変貌を力強くあらわに (SC相模原戦プレビュウ)

数箇月前に対戦したけれど、相模原については、どうも印象が薄い。

高低差のない芝生のアウェイ席から観たゲームのようで、なんとも、平板かつ遠目でピンとこない。

その後、チームも変わって、船山、圍、水本といった名前も聞こえてくるが、どうなんだろうか。

高木監督は続投しているから、なんとなくだが、守備重視の、スタイルにこだわったサッカー、といった印象。

結局は、強敵で在ることには間違いない、といったマヌケなプレビュウになってしまい、面目もありません。

対して、山雅。

こちらは観るべきポイントは、ふたつ。

そのひとつ。
2019年からずっと続く大きな問題点は、背番号#10 が上手くチームにはまらないことにある、というのが、僕の持論。

もちろん、セルジ―ニョは秀逸なタレントであったし、その功労には感謝しかないけれど、チームのスタイルと合致していたか?、というと疑問符。

なかでも、昨季の不調は、#10を背負うタレントをかなり擁しながらも、今シーズンになってみたら、あれだけ居た候補者のうち誰も、その背番号を背負っていない。

まぁ、どうこう言っても始まらない現実であるけれど、では、これからは、誰が、実質的な#10の役割を担うか?

チームとして出来る限り早い時期に、チーム戦術の中でそれを明確にすべき。

だから、これまでの3ゲームはそのための試運転ぐらいに考えて、いよいよ、ここからアクセルオン、と思って見守ろう。

ふたつめ。
攻撃的に前を向く、という格好はできつつある、と思っている。

これには、佐藤 和弘を2列目に配したことと、横山 歩夢が好調であることが大きく寄与しているが、どの位置からであっても、ボールを奪ったら素早く前へ、という共通意思は徹底されてきた。

あとは、4バックにした際に、サイドバック陣がもっと高い位置を採ることか。

3バックとの併用、あるいは、守備における5バックの意識が残ってしまう所為なのか、まだまだ、上がり足りないように思われる。

サイドバックの攻撃性の強化、これを注文したいなぁ。

どこからでもクロスを入れる態勢を採れることによって、相手のクロスの洗礼を浴びる回数も減るでしょうから、これは特に、対相模原では肝要な部分だと思います。

セットプレイのデザインとか、スローインからマイボールにもっていく確率とか、細部にわたって配慮が浸透してきている。

そういう点が押さえられてきているを観つにつけ、攻撃へのこだわり、これをもっと期待しようではありませんか!

では。

First of April

今日こそ先手を打って、思い切り楽しいウソをついてやれ、と考えていたんだけれど、

こんなご時勢では、あまり威勢のいいやつは思い浮かばず、

そんなところへもって来て、

― ねぇ、雪よ。夏タイヤにしたんだから気をつけて。

と、声をかけられるもんだから、エイプリルフールも、どこかにすっ飛んで、

白くなった庭と、街灯の下、にぶく反射する道の暗さを、じっと見ている朝。

では。

狭き門より入れ (ワールドカップの堕落)

一昨日、娘から、日本代表が、ヴェトナムとやってドローがやっとだった、と聞いた。

ホーム(日本国内)でやる、ってことはどこかで読んだが、ゲーム結果を追いかけることもしていなかった。

大会出場は決まっているし、ヴェトナム戦は、いわば消化試合なんだから、よけいに関心もない。

観戦は暇つぶしにもなるまいし、それならば、睡眠を採ったほうがいいや。

山雅に執心しているので、ナショナルチームはどうでもいいのか?、それとも、32か国の出場枠である現在、ジャパンの本戦出場はアタリ前に思ってしまっているからなのか?

おそらくは、その両方が無関心になる理由だ。

FIFAランキングでは、たしか、30位以内の日本なんだから、よほどの下手を打たない限り出場可だろうから、大会になってはじめて、国民的な関心が生じるのがむしろ健全、と思っている。

さらに、2026年大会からは、出場枠が、48か国に拡大して、アジアからは、8つの国が出場できるようになる。

個人的には、これほど大会への関門が広く、緩くなれば、ますます興味は失せるし、大会のクオリティも、どうしたって低下するに違いない。

今日、サッカーそのもののクオリティが保たれているのは、各国リーグがそれなりに盛況であるからであって、ワールドカップはその上に浮かぶ、ひとつのお祭り。

マタイ伝(新約聖書)第7章のコトバではないけれど、困難な道を踏破しないと、天国へは行けない。

広くて楽な道の先には、たいてい滅び(地獄)がある、というのが道理ではあるまいか?

だから、日本サッカー協会は、大義名分を編み出してでも、アジアサッカー連盟から丁重に脱退する。

そして、財力を正しくかつ賢く使うことによって、南米サッカー連盟に加入させてもらって、その中で切磋琢磨する、というのが萬年式の青写真。

そうすれば、Jリーグには、南米出身プレイヤーの関心がもっと注がれるようになって、より高度なゲームを提供できますよ。

ただし、関心が薄れている、とは言うものの、週日のナイトゲームであっても、ヴェトナム戦の入場者が、44,600人であったことには、かなり驚かされました。

では。

或る日 時間と戦う。

2022年前半の、めぼしい音楽の話題は、
ジョン フルシアンテ (1970年~) を、3年前に復帰させた レッド ホット チリペッパーズが、この4月に、新アルバムをリリースすることを発表したことか……。

ジョンをのぞけば、いよいよ還暦なんだな、他の3人は。

と言ってみるくらいで、けれど、そのアルバムを買うこともしないだろう。

1月に、定期健診で問診してくださったドクター曰く、

― 今回のコロナ禍による最大の影響はね、引き籠りになったり、アクティブでなくなることで、高齢者の認知症状が劇的に高まったり、全身状態が悪化することでしょう。実際、そういう例を多く診てますよ。

なるほど。

ただし、安閑と怠惰のすべてを、COVID-19の所為にしてしまったら、それも流行り病にとっては、いい迷惑な話。

そんな中、今週の月曜日は、萬年、時間にたいそう追われていてココロが多忙だった。

何十回目かの結婚記念の日を少々見過ごしてしまい、相方がそれと気づく前に、甘味のひとつでも冷蔵庫に入れて置かねば、と焦っていたのだ。

幸いにして、それは、家人の察知より早く間にあって一安心だったんだけれど、

― あたしって、こういう日を覚えていたためしがないのよねぇ。

と、一件落着とあいなった、のでありました。

エルトン ジョンだと、『Tiny Dancer』(1972年発表)が、断然ベストと思うけれど、将来、いちばん遠くまで歌い継がれるのは、この曲『Your Song』(1970年発表) だろうなぁ、と思う。

ほっと一息つきたい時に聴きたいのは、やはり、こっちのほうだろうから。

昔、試合前に中田 英寿が決まって聴いている曲がこれ、と聞いたことがあって、興味深かった。

では。

けれど 誤解は禁物。

なので、鹿児島戦レビュウその❷で述べた、チーム平均年齢について補足しておきます。

サッカーはなにも、年齢だけでやるものでもないでしょうが、我がチームの向かう方向を、ハッキリさせたかったつもりでした。

さて、ここで(在籍全員の)平均年齢を、他チームと比較してみるのも、なにかの参考になるか、と。(2022年2月1日現在)

山雅(登録37名)の平均は  ☞  25.6 歳。

これは、3部リーグでは、若い方から、9番目だから、ちょうど中間値。

山雅より若いのは、若い順に、讃岐(23.6歳)、いわき、福島、鳥取、北Q、沼津、長野、今治(25.04歳)。

乱暴な言い方をすれば、これら8チームと交戦する16ゲームは、こちらの若さを理由に言い訳はできない。

ゆえに、勝ち点48を、ここで〈固め打ち〉するくらいを目指して、練度豊富なゲーム戦略を採るのはどうだろうか?

では次に、2部リーグと、山雅のそれを比較すると……、

山雅は、第12位なんですな。

つまり、ここでもほぼ中位であって、特段、若いわけでもない。

上は、1位から、熊本(23.8歳)、栃木、水戸、徳島、金沢、ヴェルディ、盛岡、山形、甲府、新潟(25.42歳)……の11チーム。

これが、トップリーグになると、山雅の上には、7チームとなるが、決して少なくもない。

1位から、鹿島(24.5歳)、柏、清水、Fマリノス、湘南、浦和、鳥栖(25.4歳)。

回顧趣味の方々からは誹りをいただくかも知れませんが、山雅もここへ来て、出来上がったプレイヤーを採って投げ、のチーム編成から足を洗える季節がめぐってきた、と信じたい。

こうみてくると、チームにも、まるで一個人のように、意識的に若返りと成長を組み込んでいかないと、やがては、他の後塵を拝するだろう、ということでしょうかね。

神戸あたりにある、資金を武器に、高知名度でかき集めてこられるクラブでない限りは。

では。