
ウクライナ戦争に関する報道をみていると、
ロシア軍のオペレーションが稚拙で、やたらウクライナにやられまくっていて、被害甚大、とにかく、息も絶え絶え。
そんな論調が目立つけれど、
果たして本当なのか?、僕は、これを、100%信じる気には到底なれない。
祖国防衛の強固な意思統一がなされているとは言え、ウクライナ軍にしたって同様な損耗に苦しんでいるに違いない。
国連の常任理事国であることが、一体どれほどのことか?
とは思うけれど、ともかくも、そういう国際的地位にありながら、これほど露骨に、他国を侵略するロシアとは!!、というのが、よほどの露国シンパでもない限りの、感想ではあるまいか。
要は、おおかたが、ウクライナの勝利と、ロシアの退散を望んでいるものと思う。
ただ、僕が思うに、戦争の終結は、ロシアの側に、もうウクライナを我が思うままにしたい、という意欲が無くならない限りは、成立しない。
今回の特別軍事作戦(Special Military Operation) が失敗に終わったところで、今のロシアである限りは、けっして、侵略の意思は放棄しないだろう。
実際、クリミア侵攻以来、ここ10年近く、虎視眈々とウクライナを我が支配下に置こうと狙ってきての、現在なのだ。
故に、このままで停戦を求めることは、ただロシアを利することであって、ウクライナにとって、国家の存立は、徹底抗戦のその先にか、あり得ない。
ベトナム戦争時、和平を求めて(全世界で)日本でも、反戦運動が行なわれた過去を思い出すが、ベトナム統一は、彼の国民が、アメリカをその地から追い出しからこそ、実現したのだ。
つまり、停戦など眼中になく闘い切ったベトナム民族があったからこそ、国家統一が実現できた。
では、いつ、ロシアが、ウクライナを諦めるのだろうか?
これも、歴史に訊ねるのが良く、
日露戦争後、その敗戦の影響もあって、ロシア帝政が傾き国内情勢が混沌となり、やがては、ボルシェビキ革命によって社会主義化した。
それくらいの、断裂的な政権交代がロシアに起こり、ウクライナどころではなくなる、そんな日が到来した時。
そうなると、これから、10年単位くらい先の話になるだろうから、日本は、自国の存立を、もっとマジメに考えたほうがいい。
ロシアのやり方があまりにヒドイとはいえ、ウクライナによる堅い抗戦の決意があったからこそ、世界の多くが支援する気になっているのだから。
では。





