転がる石であり続ける。

― 変化はコントロールできない、ならば、せいぜい変化の先頭に立て。

ドラッカー先生の言葉だ。

転がる石に、苔は生えない。(だからじっくりと腰を据えろ)

ではダメで、陳腐化しないために、転がり続けなければならない世の中か。

かと言って、変化についていけない年寄りを追いつめ、その息の根を止めてしまうやり方も好きになれないが。

さて、役者の世界。

キャリヤに停留することなく進む。

そんなのは、梶 芽衣子(1947~ )くらいになってしまった。
(もちろん、萬年の知る狭い範囲、という条件で)

沢口 靖子(1965~ ) は、もっといろんな役を演ずる力量を持つ女優だと思うが、なんで、科捜研に仕事を絞ってしまうんだろう?

最近、とみに、残念な気がしてならない。

では。

【提言】#10 を継ぐ者たちよ。

いよいよ新装なった、公式ページ、トップチームの顔ぶれ。

それを眺めながら、1/28、対モンテディオとのテストマッチで、オーセンティックユニフォームをまとっていたのは、あれは、撮影用のためだったんだ、と今頃気づき、ひとりで失笑。

さて、チームづくりの中では、やはり背番号10を背負う者が、必要不可欠。

みづから得点し、得点もさせられる攻撃の立役者、言わば、チームのヘソ、のようなファンタジスタが。

たとえ、現時点で#10のユニフォームをピッチでは観られないにせよ、実質的なその担い手を準備しなければ、リーグ戦は闘えない。

定位置争いの実際を知る由もないので、ここからは、もちろん想像の世界。

#10候補は、小手川 宏基、佐藤 和弘がまづ頭に浮かび、山口 一真が復帰してくれば可能性が高いだろうし、いや、待てよ、鈴木 国友にだってその芽はありか、いやいや、活かし方次第では、河合 秀人にだってチャンスがあるぞ、などと妄想にはキリがない。

いつだか家人に披瀝したら言下に否定されたんだが、敢えて言わせてもらうと、

本気で昇格をめざすのなら、大前 元紀 (流経大附柏高卒、現ザスパ群馬) にオファーを出すべきだろう、というのが萬年持論。

大前よ、一緒にJ1に戻ろう、と。
(エスパルスには是非、今季残留をお願いするとして)

どのカテゴリーに在っても山雅の存在価値は不変だが、ことリーグを闘い抜く動機のいちばんは、そこでお山の大将になること。
お山の大将になれば、必然と、トップチーム参入がご褒美でついてくる。

今夏の補強を見通した中で、強烈な得点源の確保、チーム内競争の激烈化のためにも、大前の獲得には、今から動いておくべきでありましょう、山雅。

オマケではあるけれど、塚川、高橋、中美、乾がチームを去り、流経出身者が野々村 鷹人君ひとり、というのもなんだか寂しいではありませんか。

では。

優しさと皮肉と『卒業』(1967年)

映画の原作(小説)を書いた、チャールズ ウエブは、昨年6月に、81歳で亡くなった。

監督は、マイク ニコルズ(1931~2014年)

(彼の作品ならば、実は『キャッチ=22』(1970年)のほうが好みです)

メガホンをとった当時、マイクは 35歳。

自身が既に青春の真っ盛りを過ぎていたためだろうか、自分より少し若い年代への兄貴分的な優しさが、この作品には漂っている。

そして、主人公とミセス ロビンソン(アン バンクロフト)の情事は、醒め切った眼で描かれた。

〈和解のない〉世界を、親しみと、苦い皮肉を織り交ぜて撮る姿勢。

それが作品を、魅力的なコメディーに仕立てたな、と思う。

萬年は、作品を観た当時、米国の東海岸アイビーリーグと、ウエストコーストUCLAの、雰囲気のおおきな違いを感じておりました。

原題『The Graduate』とは、卒業生のこと。
それを卒業、と訳出したのは、かなりのセンスですよ、これ。

目標のない怠惰な生活からの卒業、という結末をも暗示していて見事。

ラストシーンは、とみに有名。

バスに乗り込んだカップル(ダスティン ホフマンとキャサリン ロス)の将来がかならずしもバラ色でないことを暗示するため、監督は、カット!の発声を、敢えて遅らせることで、俳優が見せる独特の表情をとらえようとした、といいます。

主人公が画面の向こうに去っていく、ってのは、チャップリンも多用したように、もともとハッピーな終わり方ではない。

ならば、そのラストを楽しみながら、検証してみましょうか……。

 

 

では。

テストマッチも三度目で (対エスパルス)

昨日の昼間、京子さんから家人に、

―  公式の発表はまだないけれど、1 – 4 から、立て続けに3得点! で同点、とメールが入ったようだ。

どうも、エスパルスの公式ツイッターを追いかけていたんですね、京子さん。

トップリーグの下位で奮闘するエスパルスとならば、自力に圧倒的な格差もないから、それなりのゲームができるんじゃあないか?、の予想どおり。

そこそこの展開だったようだ。

こちらのオウンゴールもあるから、実際は、5 – 3 だね。

山雅はメンバーを開示しないのでなんとも言えない部分もあるけれど、ラストの3本目(45分)で、イーヴンに持ち込むってのは、気持ちがセイセイする。

若手が得点してアピールしているし、30mのループシュート、あれは、小手川が放ったのか。そういうアイディアっていいね。

ゴールを畳みかけるのは素晴らしいが、並み居るフォワード陣にも得点がほしいところ。

さらに、チト心配な点は、4バック時に失点が重なったこと。

それを、3バックに変更したら改善されたようだけれど、なんとしても、4 – 4 – 2、もっと攻撃的に、4 -1 – 4 – 1 くらいはモノにしてもらいたい。

ところで、永井 堅吾とは、このテストマッチでは対戦がなかった様子。

あと、2週間と少しで開幕。

実戦に投入するメンツの絞り込みが、いよいよ本格化するんだろうな?

では。

夢の名残りに (セルジ―ニョと)

セルジ―ニョの契約満了が、2/7、公式にリリースされた。

契約の裏話などは、この際、どうでもよくて、彼のようなクオリティが、4シーズンにもわたり山雅戦士でいてくれたことが、むしろ出来過ぎ。

違いを演出するテクニカルなプレイを、僕らはずいぶんと楽しませてもらった。

山雅史上、最高のパフォーマンスを披瀝した外国籍プレイヤー。

いい夢をみられた、と思うべきでありましょう。

だから、セルジ―ニョを呼んできた編成関係のスタッフはずいぶんと良い仕事をしたのだ。

ここでは、萬年式の、メモリアルなベストパフォーマンスを、三つ挙げて、心からの感謝を伝えたい。

❶2017.7.12 天皇杯3回戦におけるゴール
山本 大貴からのパスに反応、ペナルティエリアへ斜めに侵入すると、ツータッチで打ったシュート。
バーを叩いてのゴールは、見事だった。

❷2020.12.6 第39節ホーム新潟戦におけるアシスト
55分、阪野のゴールをお膳立てしたシーン。
常田から出た縦パスを、スルーすることで新潟ディフェンスを置き去りにして阪野に繋げたプレイ。
ボールを持たずして、決定的な局面を創ってみせる腕前。

❸レフェリーへの無言の抗議
特にオフサイドなどの判定に対し、ルールに抵触することなく、けれど、不満を訴える視線。
こういうのは、ゲームをこちら側に引き込む伏線を作ってるわけで、重要な仕事。

Boa sorte ,  Serginho !

ご縁があれば、またいつの日か。

では。