山雅らしさ、というゲーム。

たしか、25日の朝のこと。

家人が隣家へ出かけていって、中信エリアだけの新聞(読み終わったもの)をいただいて来た。

山雅の、鐵戸編成部長のインタビュウ記事が、お目当。

前日、京子さんからのメールでは、この記事について否定的な言及があったので興味が湧いたらしい。

おこぼれに預かって斜め読みした。

記者の執筆要旨が定まっていないことが(おそらく)原因で、記事の中身がちっとも腑に落ちないので困ってしまう。

ちょうど、毎朝15分やっている公共放送のドラマ主題歌、日本語で歌っているようなんだが、歌詞が頭の中で日本語として一向にたどれない、まさにあの感覚。

一体、どういう切り込みでマイクを向け、テッちゃんに何を言わせたかったのか?

どうやら〈山雅らしさ〉がキーワードらしいことはうかがえた。

スランプに陥った時におこなわれる、この確認作業。
山雅を取り巻く一帯では、キャッチコピーのごとく、ひんぱんに登場する。

  Gans  asks  What  makes  Yamaga   time  after  time.

山雅らしさ、が蒸し返されるのには、以前から食傷している。

それがいまや、自分探し、いや、あら探しのゲームの観ありで、笑える。

らしさ、の認定根拠はもっぱら、勝敗、順位という結果から導きだされるようだ。

となれば、ほとんどが情緒的な印象論ばかり。

数値としてのデータはほとんど示されない。

好不快、悦楽と落胆などの感情は否定しないけれど、その基準で仕事が一刀両断されるとしたら、ゲームをやってるほうは浮かばれないんじゃぁないか?

虹の彼方の理想郷、実は家に居た青い鳥、掬い取れない手桶の満月。
……、実体なき願望でないのか、自問するのもいいかもね。

ただ、このテーマについては、語れないこともなくて、らしさの根源はおそらく、〈後からやって来たアマチュア集団〉に在ることだけは確か。

たとえば、昨日リリースされた、2020年期 株式会社松本山雅の、最終的に黒字を確保した決算内容。

より詳細が公表されれば、そのやりくり上手に迫れるんでしょうが、流行り病の逆風下で、こういった通信簿を報告するところに、山雅らしさを観察できなくてどうするのか、とは思います。

では、また。