勝って決めゼリフを!! (岡山戦プレビュウ)

『ダーティー ハリイ2』(原題: Magnum Force)は、1973年公開の米映画。
クリント イーストウッドの刑事物。
さすが、ジョン ミリアスとマイケル チミノが書いた脚本だけあって、洒落たセリフが多い。

ラスト。敵を葬った主人公が、放つ言葉。

A man’s got to know his limitations. (身の程を忘れるな)

日曜日を控え、今の真情が、まさにこれだから困っております。

みづからを鼓舞しようにも、あまりいい材料がないんですね、これが。

❶前節栃木戦、シュート4本、枠内0の貧打。
2失点目の、ニアに打たれたボレー。村山、全然準備してないじゃん。
次の先発はないよな、これじゃあ。

❷昨季、岡山とは互いにホームで勝って、1勝1敗。
山雅の得点は、鈴木雄斗から杉本太郎へ渡ったボールを、杉本が鋭いクロスを入れ、セルジ―ニョがトラップざま蹴り込んで決めたやつ。

対し、岡山の得点は、山本 大貴が、拾ったボールを上門 知樹へパス、これを上門が落ち着いて振り抜き決めた。

山雅の3人は既にチームを離れ、岡山の2人はいまだにスタメンを張る。

❸前節対長崎戦は、0 – 1の敗戦だったが、前半の様子では、キビキビしたボール運びで、岡山が長崎に思うようにサッカーをさせない感が強かった。

けっこうな戦力、特に優秀な外国人を擁する長崎が、これじゃあマヅイでしょうと思ったが、ひょっとしたら、あれは岡山にやらせておいて反転して仕留める作戦だったようにも思う。

が、ともかく、あれだけの練度を持ちながら、裏狙いで、かつ、セカンド回収をめざすロングボール戦術を併用する岡山と、真っ向からやった場合は、当方の連携には、まだまだ不安が多い。

❹岡山の得点の、46%はセットプレイから生まれている。
これ、無策に等しく、コーナーキックからあっさり失点の山雅には、かなりしんどい数字だろう。

……、などを思えば、悲観的になるのもおわかりいただけるだろう。

でも、すこしでも希望を見い出すとしたら……、

❶岡山が、比較的、ボール保持を好むやり方を採ること。
長崎戦の60%は、長崎の作戦もあったろうから、突出とは言え、相手のボール奪取から入る、という状況から始められるのは、山雅にとっては組しやすい、かも知れない。

❷怪我による離脱や、若手の登用もあって、今の岡山は誰を中心としたチームといった、いわゆるカラーに乏しい。
そこのところの、勝負師根性?の希薄な部分を衝くことはできるかも知れない。
ただし、こちらが相当に、戦略的にやることが前提だが。

ファジアーノの着目プレイヤーは、FW川本 梨誉(清水からの育成型レンタル)と、どこにでも顔をだす上門のふたり。とくかく彼らを自由にさせないこと。

そして、360度のホームにあって、勝った日には、

I’m afraid you’ve misjudged me. (見損なうなよ)、と言い放ちたい。

もちろん、これも、ダーティー ハリイの決めゼリフ。

ただし、完全ホームで一敗地にまみれたら救いようがないな、と最後まで弱気なんです。

 

では、では。

ISS ビューイングのおすすめ。

この前、ISS(国際宇宙ステーション)を見上げた話をしましたが、
ごく近いうちに、そのチャンスが、またまたあるんです。

職場のトンビ氏が教えてくださった。

しかも、軌道を描いたメモ(下の画像) までいただいたのだ。

二夜連続で日本列島、本州の上空を通過するんですな、これを見ると。

チャンスは、6月の1日(火)と、2日(水)。

6月1日。
ISSは、20時50分に、北北西の空から現われて、南東に向かう。
すると、3分後、仰角79度(=ほぼ真上)の位置にやって来たあたりで、姿を消す。
軌道が、地球の影(夜)に入ってくため、という。

6月2日。
ISSは、20時02分に、北東の方向に現われる。
そして、南東へと向かい、3分後の仰角は、54度。
昨晩よりはだいぶん東山に近づくように見えるんだろうか。

とにかく、両夜ともに、最初の時刻には北方の空を凝視できる態勢で待つ。

これが見逃さないための、ポイントでありましょう。

もちろん、その夜、松本上空が雲に覆われていないことを今は祈るのみです。

グッド ラック !!

では。

 

ルノワール氏の謎 『負けないで』(1993年)

10月には松本マラソンが予定されている。

オリンピックの成り行き次第で実施が決まるだろうと、エントリーのタイミングを見計らっているルノワール氏。

その彼が先日、
― なんてったって、5月27日でしょう!、と謎をかけてきた。

思案した挙句、きっと、坂井 泉水の命日のことを言いたいんだろうなぁ、と思っている。

長距離ランナーにとっては、さぞや馴染み深いんだろうが、萬年ほとんど識らない御方であった。

お名前の字面から、センスイって、どこぞの家元?、くらいに長いこと思っていた。

生きて来た中、真正面から出逢う機会がなかった人のひとりだ。

負けないで……、か。

勝つ、というよりも、せいぜい負けないように必死に耐えている、ってのが、自分にとっての毎日なのかも、と考えさせられる。

5/27の謎解き。
もちろん、これが、ルノワール氏が望む正解かは、わかりませんがね。

では。

【コメント】
☞ルノワール氏より (5/27 15:56)
14年前の今日
ZARD坂井泉水さんが、天国に旅立ました
負けないで♪
揺れる想い♪
数々の素晴らしい楽曲を残して旅立ました。
負けないで♪は私達マラソンランナーをはじめ
すべての人々への応援ソングとして28年後の今も愛されています
2000年シドニー五輪ではマラソンの高橋尚子選手が金メダルを獲得
シドニー五輪の応援ソング
ユアードリーム
も泉水さんの楽曲です
2004年のアテネ五輪では
野口みづき選手が金メダルを獲得しました。
メダル効果がありZARDの楽曲はマラソン応援ソングと認識する人も多いですね
シドニー五輪のユアードリームを発表時
ZARD坂井泉水さんのコメントが
敗者&勝者、声援を送るすべての人に応援の気持ちを込めて
~坂井泉水~
でした
20年が過ぎ
東京2020大会が近づきましたが、今はコロナ感染症の真っ只中です
負けないで♪の楽曲を
東京2020に当てはまるなら

世界中のathleteために
五輪を開催したいって気持ちに
負けないで、
中止か延期を選択して欲しいと思っています
人々の命は、人々の健康は
一時のスポーツの祭典より重いはず

聡明であれ (村山擁護論)

― 京子さんからのメール、どういうことかしら?

― きっと、昨晩遅くアップされた、山雅公式上の文言に関してだろうね。

栃木戦の記事(5/24 20:00付)でもすこし触れたので書く。

栃木SCから、…あのね、けっこうヒドイ苦情がクラブなどに入っているんだけれどもさあ、松本さんにしたって荒いプレイはあったことだし……、という訴えがあって、両者が協議。

双方で、ある程度示し合わせておいてから、同期して公式に発表した、そんな流れだろうな、と思っている。

文面による、公式的な落としどころは、だいたいがこんなものだ。

もともと謝罪文とは、謝罪して決着、というアリバイつくりの意味合いが深い。

根掘り葉掘りと言葉を重ねたところで、それがまた次なるお怒りを導いてしまうことも多いから、通り一辺倒な内容にすることで傷口を拡げないのが通例さ。

…… ということで、村山の最初の発信(@インスタグラム) を読んでみた。

文章全体を虚心に読み下せば、そこには出来事の報告と感想が正直に綴られているだけで、誰かを標的にするような他意やこじつけなど、微塵も感じられない。

発言している村山は、きわめて実直な人格だ。

で、この騒動の本質を、ハッキリ言う。

❶キャッチングに行った村山の頭部を、突進した栃木#17が 蹴り上げてしまった直後。
そのフォワードプレイヤーが、(おそらくとっさに)逃げを打つため、不誠実な言い訳に走ったことが、そもそもの発端。

(こういうケースでは)足を振り切れ、と言われている、という弁明は、責任を他に転嫁しようとする心情からであって、怖くなって事故現場から逃げ出す心理と同じ。これを、卑怯という。

接触を避けられなかった注意力と技量の無さを認め、ただただ、自らの非を謝ればよかった。

#17の彼と、それから、栃木SCのキャプテンは。

❷そういう拙劣で思慮にかけた言い訳は、若年者ならば余計あり得るだろうなぁ、と一呼吸おいた、聡明な読み取りをするべき。

断じて好感は持てないけれど、そういう弱さがむき出しになることだってあるだろうさ。
なんでも人の所為にする弱いこころよ。……と寂しく見つめるべきだ。

(村山の受傷が大事に至った、との報告がない限りにおいて)

それが、振り切れと言ったからには、イコール、蹴り上げは監督の指示、となってしまった。

この監督が相手Gkの頭部をキックしてでもシュートを狙え、というはずもない。

こうなると、クラブ栃木を責める側も、幼い言い訳を吐いた若者と五十歩百歩の度量となってしまわないか?

しかも、山雅の謝罪のやり方が真っ当でない、とまでなると、???、と思う。

以上、この件はこれで、終わり。

では。

麦秋の決意、背番号3と。

日に日に、麦秋が近づいている。

聖書が言う、〈畑は、早白くして〉という情景に、スティング(1951年~) の『Fields of Gold』(1993年発表) なんかを思い出す。

麦畑の上を風が渡っていくと 僕らは想い出すだろう
太陽の下 輝いてうねる麦の海で
愛を語ったことを

あの夏の日から 幾年も過ぎて
子どもたちが 日暮れの麦畑を 駆けていく……

すると、心はすぐに、『Heart of Gold』に移っていく。

ニール ヤング(1945~)が、1972年に発表したアルバム『Harvest』の中に収められた。

僕からすると、バックアップコーラスに、リンダ ロンシュタットとジェイムズ テイラーが参加してる、ってだけで聴く価値がある。

僕は生きたい
僕は捧げたい
気高い心 ってやつを求めて

ハリウッドやレッドウッドにも行った
海を渡ってでも  求め続けてきた

まだそこにはたどり着けないけれど
高貴な心を 探し続けよう

そうやって 僕は齢を重ねていくんだ……

サッカーの高みを求め、長くやって来た、 田中 隼磨。
手術に踏み切った右膝ばかりではなく、満身創痍のことだろう。
でも再び、背番号3が、アルウィンに戻ってくることを願う。

その日、僕らは、Field of Gold で、Heart of Gold に出逢う。

きっと。

では。