Jリーグ秋春制●私論。

Jリーグが、今夏(と記憶)、

2026季あたりからやる方向を明らかにして、そちらへと動き出している秋春制。

理由は、アジアチャンピョンズリーグとの日程的な整合性やら、欧州チームとの間での移籍がすんなりできる、等々。

僕のような、主に国内リーグを観戦する者にとっては、どれも、マトモな理由ではない。

プロ選手のおおかたが海外移籍するわけでなし、いまだって、やりくりしてALCに参戦しているのだから。

かように外圧を盾にして導入するというのは面白くない話ではあるけれど、

他方、反対論にしたところで、やりたくない立場からの理由づけに終始していてるばかりで、新味がない。

野々村さんは、丁寧に説明すると言っているが、究極は、力づくでいくだろうから、Jクラブは、やることを前提にした議論に、早く入っていくほうが身のためだろう。

論点を絞れば……、

❶(8月開幕、翌5月閉幕で)
降雪、寒冷を避けるため、12月中旬~2月中旬までの中断期間を設けるとして

この2箇月間、チーム(=プレイヤー)が、ただ遊んで暮らすことがないような環境づくり(屋内練習場とか)、または、温暖地キャンプ実施の資金措置。

❷上記、2箇月と、その前後に、降雪寒冷のためにゲーム不可となった場合、日程未消化のしわ寄せを、どこでどうやって挽回するのか。(仕組みづくり)

ルヴァン杯はもっとゲーム数を減らす、
天皇杯は、この際、アマチュアクラブのための大会にしてしまう、とかまで切り込んでもいい、ホンキなら。

❸(3月卒業の)学卒者が、上手くチームに組み込まれる体制づくり。

……、そんなところ。

開幕後、8~9月は、やっぱり暑さの中でやるんだろうし、

いまだって、11月や、2~4月は、寒さの中で、凍えて観戦している、といってしまえば、それまでの話ではありませんか。

僕みたいな寒がりからしたら、秋春制移行を機に、

シートヒーターやスタジアム全屋根は当たり前になってもらいたいが、

それこそ、長野県様頼みなんで、生きているうちは、当てにできない相談か。

最後に。

どうしても断じて、秋春制反対論を唱える皆様には、奥の手を伝授しよう。

それは、僕がかねてより主張している、

(アジア連盟を脱会し)南米サッカー連盟へ、11番目の参加国として、加盟させてもらうこと

そうすれば、この問題は、即解決です。

ところで、日本代表U22チーム、要は、2024パリ五輪世代が、

先18日に、アルゼンチンU22と、親善試合を行った。(@日本平スタジアム、清水本拠地)

結果は、5 – 2 の勝利。

ハイライト映像だけみても、このゲームは素晴らしい。

全てのゴールが、代表チームならではのシンプルさであることが、個のプレイヤーのクオリティを物語る。

今のA代表が好調なのは、結局、東京五輪世代を中心とした編成へと舵を切ったから (つまり、ヴェテランを切ったから)、と思っていますが、

この動画を観ても、年齢が下がるほどに、ナショナルチームの将来に、期待大。

では。

アルウィンで勘違いはやめれ (ys横浜戦レビュウ❸)

ゲーム後、挨拶に回ったチームが、南ゴール裏でずいぶん長くとどまっていたのを、北から眺めていた。

何やってんだろう?、と思いながら。

月曜、ソネさん(北ゴール裏定住者)に、何があったの?、と訊いたら、

ゴール裏からどんな声がかかったのかは知らないが、

村山と常田(ゲームキャプテン)が居残っていて、あるいは、居残されて、

村山が、ラスト2試合は勝つから、とか発言したもよう……。

ソネさんは、ああいう時、選手に対応させるんじゃあなく、監督が出て来るべき、との意見。

なるほど、そういうことが起きてたのか……。

たしかに、南ゴール裏の諸君には、スタジアム全体の、組織された応援のリードはお任せしている。

けれど、彼らに、アルウィン総体の、意思と感情を代表してもらっているわけじゃあない。

ゆえに、いくら声が大きいからといって、

そこだけに対応してみせる、ってのは勘違いだろう、村山。

だいたいが、ああいったシーンでのやりとりは、

次は頑張ります、と答えさせて、双方でシャンシャン、がお決まり、ではないか?

何か言わせるだけ、言うだけ。

こういったゲームをやっておいて、次の勝利を、軽々に誓えるんだろうか。

北ゴール裏では、それとは違った反応があって、リーダーはチャントで、とにかく励まそう、と必死。

僕は、気分としては、そっちのほうに近い。

で、周囲をみたら、

ひとりで黙し、じっと南を見つめる観戦者がポツンポツンと立っている。

身に染みるゲーム感想や評価は、物言わぬ方々の方にもあるのだから、

もしも、釈明するのならば、それがその場しのぎの陳腐なやつであっても、スタジアム全体に向かってやるべきだ。

……と、どうでもいいことに紙幅を割いてしまいましたが、

僕は、使われない、(あるいは使えない?)プレイヤー、#7、#8、#25 あたりのことのほうを考えているし、

ソネさんが言うように、今季どこまで積み上げできたのか?、そんな総括をそろそろすべきかな?、(続投ならば余計に) とも思っています。

では。

貧寒…… (ys横浜戦レビュウ❷)

一緒に戦っているんだから、外気温3~4℃につきあうのは、天気に愚痴を吐いていればいい。

が、ゲームの〈貧寒〉さには、参った、参った。

つまり、内容の乏しさ。

ボールを握って、回すにしても、ys横浜の守備陣形の外縁を、まるで、台形を描くかのように、パスが行き来していて、ゲーム中で、ゴールに向かって縦に走るパスは、記憶だと、たったの2回程度。

縦に侵入していく動きも、不活発。

あとは、クロスを入れても、小松 蓮らの飛び込みとは合わない、あるいは、キーパーにキャッチされたり。

要は、ys横浜の守備陣形をくずしたシーンは、皆無で、実質的に押し込めなかった。

相手ラインが揃ったところへ一緒に入っていっても、跳ね返されるだけであって、

たとえば、かつてセルジ―ニョがやったような、

ゴール正面の空いたスペースを使って、後方から駆け上がるパウリ―ニョにミドルシュートを打たせようと、ラストパスを出してあげる、といった工夫がないと。

ただ、混戦のこぼれ球を狙っていてもなぁ。

敢闘賞が山口 一真、というのはしごく当然、左右に動いてボールをさばき、そしてゴール前へ供給しようと単騎、奮戦。

ただ、山口がめだったのは、サイドからの侵入と崩しが中途半端、かつ攻撃を減速させてしまっていたこととの表裏一体であった。

(左)山本は(山口を気づかっているのか?)ボールを後方へと下げてしまうし、
(右)藤谷と村越の連携は、義務感でやってような感じで、ys横浜の (5バック)守備をサイドへ引っ張り出すには不徹底、よって、有効なクロス投入がなかなかできない。

左右サイドにおける連係は、山雅好調の鍵を握る、ってのは、2度の対長野戦で実証されているから、プレイヤー選択を含め、再考願いたい。

サイドでつっかけてクロス、あるいはカットインしてシュートまでやり切るならば、

(左)下川と(右)藤谷、そこへもってきて、(左)榎本、(右)滝で連携、を僕は推奨しますけどね。

小松 蓮の沈黙。
ys横浜のスカウティングが優れていたこともあって、しっかりとマークされていたこともあり、ロクなシュートは打てず、ロングボールを競って落としても、他のバックアップは乏しい。

19得点も、結局は、菊井のアシスト、ラストパスのおかげ、と評価されてしまいそうな出来だった。(他から声がかからなければ、山雅にとっては幸甚か?)

そういう意味では、途中投入であっても、しぶとくシュートまで持ち込んでいく渡邉 千真は、フォワードの在り方の、ひとつの見本でありましょう。

……、総じて、ys横浜にペースを持っていかれたわけで、

ゲームをとおして、こっちに流れをもってくるやり方と工夫に乏しいのが今季の特長。

だから、いいゲームとつまらんゲームが交互に顔を出す。

なんとも切ないですが、

かと言って、守り切って一矢報いるとか、相手にとことん対処的な戦法は棄てているんだから、

我流を徹すことからは、ぶれるわけにいきませんよね。

では。

あり得なく,かつ,納得のゲーム (2023.11.18 ys横浜戦レビュウ❶)

結果は、0 – 2 の敗戦。

ハーフタイムで一息入れに、ゲートに出ると、

階段のところで、(名は秘すが) 株式会社  山雅の御方と、お遭いした。

― ボールをまわすのはいいけど、有効な縦パスが入らないね、と僕。

― えぇ。すべてに (天候とゲームともに) お寒いです、と彼。続けて、

ビルドアップが出来ないなら、ほかにだって、やりかたがあるだろうに……。

ゲーム総括は、この会話で足りてしまう。

けれど、あと少々、

万が一、2位に浮上か、くらいに思っている萬年の視点から追加します。

何故、記事のタイトル、なのか?

あり得ない ☞ リーグ最終盤にまで来て、たとえ相手がどこであろうとも、この程度のクオリティ、スタイルの未熟は、そもそもあり得ない話。

この10箇月の仕事の内容が、厳しく問われます。

菊井ひとり欠くから、ってのは言い訳になりませんぜ。

本日の 6,600人余りの来場者、つまりは、〈山雅〉に魅せられに来る人々からは、ゼニを取るに値しない、ぶざまなゲームであって、

他のプロパガンダがないからと、クラブとして、上昇などと、大風呂敷は拡げないほうが身のため。

納得のいく ☞ 失点はふたつとも、セットプレイで、ゴールのニア(近くの端)とファー(遠くの端)で、それぞれマークが甘くなった迂闊さが招いたもの。

とは言え、攻撃サッカーを目指していると言いながら、

惜しい!、というよりかは、

イチかバチか、ひょっとしたら、出逢い頭でいけるかも?、といった低レベルのシュートばかり。

ゴール前のスペースを獲れて、かつ、準備してきちんと打ったのは、あった?

残念だが、記憶に浮かばない。

これでは、どこが相手であっても負けて当たり前で、堂々と、納得の敗戦です。

駐車場への帰路、後方を歩くご婦人が、お隣の(おそらくは)旦那様に、

― 来季は、走れる(=走る)選手を揃えてもらいたいわ、とポツリ。

ys横浜の、テンポ良くボールが動く素早い攻撃に追いつけず、プレイヤーを捕まえられない、あるいは、ファールで倒す、そんなシーンを再三見せつけられたから、に違いない。

ただ、これなど、やはり、精神論的な、責めのご意見。

縦に速く、は求められているものの、ボールを握って相手守備に穴を開ることを重要テーマにしているんだから、

ここへ来て、そのテーマがかすんでしまうような技量と連係が暴露されたことこそが噴飯ものであり、(南ゴール裏の諸君を含めて) そこを、最大の追及点にしなくっちゃ。

さて。

サッカー論議は、レビュウ❷で。

では。

とにかく押し込め (yscc横浜戦プレビュウ)

今節、ホームで対戦するのは、yscc横浜。

8月末に、前FC琉球監督だった御方が、監督に就任すると、

10月には、(たしか) 4連勝を達成するなどしてチーム状態が上向きとなる。

直近、2連敗しているものの、攻撃的な3バックを採る、やっかいな相手として、ゴジラとともに、このほど、アルウィンにご来場なんである。

天候は、あいにくの雨予想。

であるからには、温暖な地からやってくる戦士たちが震え上がるほどになれ、とも思うけれど、果たして、天候全般は、どうなんだろう。

前節。

たまたまセンターラインの主軸ふたりを欠いて戦った山雅だったが、

けっこういいゲームが出来たから、今節もそこを基調に積み上げしたい。

ポイントは、ふたつ。

❶自陣からボールを保持することで攻撃を組み立てたい横浜に対し、前線からのファーストディフェンスを有効に使うことで、

いかにして、そのままペナルティーエリアへと侵入していけるか?

中盤のインサイドハーフ(ボランチ)のふたりが、どれだけ強度高く、前を向いてプレイできるか、そこにかかっている。

3バックの左右両端にはスペースが空くので、ここからボールを中央へ入れられれば。

❷ボールを遅滞なく、ドリブルで前へと動かして相手ゴールに迫るのが、横浜の身上と診ます。

ゆえに、守備面でいうと、いかにドリブラー、および、ラストパスを受けるであろうプレイヤーの仕事を阻止するか。

こっちが押し込んでいる状況が支配的になればなるほど、ここの手当てが必要になるから、最後のところでファール覚悟で止める、というより、

相手にボールが渡って、カウンター気味に攻撃に移るそこのところで潰してしまいたいですよね。

横浜はポゼッションのスタイル。

とは言え、力量差から、保持は山雅に傾くでありましょうから、

とにかくボールを握っている時に、攻撃を最後までやり切る、これを繰り返すにかぎります。

では、天候不良でも、アルウィンで。