黒田 三郎(1919~1980年)には、詩集『小さなユリと』(1960年) がある。
娘にユリと命名するところなんかは、詩人を感じます。
その娘ユリと、ふたりで生活する(奧さんは入院加療)中から、つむがれた詩群。
できたらご一読、をお奨めする。
ただし、今回のお話しは、花のほうのユリのこと。
登山ガイドのジャガー氏は、この春に右膝の切開手術(内固定)をしたため、いまのところ、プライベートの山行を織り交ぜながら、日常生活でリハビリに励んでいらっしゃる。
で、先日は乗鞍岳へ登ったとのことで、ありがたいことにお土産をいただいた。
それが、これ。
黒百合、とは高山植物であるから、登山で分け入って採取するのはご法度であるが、これは、販売用に栽培された球根。
おかげで、来夏は黒百合の花を楽しむんだと、あと一年は、生き延びる立派な口実ができたわけ。
ところで、いまは夏山シーズン真っ盛りのはず、首都圏あたりで非常事態宣言発令が続いているが、山行ツアーはどうなってるんでしょう?、とジャガー氏に訊いてみた。
氏曰く、たとえば、団体が新宿発の場合はね、現地集合(登山開始地)といったプログラムを組むようです。
このご時世、とても、バスタ集合とか、あずさにまとまって乗車、というのはまづいでしょうから。
ふむ、皆さん、別々に当地まで来てから合流、ということか。
でもそれって、泥棒が、玄関が施錠されていなかったから、入り込んで物色しても窃盗でありません、と言い訳するようなのものではないですか?
もちろん、登りたければどうぞ、とは思いますが。
では。