岐阜さんに謝るべきか?

FC岐阜の、宇賀神 友弥が、浦和レッズへ完全移籍というニュース(1/9発表)。

10年間(2012~2021)所属したプレイヤーをいったん満了にしておいて、
3年ぶりに再加入させるとは、なかなか面白い。

2009年流経大卒(先日引退した船山 貴之と同期) 、その後、Jリーガーとして着々と歩んできた彼。

将来的なクラブ人材をもくろむ、としても、

僕の診立てでは、左サイドの馬渡 和彰の(松本へ)流出、に対する手当てでありましょう。

FC岐阜は、昨季左右を切り裂いて貢献大だった村田、窪田を筆頭に、けっこうなタレント(計5人) が、2部リーグに引き抜かれて、ここへ来て、宇賀神。

過去4シーズン(の3部暮らし)から、大きく舵を切らざるを得ないチーム状況と戦略立案に、

ある意味、遠因として、山雅が、手を貸した格好。

同じリーグを戦うライバルの力を削ぐことで、優位を得るのは歓迎ですが、

果たして、もろもろで岐阜さんの力量が落ちるのかどうか、

リーグ戦、フタが開けての、お楽しみのひとつ。

では。

今すこしの蜜月を。

2023季。

負け試合後の監督インタビュウでは、

もっと強くならねば、が繰り返されていたから、

それをソックリ、今季のキャッチコピーに転用した、と診ます。

それなりの実績者を加入させて、わりと新鮮なスローガンが掲げられたから、

勝利にしか目を向けず、不調になると、すぐに経営トップ交代、などと訳のわからんタワゴトを言い出す、低能な世間しらずの騒々しさもおさまっていて、

あと6週間くらいは静かに暮らしていける、ってもの。

ことサッカーでは、ひょんなことから勝ちを獲ることもけっこうあるが、

リーグ 38戦をやるについては、ひとつのゲーム、できるだけ長い時間を支配下におく。

それによって、結果、勝ちを、ドローを拾い集めることで負けを減らす、それが王道。

サッカーは引き分けでも、勝ち点をもらえる競技なので、

守備(=失点しないこと)的にやるのは、それはそれで、意味がある。

けれど、得点がなければ、決して勝利はやってこない。

昨季からの継続という点では、失った以上に、得点を獲って勝つ、

要は、霜田式サッカーの他の道は、トレードオフの原則によって棄てる。

あれもこれもは、ゲーム中の戦術(修正を含め) としてはありですが、季中の戦略としては ノーグッド。

クラブ経営から始まってフィールドマネジメントまで、要らぬ雑音にいちいち耳を傾けている、あるいは、そういう姿勢を見せると、弱体化しますよ。

スポンサー様のひとつなんで、ひそひそ声で言いますが、

シン〇イという某メディアによる論調にしたって、

かならずしも適正なリードでないこともあるので、よく見極めないと。

足を引っ張るような記事を書く者に、情報をリークする必要もないし、ヨイショばかりの論者にも距離を置くべき。

言葉は悪いが、存続のため、クラブは、とにかく資金集めに傾注しなければ。
良い編成や補強は、要は、お金があってできること。

他方。

ファン&サポーターが、他人事でなく、みづからがツヨクナルとは、どういうことか?

立ち止まって、そんな思いを持てるならば、このキャッチコピーも無駄にはなりますまい。

では。

多士済々(たしせいせい) がすべき ゲーム。

多士済々 ☞ すぐれた才能が多くあること。

山雅について、僕は毎シーズンそう思っているから、今さらなんだけれど。

続々の加入の報に接し、勘違いが生まれてもいけないので

とにかく有能を集めれば、それでいいわけでもなくて、

一定の条件(コンディション)が満たされないとアカン、と自戒しています。

で。

前回、挙げたのは、チームがチームとして機能する条件。

すなわち、(定位置爭いに)競争原理が常に働くこと、加入タレントの再生、既存戦力との融合

次に、これだけの才能が結集したら、ゲームコントロールのクオリティが増大しなければ、面白くもなんともない。

2023季の最終節(奈良クラブに敗戦)、駐車場に向かう人々の中に、

― (リーグ優勝の) 愛媛は、やってみて、それほど強い、とは感じなかったのに。

という女性サポーターの声を聞いた。

そうなのです、その感想は、正直、かつ、間違ってはいない。

ただし、愛媛に在って、山雅にはかなり欠けていたもの、

それは、どんな状況下でも、なんとかゲームの流れを自分のほうに持ってくる、そして、負けを引き分けに、ドローを追加点で突き放す、そういった〈勝負強さ〉だった、と僕は診る。

霜田氏が言う、もっと強くなる、とは、

より高められた技量で圧倒して勝ち切る、と聞こえる。

たしかに、それは必要。

だから、個とチームには精進してもらいたい。

これをやれば得点できる、といった、相当に定番的、絶対的な攻撃パターンはどうしたって必要。

終盤戦になって、〈ボールは持てるが、攻めあぐね〉。

つまり、保持していても攻撃が停滞してしまうシーンが顕著でありましたから。

でも。

それに加え、テクニックや連携を、攻撃という形でできるだけ持続させるために、

機に感じて、ゲームの流れを持って来る、相手から引きはがす、そういった時間の使い方ができないのが、2023季だった。

つまり、一生懸命の一本調子、といった単調と平板。

結論。

ゲームで勝ち切る、または、不利であっても勝ち点1を拾うためには、

ゲームの中で、考え、修正のできる〈賢さ〉を、僕は求めます。

この賢明の中には、もちろん、狙いがハッキリと表出された交代カードの切り方も含みますよ。

最後に。

正式リリースされた馬渡 和彰。

(下川満了の答えが、これだったのか?)

プロとして、さまざまなクラブで稼働してますが、僕は、どうしても徳島ヴォルティスのユニフォームをまとった印象が深い。

ですから、

ここでは、2017季開幕戦のハイライト映像をご紹介して、

左サイドから馬渡がアシスト、杉本 太郎が蹴り込んだゴールなどを見入ってしまいましょうよ。

では、では。

どこまで強欲なのか?

おいおい、資金の裏付けがあるの?、と心配になるほど、

実績豊富なプレイヤーを多く補強している、このオフ。

その最後は、

浦和から、両サイドをこなせる(サイドバック、サイドウイング) 馬渡 和彰が完全移籍、だとか。(現時点は、メディアによるリーク)

続々と加入の彼らについて、

ポイントは、ここ1~2シーズン、出場機会をかなり減らしていること。

これにはさまざまの事情があろうが、山雅、それも、3部リーグに新天地を求めたからには、それなりの覚悟を持って、松本の街にやってくる。

今回の補強には、指揮官の強い意向がうかがわれる(かつても指揮経験有り)ので、

僕は、2024季の布陣については、それなりの算段が立っている、と想像はするけれど、

それを、約ひと月に及ぶ春季キャンプで、どこまで厳しくデッサンできるのか?、

……、日程の発表もあり、いよいよ、始動ですね。

新加入の彼らとっては、プレイヤーとしてふたたび輝く〈再生〉

チーム全体にとっては、昨季までのレギュラークラスとの〈融合〉

そこに、若手の成長による〈競争〉。

再生、融合、競争があって、その先、開幕時に、どんな山雅が現れるのか?

ひょっとしたら、外国籍プレイヤー不在のチームで始まるのかわかりませんが、

あれだけの外国籍を保有していて、

しかも、全42ゲーム中、最多の先発が、 29ゲームの3人(セルジ―ニョ、鈴木 雄斗、阪野  豊史)だけだった、2020季。

実は、あのシーズンが、僕の頭の中を去来している。

つまり。

3部にあって、バブリーな戦力を、どう選択、整頓してゲームを創っていくのか?

今季のみどころは、端的に言えば、そこでしょう。

では。

〈攻撃サッカー〉の進化版こそ。

降格救済金の恩恵もなくなり、

DAZN視聴による奨励?金も、期待できない。

つまり、クラブ予算はけっこう厳しいだろうに、と推察するんですが、

2日連続で、(それほど値切れないはずの)そこそこな年俸プレイヤーが、更にふたり、完全移籍で加入ですか。

高橋 祥平(DF)、高井 和馬(MF)、ともに、トップリーグ経験者。

ただし、

2023季は満足な出場機会に恵まれなかった、という部分につけ込んで契約成就に持っていったとしたら、山雅もなかなかの交渉手腕、と称賛すべきでありましょう。

結果だけしか見ない筋は、その結果だけを追うんだろうが、

僕からすれば、プロセスをまっとうすることが、(悩みながらでも) まづは先決。

つまり、〈ボールを握る攻撃サッカー〉の進化版が、どこまで描かれていての編成なのか?

そこですよ、そこ。

すくなくとも、センターラインは、より剛健、充実した感があります。(重要!!)

高橋はセンターバック一筋、磐田で一緒にやっていた名波氏の推奨かも知らん。
ボランチ山本との意思疎通も、問題なし。

高井は、センターフォワードと、左サイドの両方をこなせるんですね。
登録が、ミッドフィルダーとは、そういうこと?

志村は、JFL(2023季は2位) の浦安へと、レンタル。
大卒は、2年は面倒みるのが山雅なんで、2024季は正念場。
都並監督に鍛えてもらえ。

さて。

これで、残る去就不明は、ふたり(野澤 and ルーカスヒアン)。

うち、ひとりが、退団ならば、出入りが同数になるんですが、いづれにせよ、今日明日の判明ですよね。

では。