The Pride of Matsumoto ! (2021.3.7 サンガ戦レビュウ)

― ほんと!、このチームを誇らしく思うわ~。

ゲーム途中で感極まって、
家人の口をついて出た言葉が、そのままタイトルになったんであります。

― 強い山雅を観られたので、良しとしよう。
 解説者さん、ありがとう。
 お疲れさん。

終了のホイッスルが鳴ると、すぐに来た京子さんからの短いメール。

その中に、ゲームの素晴らしさがすべて詰まっていて、正直、試合評はこれで足りてしまう。

猛然とボールに襲いかかり、ひたすら突破していく気魄。
きびきびした連動と、素早い攻守の切り替え。

確かな技量に裏付けられたボールと人の、このような仕事を、〈インテンシティ(強度)ある〉サッカーと言ってしまえばそれまでなんだが、とにかく、深くココロ揺さぶられるものが、そこには在った。

願わくば、カードをあと10分づつ早く切っても良かったか。

会場で、DAZNで、共に闘っていた者はみっちりと疲れ果て、しかもそれは、心地よい疲労だったはず。

惜しまれるのは、これが、アウェイ京都での出来事だったこと。

もしも、このゲームがここ松本の地で電波にのっていれば、人々はチーム山雅の魅力にもっと引きずり込まれたに違いない。

河合 秀人、外山 凌、下川 陽太がつぎつぎと絡んでいく左サイドは、敢えてヨルデ バイスの横にできるスペースを狙う戦略だったろうけれど、この新しい可能性は魅せる。

急遽初出場の、野々村 鷹人といい、横山 歩夢といい、只者じゃあない。

― この僕(ぼく)、いいじゃん、と家人はぞっこんだ。

長丁場のキャンプを続けながら、アウェイでドローふたつ、というのは決して悪くない戦績。

橋内 優也の負傷交代(心配だ!)によって出番がなかった田中パウロ、前節チョイ見せの小手川。
ここへさらに、ルカオ、山口 一真が加わってくるんだから、山雅はこれから、おそろしいチームになっちゃうぞ、おい。

では。