たどり着いたら 25歳 (藤枝myfc戦プレビュウ❶)

〈サッカーとともに、時間(とき)を刻む街〉
今でこそ、清水や磐田がもてはやされてはいるが、サッカー王国静岡の先駆者は、藤枝に在った。

……、とまづは、対戦相手と、その本拠地に最大のリスペクトを表明しよう。

蹴球都市、すなわち、蹴都 藤枝。

(うるわしき表題は、藤沢市のキャッチコピーをそのままいただいたもの)

〈好材料は、すべてホームチームに〉
延期されたゲームの消化をはさみながら、
藤枝は、9/4~9/24の間に、6ゲームを闘うという苛酷な日程をこなし、そこを、4勝2分で見事に! 乗り切った。

更に、10/1は、どこぞのチームに苦杯を嘗めさせたYS横浜を、4 – 1 で一蹴。

全チームの消化試合数がきれいに並んでみたら、ついに、第3位にその順位をあげてしまう。

後半戦に入って、ここまで負けがひとつだけ。(8/27 対いわき戦)

だから、今やこのチーム、負けの苦みなど忘れてしまっているだろう、きっと。

2022シーズンを振り返れば。

昨季在籍のヴェテラン4名くらいを引退に追いやりながら、プレイヤー14名を出し入れして、藤枝は、かなり抜本的にチームをスクラップビルドして臨戦しているのだ。

で、結果。

前節YS横浜戦終了時、ピッチ上フィールドプレイヤー10人の平均年齢が25.6歳、というところまで、好調さを保ってたどり着いた。

まさに、良いところ尽くめのチーム。

さて、そのホームに乗り込んで、我がチームはどうするんだ、ってのが、プレビュウ❷のお題目でございます。

では。

23.4歳 の主張 (沼津戦レビュウ❸)

(金木犀、10/3から昨日にかけてが満開、細かな橙の花、地に散り敷く)

アスルクラロ戦の、終了ホイッスルが鳴った時。

(GKビクトルを除く)ピッチ上の山雅フィールドプレイヤー10人の平均年齢は、24.323.4歳でありました。

ただ、それだけの話でもあり、そこに何かしらの意味も、やはりあり。

サッカーは年齢だけでやるものでもないし、

ヴェテランという存在価値が、実戦上でのみ発揮されるものでもないとも思う。

また、時々の所属プレイヤーの好不調もあるだろうが、

これだけ若い世代を次々とリーグ戦に投入するのには、やはり、そういったチーム創りが方針としてある、と診ていい。

(チーム内の切実な話は、当方は承知していないし、知る気もありませんので論外として)

訊けば、たまたま最適なメンバー、という返答かも知れぬが、

なんだかんだ言って、数年前とはかなり様変わりなチームに、

― 知らないメンツばかりになっちまって、と慨嘆めく向きもあるんだろう。

けれど、このくらいの舵切りをしないと、自己否定の先に〈新・山雅〉を見通す作業は、成立しないんじゃあないか?

起用法については当方にも思いもあるから、それらを時々口に出すにせよ、

おおかたではチームを支持する、と言うか、それを引き受けた上で共闘するしかない、ってことでしょうか、残り7ゲームも。

ただ、少なくとも、24.323.4歳のチームになって闘う時。

闊達なプレイにはチャレンジしてもらいたいものの、意思統一だけは必要。

つまり、ゲームにおけるプレイの優先順位の徹底、これだけはキッチリと落とし込むこと。

例えば、終盤あのように、常田 克人を前線に上げてターゲットにするんだったら、ひたすらそこを起点にパワープレイに徹すべし、といったことに集中させることがそれ。

では。

得点に必要なキープレイヤーは? (沼津戦レビュウ❷)

さて、停滞気味に映る、良くない攻撃について。

今ゲームの見るべきシーンは、右サイドに多くあった。

サイドバック下川 陽太から、縦にボールを前へと供給、そこへ横山 歩夢を走り込ませて一気にゴールまで持ち込むやり方。
これは繰り返し行われ、チャンスを創出。

また、中央の横山がサイドに叩いて、そこに縦に走る下川に渡して、侵入するやり方、などがそれ。

ポイントは、その一つ前で、特に、ボランチあたりから、サイドチェンジを意識した速いボールが供給されること。
出ないと相手の陣形を左右どっちかに寄せられません。

ところで、その横山。
ボールを良い位置に持っていこうとするドリブルは魅力なんだが、ペナルティエリア近辺での密集戦になった場合、相手もわかっていて、3人くらい人数をかけて来るから、どうしても孤立してしまう。

一旦、誰かにボールを預けてマークを外し、再度アタックする、とかの工夫を入れるやり方を開発すべきでしょう。

FWであるからには、自ら打ちたい気持ちはわかるんだけれど、山雅の得点はむしろ、ルカオや横山がサイドからクロスを入れた時に生まれている。
それを思い起こして、サイド攻撃を、サイドバックに占有させるようなのを止しましょう。

その文脈からなら、サイドバックが中に入っていって、センターバックが外縁を上がるやり方は攻撃をより厚くする。

要は、相手ディフェンスをサイドへ引っ張り出しておいて、中央の守備網を粗くしないと、シュートコースがなかなか生まれないのが今の閉塞感であり、2ゲーム連続の無得点ではありませんかね?

クロスにも同様なことが言えて、GKの前に空いたスペースを創ることをやっておいての、クロス投入でしょう。
GKが直接キャッチしてしまうような単純な放物線には、限界が来ています。

前進力がある攻撃的なボランチとして、住田 将にそのチャンスを与える時季だと思いますけどね。菊井 悠介との相性も良いし。

では。

悪くはないが 良くも無い (2022.10.2 沼津戦レビュウ❶)

そうむづかしくもないゲームが、たまたま、ふたつ続き。

守備は悪くないけれど、攻撃は良くも無い内容が、これまた続いて、戦績は 1分1敗で、勝ち点は、1どまり。

身から出た錆、と言うか、相手に圧倒され、ねじ伏せられたんなら諦めもつくが、かなり中途半端による結果に思え、なんとも焦燥感がひどいですな。

〈悪くない守備だが……〉
センターバックによるボール扱い、パスコース選択については、かなり落ち着きを身につけ、危機的シーンはなし。

サイドへの駆け上がりは活発を維持、それが、攻撃の厚みや、相手守備網を引き延ばして無力化させる限り、続けるべきでありましょう。

ここぞ、という時のタックルも巧くなっています。

ただ一点。
空いたスペースに相手FWが走り込み、そこへボールが出てくるような場面。

簡単に身体を入れ替えられる、というか、こちらから、相手にボールを保有させてしまう身体の使い方、あれでいいんでしょうかね?

もし、持たせておいて、抜かれない守備を選択するならば、その次に上がって来てボールを受けるであろうプレイヤーを自由にさせてはアウト、サイドバックによる連係した守備によって、カットイン的なシュートを防がないと。

では。

あんまり手を加えるな (ナショナルチームのこと)

予定では、我が3部リーグの日程が終わったすぐ次の日11/21 に、

カタールで、2022ワールドカップが開幕する。

その日を自分が、どんな思いで迎えているか?

考えただけで切ないのは、とにかく 山雅がどうなっているか? のゆえ。

だから、それまでは、ワールドカップどころじゃあないのが、ホンネではありますけれど、

大会に出場する日本代表メンツの、最後の選考機会となるべきゲームふたつが、先週、ドイツの地で終わったようだ。

結局、僕は、ハイライト映像を観るだけとなってしまったんですけれど、

あてズッポの感想くらいは、残しておきましょう。

❶監督ら首脳陣の仕事は、選手起用で 98%はおしまいとせよ。

東京オリンピックでの戦い方を観たかぎり、現監督は、ゲーム前プランを固辞する人なのか知らんが、試合時間内での修正力を、ほとんど感じなかった。

だから、選手と配置だけ決めて、あとは好きにやってもらうのが一番整然とした闘いができるのでは?

❷選手の選考基準について。

現在所属するチームで、いかに重宝され活躍しているのか?、つまり、〈旬〉を生きているプレイヤーのみをかき集めるべし。

特定のクラブチームをベースにするならば話は別ですが、短期の準備時間しかないのだから、込み入った戦略は止して、ひたすらプレイヤー個々の技量にほとんど依存するしかない。

とにかく、その時点で最も好調を維持しているメンツで臨戦、ってことでしょう。

アメリカ戦の勝利がもてはやされているようですが、

あれは、欧州リーグが始まって一箇月そこそこ、そこで働いているプレイヤー達が、まだそれほどは疲弊しておらずにフレッシュだったこと、がいちばん効いていると診ますけどね。

ということは、カタール大会の日程から逆算し、その時にもっともコンディションが高まっているであろう者たちを召集しなくちゃあいけません。

エクアドル戦ですか?

ハイライトを観た限り、70 : 30 で、エクアドルのほうが出来が良かった。

アメリカ戦ではなくて、このゲームにこそ、候補の筆頭を投入すれば、もっと良いテストができたのに。

どうもFIFAランキングに幻惑されましたかね。

それと。

新デザインのユニフォーム。

力感(シャープさ)を演出したいのはわかるが、あれ、差し色とか、些末な部分で手を加え過ぎていて、シンプルさに欠ける。

萬年的には、いただけない。

ブルーにこだわるのはもうやめて、日章旗の地色〈白〉を基調に、そこへ日の丸(赤) をあしらったのをこそ、ファーストユニフォームに!!
(レアル マドリードみたいに)

では。