3 – 1 の、今季初勝利。
公約であるゲーム2得点もクリアして、ゲームコントロールの達成をひとつ示せた、と言えましょう。
〈風を味方につけたのは?〉
―なによ、何もできていないじゃない、と、横でずいぶんとオカンムリな家人。
セカンドボールをほとんど手中にできないことにも、不満だったんでしょう、きっと。
―いやいや。
予想したどおりの秋田式サッカー(萬年ブログをお読みでない?)と、プラス、この強風(向かい風)ですよ。
定番の、パントキック気味ロングボールを多用されて、地上戦に持ち込めないだけの話。
ゲームとしては、秋田サッカーへの対応とボール処理を含め、山雅のほうが風を味方につけていると思いますがね。
確かに表層、秋田がやりたいことを多くできているという印象には違いなかった。
こちらがまともにパスを回せたのは、前半22分あたりになって漸くのことでしたから。
でも、ここまではやらせる、ということも含めて、山雅のゲーム運びが上回ったな、という感ありあり。
たとえば、ブラウブリッツが蹴りこんでも風によって伸びすぎてしまうボールの処理、比較的に早く入れてくるクロスへの対応、GK圍の低い弾道によるフィードとか。
かなり丁寧で、シュアなプレイが目立つ。
唯一、39分の、CKからの失点をのぞき。(これはCK12本を獲った秋田を褒めるべき)
他方、自分たちのペースでボールを動かせる場面ではほとんど、ペナルティエリアに侵入できていた。
これは、秋田のディフェンスが緩いこともあったが、両サイドを起点とした攻撃がより深化した感じ。
かようにゲームの実相を捉えればですよ、前半をタイ( 1- 1 )で乗り切ったことで、勝ちの80%くらいを、こちらに取り込んだようなものでした。
萬年などは、コイントスに勝った佐藤 和弘が、敢えてエンドを変えることで、秋田サッカーを巧く破綻させたいのだろうか?、と胸中ミステリアスな問いを発していましたから。
〈刈り獲るだけの後半〉
当方がボールを握れば最終までは仕上げられる、と確認した前半。
それを踏まえ、後半は追い風をますます!味方につけて、攻め込むだけのお話でした。
佐藤2点目は、サイドからの攻めが奏功したもの。
あのシュート、ちょうど萬年に向かって来る弾道で、これはクロスバーを越えるかなぁ、と思いましたが、直前で上手く落ちてゴールイン。
鈴木の3点目は、前半29分のプレイの再現でした。(外山→鈴木ライン)
安東の投入によって、セカンドボールをより手中にできるようになったことも大きかった。
つまり、こうみてくると、勝利の布石はすべて、ゲーム前半に仕込まれている
攻撃の起点をほとんどサイドで作れたことを最大収穫として特記し、萬年式MVPは、攻撃では外山、守備では、圍と河合としたいゲームでした。
最後に、大きなお世話をひとつ。
ブラウブリッツですが、徹底度において素晴らしい。
けれど、速攻と堅守のセット化において、堅守の質を更に上げないと、この先少々厳しいか、と思いました。
では。