ワノブゼムでいいよ (SC相模原戦プレビュウ)

― 太陽と死とは、じっと見つめることができない。(by ロシュフコー)

口あたりは良い言葉だが、それって本当かよ、と思いながらシャッターを切ったりしている。

9戦勝ち無しの戦績で来てしまった。
ただし、その間、ゲームスタイルをおおきく変える方向転換で対応しているわけでもないから、今節もやはり、One of them のゲームと考えて戦うのが良い。

取り組んできた内容を極める、それに集中すべき。

語気を強めて切迫感を演出することに効果がある、とはとても思えない。

願わくば、淡々、とは進めてもらいたくないが、さて、できるかどうか?

虎視眈々。

じっとスキをうかがってゴールを狙う、っていうのは、考えてみれば、強者としてのあり方なんで、今の山雅には似つかわしくもないから、
せいぜい、ゲームの流れをこちらに引き寄せる様な、発想、工夫、チーム内の意思疎通ができれば。

例えば、クリアをするならば、チョッとは考えてやってくれ、っていうことです。

セルジ―ニョ、フリーキックはもっと力を抜いて。

まぁ、それができないから、いまの成績があるわけで、過度な期待も禁物か。

ギオンスタジアム相模原は、初見参。
4週前もこの近辺に来たよなぁ、と思いながら向かいますよ。

では。

柿盗人は 成立するのか?

― あぁ、今年は、ついに柿を食さないでしまうのか知らん?

独り言のように家人がおっしゃるので、

富有柿のような産品ならばいざ知らず、柿は買ってまでして食べるものとも思っていない僕は、

― 畑の真ん中とか、土手あたり。
誰も収穫していないような樹から、ひとつふたつもぎって来たら、どうなのよ?

― あら、それって、ドロボウじゃあないの。そんなことできませんよ!

他人様のご邸宅の立つ敷地に入っていけば問題ありなんだろうけれど、野っぱらに放ってあるような、鳥が啄むだけの樹から失敬したっていいではないか?

で、このやり取りを、たまたま息子に話したところ、

― あの御方、山菜取りはご執心でいらっしゃるわけですが、それだって柿盗人の論法でいくと、おおいにまづいんじゃあないの?

そう、そうだよな。

そこに思い及ばなかった自分が迂闊でござった。

なぜ、山菜がよくて、柿がダメなのか?

今度じっくりと論戦を挑んでみよう、と思っているのです。

では。

ユースの 出来栄えに感謝

トップチームによるゲーム結果のあとに、ユース年代の戦果をリリースする公式サイト、毎度のならわし。

まづは、先週。

北信越プリンスリーグ参戦2季目の、山雅U – 18 。
変則的評価(平均勝ち点比較)ではあるが、堂々の 3位を確保。

卒業していく諸君からすれば、来年もここでプレイできる環境を後輩に残してくれたわけだ。
これは大した仕事です。

ちなみに、1位は帝京長岡、2位にツエ―ゲン U – 18 。
このふたつは、トップリーグであるプレミアイーストへの参入戦に回る。

10チームで戦うこのリーグ、うち、Jクラブユースが 4つで、残り6つが強豪高校サッカー部だった今季。

で、金沢 2位、山雅 3位、富山 4位と、ユースクラブが上位に名を連ねるまでになってきた。(新潟は、8位)

こういう潮流は今後も続くのか、否か。

次に、今週。

U – 15 レディースが、北信越リーグで、アルビレックスレディースとやって、
2 – 0 で勝利している。
記憶からだと、新潟からは、初の勝ち星だと思う。
まさに日々進歩、って感じではないか。

迂闊にも日曜日、この勝利を知らずにいたため、北ゴール裏で観戦していたレディースのプレイヤー達にも、はたまた、入場口に立っていらっしゃるコーチ(小林 陽介氏)にも、おめでとうの言葉をかけられない萬年でありました。

さらに、小学生年代も力をつけてきていて、中では、U – 12

北信越選手権大会(2021 フジパンCUP、2日間) では、準決勝で ツエ―ゲン、決勝で アルビレックスを破っての優勝。

この年代は、見逃せないくらいに強く、楽しみも多い。

すべての年代を通して、支援に回っていらっしゃるご家族や指導者にも、心より感謝しなくてはならぬ。

感謝……ね。

米国では、サンクス ギビングデイの小休暇(5日連続)のシーズン。
などと、こじつけながら、この曲をじっと聴く。

モンタナの風景に住めば、こういう曲が湧くんだろうか?

松本だって、同じような田舎じゃんね。

では。

時はいづこへ? ― 歳月は 旅人 ―

『Who Knows Where the Time Goes?』(1967年) は、
サンディ デニイ (1947~1978年) が作った曲。

もともとのタイトルは、英語でいうところの、疑問形による否定構文だから、
〈時がどこに行くのか、誰も知らない〉。

『奥の細道』(松尾 芭蕉 1702年刊) 、を持っている僕らからすれば、

― 月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。

と、歳月を、行きて戻らぬ行人とみなす感覚はかなり親しい。

だから、西洋の歌の、こういうタイトルに触れると、彼等も同じように感慨するのか、と思う。

この曲は、エバ キャシディ (1963~1996年) のカヴァーで知った僕だが、

31歳でこの世を去った人の作品を、33歳で早逝した人が取り上げて歌う、といったハマり方がなんとも切なく思うのであった。

さらに、最近逝ったばかりの、ナンシー グリフィス (1953~2021.8.13)もカヴァーしているんではあるけれど、

今は、これくらいの、緩やかさ、ピュア過ぎないシンプルが、聴いていて安心。

では。

三つの Good Jobs (レノファ戦レビュウ ❷)

このゲームにおける感動/感謝、それが、三つほど、ありまして。

ひとつ。

我がチーム、そこそこ良いゲームをやった。
デジャヴな失点ではありましたが、レノファサッカーの単調さもあって、負ける気はしなかった。
ボランチ(安東 輝)が奥深く侵入、クロスを入れるってのが、長らく待望の件でしたし。

勝利以外は無意味、といった論調もあるんでしょう、おそらくは。

なにを今更、って思います。
お尻に火がついて騒ぎ出す者のサガの悲しさ……。

ふたつ。

モモ氏(同僚) がご夫妻で、初のアルウィン観戦。

― アッという間の失点でしたね、と残念な様子でしたが、サッカーの雰囲気は感じられたんではないか。

約8,000人の熱量も在り、すこしづつ応援が戻ってきてもいたので。

みっつ。

今季限りで現役引退を表明した、主審 家本 政明氏が、南ゴール裏まで駆けていって挨拶。

どなたのシカケかは存じませんが、こういうアルウィンこそが、誇らしい。

出来る限りゲームを止めない意思の笛ぶり、ジャッジにもフラストレーションがない。

長年のお仕事、お疲れ様、そして、ありがとうございました。

では。