我がチームを知る ❸ (プレイスキッカーは誰?)

セットプレイは、あい変わらず山雅の十八番、貴重な得点源、と考える。

昨季後半、センターラインのすこし後方からでも、ペナルティエリア内にロングなボールを入れていたこともあって。

更に、長躯なプレイヤーを多く補強した今季は、ますます、競り合いからのセカンドボールを狙う局面を創出したいはずだ。

で、誰が、この重要な、プレイスキック(フリー、コーナーともに)を担うのか?

もちろん、その場面でピッチ上に居る、ということが前提にはなるが、
佐藤 和弘、または、浜崎  拓磨や安東 輝、そして、復帰してくれば山口 一真、がその候補だろう。

さしあたりは、佐藤の左、浜崎の右のいづれかの可能性をみせておいて、相手を幻惑しながらか。

浜崎のキックをいまだリアルタイムで観たことのない萬年だが、2020/12/16 対エスパルス戦において叩き込んだフリーキックは、チト凄い。

相手キーパーの位置を見すえ、逆手を取った、頭脳的な弾道には惚れる。

動画は清水ファンが撮ったようで、虚を衝かれた唖然感がひしひし。

その前のシーズン、ホーリーホックにあって、浜崎と志知 孝明は、ともにフリーキックを武器にして、サイドの両輪みたいな格好で切磋琢磨していたことだろう。

そして、ふたりは昨季、揃ってトップリーグの別チームに移籍。

今季、アビスパ福岡でのプレイを選んだのは、志知。(杉本 太郎の同僚!)

彼に肩を並べるためにも、浜崎には〈捲土重来〉の覚悟でプレイしてもらいたいと願う。

では。

我がチームを知る ❷(クラブ史最高の競争激化)

【山屋御あめ注意書】かたくなに保守。飴を噛んでしまう方、歯に自信に無い方は要注意。

COVID-19禍の成り行きにもよるけれど、今年もトレーニングマッチはほとんど組めず、と思っていたほうがよいのかね。

となると、チーム内練習をかなり実戦的なものにしながら、リーグ戦を通じてチームを仕上げていく、昨季みたいなことになる。

それもあって、すべてのポジションで、苛酷な競争が生じるようにチームを編成してあるんだろうなぁ、きっと、というのが萬年の観方。

最終ライン、インサイドハーフ(ボランチ)、アウトサイドハーフ(ウインガー)、もちろん、最終ラインにも手強いライバルを配することで。

特に、サイドを上下できるタレントがこれほど増すと、今季は、4バックを採用したほうが、才能をより活かせるんじゃあないか。

しかも、得点の飛躍的な増加、というテーマをやり遂げるためには、思い切って攻撃的に、4 – 1 – 4 – 1、あるいは、4 – 1 – 2 – 3 を、対戦相手の最終ラインの並びに応じて柔軟に採用する、なんてどうでしょう?

聞くところによると、今季も交代枠が(最高で)3回、カード5枚が運用され、飲水タイムも設定されるようだ。

だとすれば、層の厚い山雅にとっては、断然に有利。

90分のゲームを、4分の1づつの時間枠で演出する指揮官の手腕に期待が高まります。

では。

我がチームを知る ❶(やがて#10 を)

これでもか!、って感じの、完全移籍のリリースには、少々驚いた。

おいおい、こんなにやって、お金は持つのかいな?、と下世話な心配もしたくなる。

昨季は水戸でリーグ第4位の 15得点をマークした、山口 一真の入団がそれだ。

山口は、11/29対愛媛戦で負傷し、その後、左膝の前十字靭帯および外側副靭帯損傷と診断された
全治は不明だが、とにかく治療と回復に専念するのが、当面の仕事。

山雅にフィットすれば、おそらく将来的には、#10を背負う才能には違いない。

水戸では#10だったゆえに、加入の報に接した時は、喜びよりも先に、水戸ファンの落胆が思いやられてしまった。

(他チーム経由を含め) 山口に加え、安東 輝、浜崎 拓磨、戸山 凌、佐藤 和弘の面々が揃えば、我が山雅は、ホーリーホックの資産を運用している、と言われても仕方なしか。

こうなったら、そんなヤッカミもむしろ、すがすがしく受け止めてしまえ、ってもんだ。
アウェイ茨城のスタジアムで、風とブーイングを心地よく感じる日、が戻ってくることを期待して。

さらに、出身校で串刺ししたら、外山(2016年卒)、山口(2017年卒)、大野(2018年卒)は、阪南大学で括られるんですな。

ついでに、アントラーズから、レンタル終了を狙って3年連続でプレイヤーを獲得とは。

―柴田さん、84ゴールとぶち上げちゃったけどさぁ、今回の補強で、これ、冗談事でもなくなるかもよ。

―そんなこと言って。あなたを真に受けて期待した挙句に、がっかりさせられることばっかり。

もちろん、物事そんなに単純でもないけれど、現在籍プレイヤーの昨季のゴールを合算すると、これが、50得点。

山雅の2020年の得点は、44。

つまりは、なんとか昨年並み以上のゴール、というところにはたどり着いた、とするのは、楽観的過ぎますかね?

たとえ道は暗くとも、少しは、僕のこと信じてくれてもいいだろう?

この曲に乗せて言いたい夕暮れもあるさ。

では。

青森山田が主役だった? (高校サッカー選手権)

常田 克人の完全移籍による加入は、グッド ニュース。

DF内の競争もより激しさを増し、かつ、相手の攻撃を摘むだけの役割でなく、(サイドのプレイヤーと連携することで)攻撃の起点としても期待されるだろうから、ますます奮起を望みたい。

その常田の母校、青森山田高が、決勝戦(1/11)で 山梨学院高と対戦していた。

さらに、山梨学院は、大野佑哉の出身高。

他の用を足しながら、たまに画面に見入る、といったおすすめできない観戦になってしまう。

局面局面でのプレイでは、青森山田が優っており、終始優勢を保つようにみえた。

山田は、相手がどうのこうのではなくて、あくまで自分らが積み重ねてきたサッカーを敢行。

対し、山梨学院は、力量に劣ることを前提にして、ゲームをやりくりしているような感じだった。
少ないチャンスを決め切り、一点を大切にする作戦、といったような。

〈学生〉スポーツには、それほど感動を覚えることのない萬年からすると、この試合、シーソーゲームになったのは、たがいの守備が脆弱であったため、に過ぎない。

ペナルティエリア内やゴール前での密集と混戦。
こういうことへの対処は、ディフェンスとして実に厄介。

となると、多くのチームがこういうシーンを作ることに腐心するのは当然のなりゆき。

延長をやって引き分け、結果、PK戦で敗れた青森山田であったが、
そもそもPK戦までいく、なんてことは頭の中にないチームなんだから、工夫もあまりなくて散ったのは、当たり前でありました。

では。

目からウロコの、共闘宣言。

目からウロコが落ちる、とは新たな理解力や観方が備わること、の譬え。

出典は、バイブル(新約)の使徒行伝、第9章。
クリスチャン迫害の急先鋒であったパウロ(旧名サウロ)が、神によって失明し、その後、視力が与えられた場面に、そう記されている。
(であるから、ヘブライ文化がこの言葉を産み出した)

まぁ、実際には、普段からそれについて思考していることが根底にあって、なにかのきっかけで、インスパイアされたり、確信を深めることが多い。

たとえば、ニュートンの林檎は、その例。
日ごろ引力の速度計算について思い悩んでいたからこそ、林檎の落下に確信を受けたのだろう。(ただし、そのエピソードが本当かどうかは怪しい)

新加入の、#7田中パウロの挨拶に触れた際、個人的に目からウロコ、という感銘を受けた。

力を合わせて戦いましょう、という文言がそれ。

どんなメンバーであっても山雅は山雅、それを言い表す最高の言葉だとあらためて教えられた、といえばよいのか。

すべての場面で〈共闘〉、まづは、共闘する舞台アルウインの再来を。

ひとりのファンとして、この気持ちを持って開幕を迎えたい。

では。