この国の 国民による 国民のための詐欺。

ついに、米国が言い出した……か。

この国の、外国人技能実習制度を、体裁ばかりの人身売買制度に等しい、との声明を政府高官が出した、というニュース。

たかだか150年ほど前まで、奴隷制度を運営していた国に言われるのも面白くない。

けれど、以前当ブログでつぶやいたとおりであって、これ、まったく米国の指摘が正論だから、僕は言い返せないなぁ。

誰もやりたがらない仕事、という弱みがこちらに在るにもかかわらずですよ、

将来、母国で役にも立たないような〈技能〉を、しかも〈実習〉させるといった上から目線でもって、人を連れてきて使う神経。

これをおかしいと思わないのが、おかしいよ、日本人。

この扱いが、僕らのアジアの人々に対する差別でなくしてなんなんだ。

でも、おそらくこの制度は、あと10年もすれば機能しなくなるから心配もしていない。

平成年間をかけて、日本人は、社員をいつでも買ったり切ったりできるような制度を編み出し(いわゆる非正規労働のしくみ)て、とことん人件費を切り詰めた。

新疆に強制労働があるとして他人の民族差別を責めるのならば、同じ民族に対して不当労働を強いている自分を、どう説明するのか。

おかげで、いまや、世界でマックのバーガーを一番安く食べられる国となり、100円消費を楽しめるようになったものの、国際比較で、日本の給与水準はかなり低下している。

だから、あと10年もたたないうちに、シナや南朝鮮のほうが高給を示すようになるから、〈技能実習生〉たちの足は皆、そちらに向かうだろう。

その時になって、あわてて今の制度に、たとえば、〈条件付きの永住権〉を付け足すような、恥の上塗りだけはやめてくださいよ。

では。

試すに好機の水戸戦 (プレビュウ)

ホーリーホック、現在までのリーグ戦績は、勝ったり負けたりで 12位。

直近10試合は、2勝3分5敗で勝ち点9 (うち無得点ゲームが、5つ)。

山雅(勝ち点5)よりは、だいぶマシ。

けれど、決して芳しい成績でもない。
攻撃的であることを身上にしてやってきたチームなんだろうから、湿りがちな雰囲気は察せられる。

そうなると、中下位の順位にあるチームによる、それなりのゲームになるんだろうか、という楽しめない予感を打ち消そうとしているが、なかなか気持ちが高まらないで困っているのが、ホンネ。

そこで、敢えてこういう局面を観たい、というプレビュウになってしまう。

❶前節の山形ほどではないが、鋭いパスを縦に入れ、速い攻撃を仕掛ける。
どこからでも得点できるタレントが揃っているチーム。
― そういう見立てで戦うべきだろう。

その上で、こちらはそれを上まわる攻撃的な姿勢でやりあう、こういうのを観たいですね。

奮闘しているのは十分に承知しているんだが、河合 秀人を先発ではなくて、むしろ、ギアアップの切り札として、途中投入すべきと考える。

高い位置からの攻撃圧を意図するならば、3 – 5 – 2の、5のうちの3枚は、小手川、佐藤、前を並べてしまうのが、より強烈ではありませんかねぇ?

❷こだわりの証明として、工夫したセットプレイ(含むコーナーキック)を表現すること。
反則ポイントで、水戸はリーグワースト2位。
強度高い守備をしているとも言えるが、ファウルが多い。

ならば、被ファールで獲たチャンスを最大限に活かすことに専念したらどうか?

実際、水戸は、その失点の4割を〈セットプレイから〉していることでもあるし。

星 キョーワァンに、田中パウロのアシストでもって、頭で得点させてやりたいなぁ。

……と、今回は、どれだけ攻撃的な山雅になりつつあるのか、そしてどれだけ狡猾なセットプレイを仕掛けてくるか、ここに注目します。

では。

カエルの子はカエル、

などと口走ったら、諺を知らぬ子に、

―カエルの子はオタマジャクシでしょ。

と言われてしまうかも知れない。

TVを観ていた家人が、
― この犯人役の男性、蟹江 敬三の息子よ、たしか。ずっと前に朝ドラに出ていた時に知ったのよね。

昔々、蟹江 敬三が凶悪犯といった、凄みのある犯罪者役に精を出していた頃、子供が友だちから、お前の親父は大悪人といじめられるので、ずいぶんと悩んだ、という話を聞いたことがあった。

切なく辛い思いをした幼な子が、父とおなじ道を進んだことを知って、なんともいえない気持ちになった時、フト思い出した諺だった。

夏、かならず思い出す曲を、今は聴く。

では。

 

ふたつの顔 (2021.7.11山形戦レビュウ その❸)

ゲームとは、かならず相手のあること。

ゆえに、実際はそれほど単純な話でないんだろうけれど、あのゲーム、佳境(60分~)にさしかかったら双方が、まったく別のチームになった感は強烈だった。

攻撃のギヤを上げた山雅が一方にあって、そこに、モンテディオの足がとまったことが加味された現象、とするのがいちばん妥当な観方、と思う。

やりたい放題のサッカーが立ち現れ、それまでとは鮮やかに違った山雅。

ふたつの顔のこの落差……。

もちろん、後のほうの〈顔〉に期待するんだけれど、あの攻撃が時間限定であったり、失点を喰らわないと発動されない、というのだけは御免蒙りたい。

こうなれば、今週末のホーリーホック戦のみどころは、そこのところでしょうね。

〈裏切りを おおいに期待する〉
で、後半戦に一歩踏み入れた今、確認しておきたいことが、ひとつありまして。

結論から言うと、今季の山雅は、順位に正直な勝ち負けを重ねてきた。

リーグ戦勝ち負けの集積が、順位。
だから、順位は各チームの実力をおおかた表現しているはず。

山雅は、上位チームには順当に敗れ、勝利を、下位か同位程度のチームからしかモノにできていない。

すくなくとも、6位以内を確保しているチームには勝利がない。

チームがみづから新しい顔を刻んでいく過程を、上位に対し善戦した、ではなく、上位を喰い続けることで示してもらいたい、と強く望んでおります。

そういつまでも、最少失点の敗戦を喜んでもいられませんしね。

では。

たかが一蹴り、されど一蹴り (2021.7.11山雅戦レビュウその❷)


〈ゴールに軽重なし〉
失点は、山形の、ロングなカウンター攻撃からだった。

クロスのつもりで中に入れたボールが、ディフェンスに当り跳ね上がってネットを揺らす。

なんとも形容しがたいゴール……ってのも、ヴェルディ戦のデジャブでしたが、とにかくゴールに向かってボールを入れる勤勉さは大切です。

結果、なにが起こるかわからない、のですから。


〈効果を 定常化せよ〉

で、これから残り時間の中で挽回、となってくる。

その時、こちらがカウンター攻撃を選択するほどに、山形のプレイヤーたちに走るエナジーは残っていなかった、と診たんでしょうね、きっと。

そこで、みづからが前へボールを動かして行く戦略に振ろうと、先に入れた小手川 宏基に加え、攻撃的な切り札として、田中パウロ、平川  怜を投入した。

2センターバックが基底に残り、ボランチふたり(あるいは 小手川を含めて3人)を高い位置に持ってきて、といった布陣の下、徹底して左(パウロ)サイドを起点にする執着。

なりふりかまわぬ資源集中投下の姿勢、これも〈名波効果〉のひとつかも知れない。

パウロ、まるで水を獲た魚のように、動き回ってクロスやパスを供給しまくりましたから。

(ついでに言うと、大野 佑哉を最終ラインに入れ、星 キョーワァンをフォワードに配転するパワープレイを敢行。最後の最後までねじ込んだことも特筆しておく)

ゲームのどこかで、なけなしの1点で逃げ切ろうとして舵を切ったのか、山形は見違えたように運動量が落ちて、自陣に固まってしまう。

交代カードが切られるたびにチームとして迫力を失ったのは、当方の交代策が機能したのとは対照的だった。

― ゲームラスト3分の1のサッカーを、なんで最初からできないのかしら?

まぁ、たしかに正直な感想で、別のチームになった、と言っても良かった。

パウロを、これからも切り札とし続けるのかも、思案どころでありましょう。

要は、名波効果が、効果と感じさせないくらいに日常化するだろう、という期待が持てた一戦でした。

〈練習と実戦と〉
最後に。

押し込んだ結果として、雨のように降らしたクロス。

ここの精度がなんだこうだと、取り沙汰したくないのがホンネでして。

というのは、ゲーム前の練習を観ていると、シュートはほとんどが、ペナルティエリア縁の中央あたりから打っている。

ならば、そこへボールを到達させて打つようにするのが、練習効果の再現という意味では、もっとも生産性が高いのではないか、と思うわけです。

山形の守備ラインが下がりまくっていて、ペナルティエリアの外縁にはキレイに空きスペースができていたのだから、ここへ持ち込んで打つことにこだわってもよかったのでは?

ふだんから仕込んでいることをこそ、表現して下さいよ。

では。