連係の中で魅せろ (進化と深化のため)

(時候の憶え;夏椿の花期終わる。ということは、秋が既に忍び込んでいる?)

富山戦レビュウだったか?、住田 将が登録メンバーから外れたことを、それが、競争激化の兆しならば大いに結構、と書いた。

ゲーム復帰早々、その彼が、ゴールという結果をモノにしたのを、チーム意思コントロールにおける成果のひとつとして歓迎します。

夏の移籍が、これで打ち止めとも思われないけれど、保有戦力の中から、レギュラー陣を脅かすプレイヤーの抬頭を大いに期待する。

幸いなことなんだろうが、ここへ来て登録メンバーに一定の落ち着きが出てきた。

ただし、チームに緊張感を持続させるためにも、〈信賞必罰〉的な起用は、常に発動してもらいたいなぁ。

……、と、途中投入されたルカオの献身を観ていて、強く思う。

毎節メンツがシャッフルされるようではマヅイが、かと言って、レギュラーが約束される世界には、進化や深化はないだろう。

自分を売り出すためには、あくまで連係プレイの中で、それを表現しなければならない。
― そういった逆説を踏まえて、チームクオリティを高めていけば、リーグ後半もそれなりに戦えるチームなんだろうか?

まだまだ、メドもなにもついてはいませんがね。

たとえば、富山戦では、パフォーマンスがイマイチだった榎本 樹。

今が正念場なんだろうな、と注目していますよ。

どうやったら自分を使ってもらえるかを、ゲームの中でより追求せよ。

では。

未達の勝利 (2022.7.17 福島戦レビュウ)

1 – 0 の、先行逃げ切り式の勝ち、でありました。

もちろん、4連勝は素晴らしいこと。

ただし、これを、ウノゼロの哲学とか、〈試合巧者〉とかは、僕の中ではとても言い得ないのです。

1点しか獲れないゆえに、最後は、なけなしの1点を、なりふり構わず交代カードを切って時計を進めているに過ぎない現実を直視すれば、そういう表現が、いかにみづからを偽っているかがわかります。

サッカーは、いかに他人を欺くかの競技ではある。

けれど、自分を偽った日には、たいした戦績は望めやしない (人生も同じか)。

……、ということで、このゲームの総括とは、

勝ち点3はモノにできたけれど、未達成を抱えながらのヴィクトリーであった。

未達成とは、ほかでもない、複数得点のこと。

開始早々3分のゴールは、住田 将からの縦パスを、横山 歩夢がゴールラインまで持ち込んでからクロスを投入、これに、ゴール前に走り込んだ住田が利き足の左でボレーを叩き込んだもの。

これ、住田と横山のワンツーが成立したところがポイントであって、それは、プレビュウで指摘したところの、〈他者を活かして、自分も活きる〉の見本であったように思う。

いくつものカウンター攻撃が発動された際に、もっとこの観点を大切にしてボールを動かしていれば、あと二度三度は、ゴールシーンが観られたのではないか?

横山からしてみれば、相手ディフェンスが3人がかりで止めに来る、なんてのはかなり名誉なこと。

けれど、周囲のサポートも含めて、横山に釣られた相手守備網を、もっと巧く利用してもらいたい、と望む。

それができるようになってはじめて、〈試合巧者〉と呼ばれるにふさわしいのでしょうし、おそらく横山自身のゴール数が上向くのではありませんかね?

もちろん、山雅が、それ相当の対福島戦術を仕込みながらゲームを遂行したのは事実。

3 – 3 – 2 – 2の初期システムを採用。

パウリ―ニョがワンアンカーの責を負い、その周辺の広い範囲を、住田と菊井 悠介がカヴァーすることで、攻守の切り換えスイッチを入れる。

パウリ―ニョの前にできるスペースを、福島のボランチ#40樋口らに自由に使わせないためには、ツートップが前線から追い込み過ぎないように自重して、陣形自体を、縦にコンパクトに保ち続ける。

福島のパスワークを逆手にとって、相手をサイド方向へ追い詰め、裏への抜け出しや、中央突破を抑止する。

さらに、終盤には、アンカーで疲弊したパウリ―ニョを下げ、前 貴之と住田をダブルボランチに配置。

そのためには、宮部 大起を投入して右サイドバックに配し、下川 陽太を左に回す、なんてのは、それなりに工夫したベンチワークでありましたから。

……以上、大きな課題を残しつつも、ゲーム内での修正がだんだんと板についてきつつの、2位浮上。

リーグ前半戦を上手くやりくりした、と言えましょう。

さて、もうひとつの未達成。

それは、(平均)来場者10,000 人の実現。

昇格とはおそらく、クラブ、チーム、ファン&サポーターが総力を結集することでもたらされる恵み。

だとしたら、チームにはこの先、勝利と進化を続けてくれ、としか注文するしかないけれど、自分にもできる何かを常に追い求めたいと、観客9,000 人超までやっとこさこぎ着けた昨夜、思った次第です。

では。

活かして,活かされよ(福島戦プレビュウ❷)

〈ゲーム様相の 予測〉
福島ユナイテッドはここまで、リーグ1位の(ゲーム当り) パス数を記録している。

相手陣内におけるボール保持率でも、リーグ1、2位を藤枝と競う。

そう、あの藤枝myfcとよく似たスタイルを持つ、と言ってよさそうだ。

パスを多用し、ボールをできる限り握って、攻撃的なサッカーを目指す、そんなふう。

3バックを採り、中盤を厚くすることで、それを攻撃的に用いる。
おそらくは、サイドバックが沢山クロスを入れたい、ってことか。

と同時に、守備に回った際には、5バック気味になって堅い陣形を敷くのでありましょうね。

となれば、ここのところ、カウンター攻撃を身上とするチームとの対戦が続いて来たけれど、今節は、すこし頭の中を整理して臨戦する覚悟が必要か?、と存じます。

と言っても、こっちは、あくまでカウンター攻撃派。

だから、こういうチームとの対戦は、自己スタイルをそのまま忠実に押し出せばいいから、居心地は至極ヨロシイ、とは読んでいます、僕は。

どこで、どうやって奪うことによって形勢をひっくり返すのか?、そこに集中。

〈山雅、今節のテーマと処方箋〉
プレ/プレビュウで指摘したごとく、チーム進化のためにギアを上げるべき時季が今。

つまり、1点しか獲れない現状 = ひとつの〈壁〉を突き抜けないとならない。

そこで、ペナルティエリアに侵入する前後の、フィニッシュについて注文をつけさせて下さい。

それは、単刀直入。

ボールを持ったら自分で打ちたい、という気持ちは大いに尊重する。

(もしかすると) 3部リーグ仕様、ということで、手数をかけずにシンプルに、との指示なのかも知れない。

けれど、ベストなポジションと体勢にあるプレイヤーが打つ、という規律を重視してもらいたい。

規律、とはずいぶん重々しいけれど、いわばこれ、サッカーの自明原理みたいなもの。

そのために、単騎で走り込むのではなく、多勢で侵入するんでしょうから。

相手守備意識を分散させつつ、各自がシュートを打つための(予想される)グッドポジションを採る、これであります。

そこに、チーム内意思を統一することで、おそらくは、各個のゴール数も増加するでありましょう。

― 他者を活かして、結局は、自分が活きる。(by 萬年)

つまりは、最適な他者に打たせ、自分も終始打てる準備をしておくことで、報いを得る。

……これが打開策、と思っています。

では、アルウィンで、複数得点の目撃者とならん。

念のため,みておく数字(福島戦プレビュウ❶)

サッカーにあって、ファールは、たしかに〈戦術〉のひとつには違いない。

特に、守備にまわった時、相手に決定機がおとづれた時などに効果的に発動する。

と同時に、攻撃に入った場合、被ファールもまた、戦術と言える。

ファールの結果として与えられるフリーキックは、ゲームを左右しますから。

とまぁ、一般論的な話なんですが、我がチームにはできれば、ファールの少ないサッカーを望んでいる。

紳士的に、技量によって局面を打開するのを楽しみたいし、ファールされてプレイヤーが傷むのがご免です。

で、ここいらで、Jリーグ公式データから、今季ここまでのチーム別反則数の集計を引用しておきます。

3部リーグの、ベスト(少ない)ファイヴ、ワースト(多い)ファイヴ。

〈ベスト5〉
❶北九州    176
❷福島       186
❸山雅       186
❹愛媛       190
❺富山       193

〈ワースト5〉
❶いわき    256
❷讃岐       254
❸長野       252
❹YS横浜   251
❺藤枝       248

これらを、16でそれぞれ割ると、ゲーム平均のファール数が知れますが、ここから単純に、各チームがやってるサッカーを断ずることもできません。

けれど、どこまで相手を削ってでも、という指揮官の意思、というか、プレイヤーへの許容度をなんとなく読み取りたくはなりますね。

結論。
ファール数の少ない、第2位と第3位が対戦するのが今節であって、そういう視点からゲームを観てみたい、そんなことです。

註:ファールのうち、非紳士的、危険、悪質なやつに対して呈示されるカード数は、ここでは勘案してありません。

では。

北関東の 果報者。

昨日は、学生時代からの親友K君と、関東平野の北端あたりをうろうろしていた。

ひと月前は、
― 内陸部のあの辺だと、灼熱地獄。
オッサンの干物が出来上がるのがオチだね。
とか言っていたのに、ずっと時々雨の曇天で、最高気温は26℃。

おかげで、干上がることもなく、まづまづの過ごしやすさ。

朝、桐生市を出発、国道122号をたどり、足尾銅山(日光市) まで行く。

そこから、山越えをして鹿沼へ下り、さらに栃木市を通過して、渡良瀬遊水地へと向かう。
で、栗橋駅からJRで帰京するK君を降ろして、解散。

こう書くと、なんともそっけない旅程ですな。

― 君に連れて来てもらわなければ、こうやって群馬、栃木、さいたまを巡るなんてなかったですよ、と、東京人(渋谷在住) のK君が言う。

でも、そんな寂れと朽ちれの中にたたずむ街々を観てまわるのも、今のK君には苦痛であるはずもない。

― 実はね、今度の土曜日に、婚姻届けを(渋谷区役所へ) 出しにいくのよ、大安、ってことで。

聞けば、長年のつきあいで、20歳年下のお方、とのこと。

― いろいろな事情があってさ、とおっしゃるが、いと佳き事ではないか、K君。

K君と別れ僕は、東北道へ乗ると、北関東道、上信越道へと回り、三才山を越えて松本に戻った。

サイモン&ガーファンクルを流しながら来たんだけれど、こういった一節が、なぜか心に沁みるのではありました。

And here’s to you, Mrs. Robinson
Jesus loves you more than you will know

ミセス ロビンソン、申し上げたいことがあって、それは、
神様は、あなたが思う以上に、あなたを愛して下さる、ということなんです。

では。