目からウロコの、共闘宣言。

目からウロコが落ちる、とは新たな理解力や観方が備わること、の譬え。

出典は、バイブル(新約)の使徒行伝、第9章。
クリスチャン迫害の急先鋒であったパウロ(旧名サウロ)が、神によって失明し、その後、視力が与えられた場面に、そう記されている。
(であるから、ヘブライ文化がこの言葉を産み出した)

まぁ、実際には、普段からそれについて思考していることが根底にあって、なにかのきっかけで、インスパイアされたり、確信を深めることが多い。

たとえば、ニュートンの林檎は、その例。
日ごろ引力の速度計算について思い悩んでいたからこそ、林檎の落下に確信を受けたのだろう。(ただし、そのエピソードが本当かどうかは怪しい)

新加入の、#7田中パウロの挨拶に触れた際、個人的に目からウロコ、という感銘を受けた。

力を合わせて戦いましょう、という文言がそれ。

どんなメンバーであっても山雅は山雅、それを言い表す最高の言葉だとあらためて教えられた、といえばよいのか。

すべての場面で〈共闘〉、まづは、共闘する舞台アルウインの再来を。

ひとりのファンとして、この気持ちを持って開幕を迎えたい。

では。

突き詰めて、#10。

相方にとって、音楽分野における昨年いちばんの収穫は、吉 幾三の才能に開眼したこと。

その吉の、『雪國』。
たしか、追いかけて~、雪國。と歌詞にある。


それとおんなじノリで、突き詰めて~、#10(が空いて)、が、山雅の2021シーズンの入り口となった様相。

この記事を書いている時点(1/10 16:00)で、セルジ―ニョと森下 怜哉ふたりの去就が不明。

森下は、移籍期間の満了が確実視。
新監督下、C大阪の編成遅れによってリリースが延びているのだろうか。

さて、(きっと新加入メンバー記者会見ハイライトを観たはずの) 家人いわく、

―今年も期待して応援できそうだわ。

前#8 の流出の痛みを癒しながらも、いちファンとして前を向く姿勢へと変換できたのは、おそらく、加入会見から受けた、確かな手ごたえのようなものによって、というのが萬年の推定。

それほどに、鐵っちゃんは、編成部長として厳しく落ち着いた容貌をみせているし、各プレイヤーからは、静かな、けれど確固たる闘志が伝わって来た。

ふむふむ、既存戦力との融合かぁ、たしかにね。

新体制の序章としては、まぁまぁ上手い仕上がり方だったように思う。

かなり前から助走していたとは言え、リーグ戦終了から20日。

その間、出入りや更新のリリースを積み上げてくる手順も、そつがなかった。

時間が限定されて切羽詰まっていると、案外、仕事の出来栄えも良い、という好事例なのかな。

そういってしまうと、編成部長に失礼か。

では。

いまだに儲けたい? Get Back Session

映画『Let It Be』(1970年公開)。

この作品は、前年の1月、ビートルズが ロンドン市内でおこなった〈ゲットバック セッション〉と、アップルビル屋上で演ったライヴコンサートを記録したもの。

ドキュメンタリー、というふれ込み。
演奏の合間の、意味のない会話、ヤラセを思わせるようなおふざけ、そういうものは、初めて観た当時からやたらと気に障った。
ジョークとしての質も低く、ああういうのは要らん。
彼らにしたところで、どうでもいいサーヴィスなんだろうし。

演奏(セッションとコンサートの)シーンだけをつなげたほうが、100倍魅力的なものに仕上がったと思う。

※これは、ザ バンドの解散コンサートを記録した『The Last Waltz』(1978年公開)にも言えること。
『Woodstock』(1970年公開) の編集スタイルに固執するマーティン スコセッシの映画つくり、と言ってしまえばそれまでだが、ことさらに時代感を取り込むやり方には賛成できない※

一緒にやっているビリー プレストンが、周囲からあまりリスペクトされている風がないのも、おおいに不満。

映画の撮影中に、ジョージ ハリソンはグループから抜けることを公言したらしく、そのジョージが連れてきたキーボード奏者となれば、あまり歓迎もされなかったのかも知れない、というのが、勝手なうがちなんです。

で、この映画のために撮られ、いまだ陽の目をみていない未編集のテープが多量にあるらしく、これが引っ張り出され、作品化される。

金儲けのネタは、いつになっても探されているらしい。

You Tubeに、それをチラ見させる格好で予告されているので、興味があればご覧あれ。
The Beatles Get Back – A Sneak Peek~、という題名。
ゲットバック セッションをこっそり覗く、とずいぶん煽るではありませんか。
ご丁寧に、日本語版も公開された。

観てやらないでもないけれど、演奏シーンのみで十二分、という萬年からしたら、半世紀前の、どうでもいい会話や冗談をいまさら饒舌に紹介されてもなぁ、とあまり気乗りはしていない。

はたして、どういったご観客から興行収入を期待しているんでしょうかねぇ。

ではなくて、彼らが創り出した音楽にこそ、集中したいのに。

では。

四天王の行方と、新生。

― 太郎~~~ かなりのショック
ある意味で本当に新生山雅になったね。

……、リリースからわずかして、京子さんから家人に入ったメール。

そして、それから2時間後には……、

― 昨年と比較したら闘えるチームになってる、
楽しみでもありワクワク感はあるかな。

さすがに長年のサポートを通して鍛え上げた卓見、といえましょう。

新チームの編成は、ほぼほぼ最終局面に入った。

チームのスクラップ&ビルドは、トップリーグ復帰が叶わなかった次の年にやって来ると思ったが、やはりね。

プレイヤーの3分の1が毎年入れ替るのが、J参入以来の山雅の常。
であるから、それに輪をかけたぐらいのことなんで、そんなに騒ぐことでもない。

ファンサポーターの気持ちはともかく、トップリーグのクラブでもないのだから、クラブに対するプレイヤーの忠誠度を過度に求めてもなぁ。

ただ、昨季後半での挽回を観る限り、#10、#8、#17、#31は、サッカースタイルの蓄積と洗練、という視点から残したいカードと思っていたので、
勝手に、残留を望む〈四天王〉とか呼んでいた。

―このうち、2枚が契約更新してくれれば、御の字ですわ、と周囲には言いふらしていた。

さて、現時点(1/8 19:00)では、#31橋内のみが、契約更新。
残るセルジ―ニョの去就については、見守るのみ。

ただし、この願望は、#5 と#39 が、完全移籍に移行するだろう、という目論見を前提にしての話。

なので、このふたりの完全移籍こそが、今季の目玉なのかも知れない。

実は、一昨日、小手川完全移籍のニュースに接して、太郎は、ひょっとしたら大分かもな?、とフト思っていたんだが、アビスパとは。

寂しさも    中くらいなり    おらが春、と言っては失礼だが、

おそらくは、J1カツカツの力量チームへの移籍。
ということは、一昨季の山雅への加入と同じシチュエーション。

そういったチームに在って、存在感を更に増すこと、これが、杉本の渡るべき河であって、サイドハーフに圧倒的存在がいないアビスパで定位置をつかんでもらいたいものだ。

いつか山雅がJ1チームの風貌をモノにした時に、再会があれば、と願う。

もちろん、今季の編成の狙いはすべて、みづから変化の先頭に立とうとしている我がチームの意気込みのあらわれと信じている。

では。

父と娘と、音楽と。

ジョー氏の娘さんは、高校生なんだが、ペンタトニックス(Pentatonix)がお気に入り。
ゴスペルが、好きなジャンルのようだ。

この5人組のア カペラ グループは、賛美歌も多く取り上げているから、たしかに、ゴスペル風なアレンジは巧い。

なかなか良い趣味ではないか。
と思うんだが、オールディーズナンバーには興味が無いようです、とジョー氏は、残念そうに言う。

この親子の齟齬については、今日の若い世代が、ロックンロールのリズム感よりは、メロディアスな楽曲のほうにより惹かれる、としておこう。

で、そう言いながらも、レッド ガーランドのリリカルなピアノソロから始まる、マイルス デイビスの『My Funny Valentine』を、聴いてばかりの萬年ではある。

この演奏などは、相当にメロディアスだなぁ、と思うんですがね。

もちろん、ペンタトニックスは、またの機会にでも。

では。

〈コメント〉
らっこ さん より(2/8 19:56)
コメント失礼します。ジョー氏の娘、らっこです。
高校の体育の時間にダンスを習ったのですが、その時に踊ったのがPentatonixの「Can’t sleep love」でした。
初めてこの曲が流れた瞬間、なんてお洒落なんだ……と自分にビビっと来るものがありました。
人間の声とは思えないくらい重厚感のある安定したベース、スっと耳に入ってくる美しいハーモニー、それらに乗って自由に動く滑らかなメロディー……
今でさえ、聴いていると何とも言えない気持ちになります。
そして歌詞を調べてみると、この曲は「眠れないほどの愛をいつまでも渇望してしまう気持ち」がテーマにされているのだと思いました……。
眠れないほどの愛を渇望したら、愛を見つけた時、それが本当のものだとしても人間は不足を感じてしまうというか、渇望していたら愛が勿体ないのではないか、と私は思いました。
まぁ、自分はまだそんな愛を知らないから何とも言えませんが。いつか本当の愛を知ったあと「Can’t sleep love」を聴いたら今とは違う感じ方をするのでしょうか?
これも曲に出会うことの楽しさの1つだと思います。
コメント失礼しました。