凋落と 躍進と (町田戦プレビュウ ❶)

山雅とゼルビア、ふたつの2020季と、今季ここまでの戦績をならべてみると……、

2020年
山雅     13位 44得点    52失点
町田     19位    41得点    52失点

2021年
山雅     22位    28得点    60失点
町田       7位    53得点    32失点

まぁ、何をか言わんや、ですな。

山雅の凋落と、町田の躍進。

数字をとってみるだけでも、J同期生であるふたつのチームの軌跡、これが、交錯するさまが、なんともミゴトではありませんか。

ランコ ポポヴィッチ監督 2年目の今季。

町田は、(おそらくは、新たな資本注入が奏功し) 特に、前線タレントの強化に注力した結果、戦力の上積みに成功。

どこのポジションからでも、どんな手段をもってしても、まんべんなく得点できるチームに変わった。

相馬監督(現鹿島監督) 指揮下、4位へと躍進した2018シーズンの高まりへと復調しているのだ。

他方、山雅。

2021シーズン、トップリーグの残り火を一掃する格好で、思い切ったチーム再編成をしてスタート。

けれど、ここまで、保有するタレントの活用や、その融合に苦戦して、低迷。

個およびチームとしての仕事として、昨季の得点トップ(塚川 孝輝)と、アシストトップ(鈴木 雄斗) の抜けた穴を埋められずに、ここまでやって来た。

平均すると、1点ゴールを奪うごとに、2失点し続けている寸法。

……、と好対照のチームが、リーグ戦ドンづまりでまみえる、さて今節。

振り返ること、5箇月前の、アルウィンでの第17節(6/5)。

常田がレットカード退場になったこともあって、1 – 5 で壊れたゲーム様相となったけれど、そこには、上で述べたとおり、両者の根底的な力関係の逆転があったことは確かだった。

で、今回の対戦の意義、および注目ポイントについては、次回、その❷にて。

では。