官1年目であるから、変化の吉凶不明で、あえてこのグループから外す。

それと同じ理屈で、大宮はチト評価が落ちる。

長崎も1年目だが、コーチからの内部昇格、加え、主力がほぼ残留して高評価。

磐田は、補強になんだか熱心さを欠く、というか、現状オーライみたいなローカリティが鼻をつくが、やがて来日の外国人が不気味。

千葉は補強によって戦術の浸透を図りたいんだろう。
けれど、昨季の勝ち負け凹凸の激しさをみて、不安定感がどうしてもぬぐえない。

山雅の場合、降格救済金の恵みも消えて厳しい予算運営に加え、出入りの多さを不透明感としてネガティブに評価してみると……、順当にいって、

❶長崎 ❷磐田 ❸新潟 ❹山雅 ❺大宮 ❻千葉、こんなもんか。

長崎が本命、次に磐田で、あとは横一線。

〈トップグループを追う者〉
ここには、山形、京都、甲府、水戸、金沢あたりがランクイン。
中では、山形がソツなく補強しており、スタイル深度によれば、6位以内も可。

水戸と金沢は、プレイヤーを引き抜いた山雅への怨念で頑張りそう?

〈あとは わからん〉
残る半数11チームについては、失礼だが、どうでもいい、がホンネ。
(正直は、萬年の弱みでもある)

ただ、興味が湧くのが、北九州と秋田。

昨季躍進したばっかりに、主力大量流出の憂き目をみた北九州。
けれど、それを、どこまで挽回してみせるか。
小林式精錬術を楽しませてもらおう。

昇格の秋田は、J3連合みたいな実装をほどこした様子。
昨季の北九州のごとく、新奇性と初顔対戦で突っ走れるのか。

同じく新参者の相模原。
J2経験者も多く在籍していて手堅い陣容だけれど、その手堅さが、吉と出るか否定的に作用するのか?

〈最後に お願い〉
1年前の今頃も、同様な予想をしていて、けれど、自動昇格の2位以内を死守だ、とか言って、我がチームのお尻を叩いておった。

今年もまったく同じとは。
嘆息まじりのワクワク、とでも申しましょうか。

それでも昨季、勝ち点をモノにできなかった相手は、千葉と琉球のみ。
今季は21チームすべてから勝ち点を獲ること、加え、千葉と琉球のふたつからは、それぞれ勝ち点6奪取の意地を見せていただきたい。

では。

我がチームを知る ❺ (レボリューションの予感)


ケンタウロス(byブールデル)@山梨県立美術館

勝ち点84。

つまり、ゲーム当り勝ち点2のクリアは、J2リーグ優勝の必要条件であることは、ここ数年来の戦績で証明されている。

具体的には、42戦して、最低20勝がメドで、負け数が10を下回ること、そんな戦績が、結果として、試合当たり2点を導く。

で、これに加え……、
指揮官は壇上から、シーズン84ゴール、を宣言したのであります。

柴田氏のこういうところが、萬年、好きなんだ。

指導者として、プレイヤーを追い込む前に、自分自身を追い込まないでどうする?、という覚悟こそ良かれ。

先の記事のなか、お遊びで、現在籍プレイヤーの昨季ゴールを合計してみたら、
これが、50得点。

その内訳は、上位から……、
山口       15
ルカオ    10
阪野         9
鈴木         6
戸島         3     ……で、以下1ゴールが、7人。

さて、今季。
断トツのゴールゲッターが生まれるのか、あるいはフロンターレのようにまんべんなくどこからでも獲れる格好になるか?

いづれにせよ、試合当たり2~3点をゲットできる攻撃、それを開発して高める他に道はなし。

さらに、極論を言えば、虎の子の1点を守り切るサッカーを捨てる、ということ。

安定した守備、にいつまでも満足、固執するわけにはいかない。

となると、山雅サッカーにおけるひとつのレボリューションをやり切ることになるんで、大仕事なわけです。

こころの奥底では、ゴールが 60点台に乗ってくれば御の字が正直なところ。

でもね、2017年の名古屋(85得点、第3位)、2019の柏(85得点、優勝)の先例がある限りは、やってみようではないか。

ゴール数がこのレベルに限りなく近く、しかも、ゲーム当りの失点が1 (通算42)に限りなく近いこと。
つまり、得失点差は、40。

たとえ、他から白昼夢と言われても、それを目標にしませんか?

では。

我がチームを知る ❹ (発動する者 を求む)

昨16日、チームが始動した。
本日からは富士の裾野、御殿場で、キャンプイン。

機敏、俊敏な突貫小僧、それから、前線のターゲットマン、さらには、難攻不落の壁、そういった若い才能を多数手に入れることに成功した2020~2021の補強。

特長を強烈に発散できるカードを鋭意集めた、そんな印象が強い。

新体制発表の舞台上、プレイヤーの多くから、自分を追いつめるために松本の地にやってきた、みたいな切実感が伝わってきた。

追い込んだ先に、トップリーグ  ☜ これキャッチコピーにしよう。

これらタレントが、解き放たれてピッチ上を躍動した日には、それはそれはスペクタクルな山雅サッカーが楽しめるというもんだ。

柴田式の、こちらから仕掛けるサッカーとなると、まづは、ゲームをみづからの手中にたぐり寄せることを狙わねば……。

となると……、そうなんです。

多彩な才能たちを、有機的、かつユニークなアイディアで〈動かす者〉がピッチにかならず居なければならない。

キャプテンマークを巻く者と必ずしも同じではない、局面を読みながら攻撃のスイッチを入れる者。

あるいは司令塔、と呼ばれるプレイヤー。

この人選、チームの攻撃スタイルと密接な関係にあると思うんだが、
果たして、今季の山雅は、どういう流儀を打ち出して来るのか?

前線から厳しいディフェンスをかけての反転ショートカウンターか、走り込んだサイドを狙う、もっと広いエリアへ展開するカウンターか、あるいは、前線のターゲットに収めるような裏狙いか?

いづれのやり方を採るにせよ、もっとも大切なのは、攻撃をやりたいスペースを創り出す、その手際だろう。
それを、どこあたりから、誰が始めるのか。

この誰?、に当たる者が、結局は、攻撃を発動する、その人。

いま時点では、どうしても、候補としてボランチに目が向いてしまう。
たとえば、佐藤 和弘、浜崎 拓磨あたり。

さらに、2列目より前のポジション、という条件であれば、小手川 宏基か。

まぁ、あと40日もすれば、柴田式の解が明らかになるんでしょうが、すくなくとも、来季以降の#10探し、これを楽しむ気持ちで思案中。

では。

我がチームを知る ❸ (プレイスキッカーは誰?)

セットプレイは、あい変わらず山雅の十八番、貴重な得点源、と考える。

昨季後半、センターラインのすこし後方からでも、ペナルティエリア内にロングなボールを入れていたこともあって。

更に、長躯なプレイヤーを多く補強した今季は、ますます、競り合いからのセカンドボールを狙う局面を創出したいはずだ。

で、誰が、この重要な、プレイスキック(フリー、コーナーともに)を担うのか?

もちろん、その場面でピッチ上に居る、ということが前提にはなるが、
佐藤 和弘、または、浜崎  拓磨や安東 輝、そして、復帰してくれば山口 一真、がその候補だろう。

さしあたりは、佐藤の左、浜崎の右のいづれかの可能性をみせておいて、相手を幻惑しながらか。

浜崎のキックをいまだリアルタイムで観たことのない萬年だが、2020/12/16 対エスパルス戦において叩き込んだフリーキックは、チト凄い。

相手キーパーの位置を見すえ、逆手を取った、頭脳的な弾道には惚れる。

動画は清水ファンが撮ったようで、虚を衝かれた唖然感がひしひし。

その前のシーズン、ホーリーホックにあって、浜崎と志知 孝明は、ともにフリーキックを武器にして、サイドの両輪みたいな格好で切磋琢磨していたことだろう。

そして、ふたりは昨季、揃ってトップリーグの別チームに移籍。

今季、アビスパ福岡でのプレイを選んだのは、志知。(杉本 太郎の同僚!)

彼に肩を並べるためにも、浜崎には〈捲土重来〉の覚悟でプレイしてもらいたいと願う。

では。

我がチームを知る ❷(クラブ史最高の競争激化)

【山屋御あめ注意書】かたくなに保守。飴を噛んでしまう方、歯に自信に無い方は要注意。

COVID-19禍の成り行きにもよるけれど、今年もトレーニングマッチはほとんど組めず、と思っていたほうがよいのかね。

となると、チーム内練習をかなり実戦的なものにしながら、リーグ戦を通じてチームを仕上げていく、昨季みたいなことになる。

それもあって、すべてのポジションで、苛酷な競争が生じるようにチームを編成してあるんだろうなぁ、きっと、というのが萬年の観方。

最終ライン、インサイドハーフ(ボランチ)、アウトサイドハーフ(ウインガー)、もちろん、最終ラインにも手強いライバルを配することで。

特に、サイドを上下できるタレントがこれほど増すと、今季は、4バックを採用したほうが、才能をより活かせるんじゃあないか。

しかも、得点の飛躍的な増加、というテーマをやり遂げるためには、思い切って攻撃的に、4 – 1 – 4 – 1、あるいは、4 – 1 – 2 – 3 を、対戦相手の最終ラインの並びに応じて柔軟に採用する、なんてどうでしょう?

聞くところによると、今季も交代枠が(最高で)3回、カード5枚が運用され、飲水タイムも設定されるようだ。

だとすれば、層の厚い山雅にとっては、断然に有利。

90分のゲームを、4分の1づつの時間枠で演出する指揮官の手腕に期待が高まります。

では。