シエラカップは 買いである。


(八ケ岳にて 2019.7.21撮影。版権帰属先:オフィスウエストウッド)

9/4 ジュビロ磐田戦において新発売になるグッズ。

その中では、シエラカップが、断然イチ推しのアイテムだ。

カップの底の、Yamaga Camp と銘打ったデザインは、かなり秀逸。

かつ、1,300円(税込み) という価格設定は、良心的。

旧々世代のバックパッカーである萬年からすると、商品開発の対象としてシエラカップを選んだことに、趣味の良さを感じます。

そもそも、アウトドアは、何を持って行かないのか?、と装具を厳しく切り捨てることから始まる。

その精神からすれば、シエラカップこそ、食器、コップ、そしてヒシャクとして、持ち物に加えるべき必須のアイテム。

自然環境にダメージを与えない配慮をするならば、これに、折りたためる小型のバーナー(五徳)と、カートリッジガスをセットにして山野に入っていくのが、バックパッカーの礼節であろう。

材質はステンレス鋼。
飾り気のないカップが、使い込まれて、そこここに凹みや傷が生じてくるにつれて、アウトドアの愉しみが深まってくる。

近年は、軽量化という名の下、チタニウム製のモノが出回っているようだが、価格がはって、しかも、熱伝導がステンレスに劣るモノを敢えて持つ必要もないだろうに、というのが僕の考え。

そこで、シエラカップについてのご見解を、登山ガイドのジャガー氏に訊いてみると、

― そりゃ、チタンでしょう!  あの軽量感は爽快ですよ。
ただし、空焚きをしてしまうとアウトです。、とのご発言。

― そういうもんなんですかね、最近のトレンドは。

と、〈できるだけお金を惜しんで楽しむ派〉の僕は、少々浮かぬ気分なのだ。

いや、なに、フトコロがさみしい自称バックパッカーのひがみに過ぎないんですけれどネ。

ちなみに、このシエラカップは、〈シエラ クラブ〉の会員証の代わりとして支給されたので、この名がついた。

ザックにぶら下げて歩くことが、隠されたプライドだった、とも言えようか。

シエラクラブは、1892年創設の自然保護団体で、サンフランシスコに本部がある。☞ クラブ公式ホームページはこちらから。

そして、クラブの名称は、米国カリフォルニア州東部を縦に走るシエラ・ネヴァダ山脈に由来する(はず)。

山脈の全長が650km、最高峰のホイットニー山は、標高4,418mというから、にいると、ちょっと想像がつかない規模ですな。

カップひとつにも、けっこう深い歴史がある、というお話。

クラブが資金集めのため一般発売したカップを持っているけれど、どこかに仕舞い忘れて困っております。

では。