聡明さが 救う。

人生、という旅路にあって、
高学歴とか、学校の勉強ができた、とは違った〈頭の良さ〉に出逢うと、けっこう救われる、というお話し。

今のように気軽にSNSを使える時代でない頃のこと。

知人の息子さんが、米国から帰国することになった。

息子さんからは、〇〇航空の、第〇〇便に搭乗する、という連絡だった。

けれど、遠い信州から成田へ迎えに出向くのであるから、どうしても確認をとっておきたい。

で、その航空会社に電話を入れ、これこれの事情なんだが、搭乗の有無を教えていただけないだろうか?、と訊ねる。

―誠に申し訳ありません、当社は、ご乗客に関する情報は一切開示することはできないのです、と男性の声。

それでも、なんとか、と必死に喰い下がると、しばらく沈黙したあとで、

―そうですね、もしもですよ、私が貴方であったならば、かならずや成田に向かうでしょうね、との返事。

双方に、大人の分別がないとできない会話なんだろうけれど、テロリズムが世界を浸している現在、こんなやりとりは、もはやできない相談かも知れないな。

では。

京都城 落ちず (2020.11.29サンガ戦レビュウ)


昨日アルウィンで、京子さんからいただいた長崎遠征のお土産。
それを食しながら、書くブログなんであります。

結果は、0 – 0 のスコアレスドロー。

―もう、消化不良ったら、ありゃしない。こんなんじゃダメだわ。

と、無得点に不満タラタラの家人ではあったが、

―太郎ちゃん、何回も(ゲーフラに向かって)手を振ってくれたのよ!
と、ゲーム後は、幾分かはご機嫌が上向いたようでありました。

〈責めるべきは、サンガなり〉
どういう目論見かは知らないが、ウタカも安藤 淳も連れてこないなんて。

まるで、コーヒーを入れないクリープを供するような行ないではないか、サンガさん。

まさに、聖地アルウィンに対する背信行為にも等しい仕打ち。

これが10位のチームなわけ?、と、〈自称素人〉のご婦人に言われるようでは、論外でありましょう。

なんでこの萬年が、いやぁ、あのチーム、ユース上がりのタレントには見るべきものがありますよ、とサンガに変わって、その素人様にエキスキューズしなけりゃいけないのさ。

ために、ゲームは、山雅が、ひたすら攻めるような展開になってしまったわけ。

(おそらく)京都は、もっぱらカウンター攻撃狙いを採用、しっかりと守備陣形を造ってきたことが、その理由と思われる。

それにしては、バイスや新庄からは、裏を狙ったロングボールとか縦に切り裂くようなスルーパス、あるいは、ビッグスイッチはほとんど不発であったような……。

トップの宮吉は、あまりボールを引き出すような動きを見せないし、かといって、膠着を打開しようとして(ウタカのように)下に落ちてボールを捌くでもない。
7、8年前のような活発さがなく、淡泊なプレイに終始していた。

ウタカさんだったら、少々アバウトなボールを入れても、収めるとシュートにまで持っていくんだろうなぁ、とか思いながらの観戦。

不在によって、さらにその存在感を増す、さすがのリーグ得点王ではあった。

〈特に 責めるべき内容でもなし〉
相手が引いてしまうと、ここまでボールを動かせるようになったのか、という感動。

と同時に、ここまでが今の力量か、というリアル。

そういうゲームであった、かと思います。

シュートを打つためのスペースと瞬間を産み出す工夫、それがもっと追求すべき課題でしょうか。

佐藤 和弘のミドルシュート、前 貴之の駆け込み、もっと遠慮なくやってもらいたい。
とにかく、このふたりのボール回収は、チームを蘇えらせている。
ご両人、なんとか完全移籍加入がならないものか……。

で、ひたすら籠城作戦で対峙してきた京都サンガの牙城を、今回は落とせず……。

終盤、あれほどまでにセルジ―ニョに依存しないといけないの?、ジャエルよ。
自分で最後までやり切ってもいいのに。

などと、思いつつ観ていましたが、もっと、相手を引っ張り出すようなひと手間か、あるいは、シンプルかつ強引な打ち込みがあっても良かったのでは?

そこらへんの答案は、中2日置いての、アウェイ ザスパ戦に期待しましょう。

今節の引き分けによって、うーん、トップハーフ(11位以内)は厳しくなったのかなぁ、と感じつつも、引き続き上をみて行こう、山雅。

では。

パイプラインで待つ気分 (京都サンガ戦プレビュウ)

苦しい時期を過した(いまだに苦しいかも?)けれど、チームの戦いぶりにも復調や上向き感が増しつつあるリーグ終盤。

渕東なぎさだって、現在の好調を喜んでいるに違いない。

ボトムから少しでも這い上がろうとすると、周囲のチームもそれなりに壁を破ろうとしているんだろうなぁ、との思いにかられるものだ。


前線にピーター ウタカ、最終ラインにヨルデ バイス、とセンターラインに強力な外国人を補強してスタートしたものの、昇格圏を逃がした京都サンガにしたところで、それなりにモチベーションを保とうと必死であるはず。

今節は、このふたりを筆頭に、その仕事をできるだけ無力化すること。
特に、中盤あたりから、ウタカや仙頭に縦パスがつながってしまうことを排除すること、それがイチバンの焦点だろう。

そのためには、陣形を間延びさせず、堅く保ち続ける、これが最上の策でしょうか?

攻撃面では、おそらく3バック同士の対峙になるだろうから、自分と同じポジションの相手プレイヤーを押し込むこと。

特に、両サイドバックは、優位に立つことで、侵入をゆるさずにみづからが侵入する。

あえて、キャプテン安藤 淳の脇を狙っていきましょう、高橋 諒よ。

まぁ、細かいことはともかく、COVID-19の威力によって、いつ打ち切りになるかもわからんリーグ戦を、スタジアムでワクワクしながら楽しむのみ。

ハワイオアフ島のノースショア(北海岸)には、絶好のサーフポイントがあって、そこはジャック ジョンソンの生活する場所でもあるんだけれど、その名を、バンザイ パイプラインと呼ぶらしい。

せめては、この曲を聴きながら、ゲームへの期待感を高めつつ、今日のアルウィンを待ち望む。

では。

奥ゆかしき コンバース。

……冒頭で、少々、対長崎戦レビュウに加筆しておきます。

思うところあって、ゲーム後半を観返してみたんだが、攻撃の組み立てでは最後のところでなかなか苦労はしていたけれど、基底部分で、ゲームは山雅のモノだったことが知れた。

長崎の、手馴れたボールの動かしに手こずる場面はあったものの、全体として先手でプレッシャーをかけ続けていたのは、山雅。
したがって、90+5分 の同点弾が偶然にして生まれた訳でもなくて、幾度ものチャレンジの、その先に用意されていた終結だった。

別の言い方をすれば、41分の玉田 圭司のゴールが、むしろ突然変異だったんであって、長崎は、ゲームを通じて自己のスタイルをほとんど全うできなかった、ということ。

守りでは、やっぱり橋内 優也のスピード豊かなディフェンスが効いていて、危機的な場面を幾度も救っている。

劇的な終わり方であったかも知れないけれど、それに至る仕込みが在ったればこそ。
不屈なチャレンジには頭が下がります……。

さて、お話変わって。

最近、コンバースオールスターのハイカットを履いていたら、それをすかさず認めたジョー氏、
―オールスターの(丸い)エンブレムって、どうしてシューズ内側についているんですかね?

さすがは、高校時代はバスケットボールでならしたジョー氏らしい。

たしかにね。

で、調べてみたらですね、これには、とても実用的な理由が在ったことが判明。

バスケットボールという競技特性上、内側のくるぶしを擦過しやすい。

そこで、その部分に、円形の布片(当てもの)を継ぎ接ぎすることで、くるぶしを怪我から守ることにした。

そういう確固たる目的があったらしいのですな。

その伝統を、頑なにずっと守ってきたのが、オールスター。

たとえエンブレムは見えにくくなろうとも、機能性を譲らない保守主義は爽快ではありませんか。

ちなみに、原語(=英語)では、ankle patch  と言う。
ankle はくるぶし、patch は継ぎ布 のこと。

日本語では、アンクル パッチ、との表記でしょうが、発音は、口をムリに横に拡げるようにして、エインクル、と少しくどい感じでよい。

これに対して、おじさんを意味する uncle は、日本語的に淡泊に、アンクル。

まぁ、この年齢になってのコンバースも、また楽しいもんです。

では。

〈コメント〉
☞ジョー 氏より (11/27 18:45)
“CONVERSE ALLSTAR”

カッコイイですよね。
中学の友人が、何人かコンバースのバッシュ履いてましたよ。
中学生当時のバスケ仲間の間では、NIKEは全く人気は無く、ミズノ ランバード、コンバース、アシックスが人気でしたね。
私自身はNIKEが好きでしたので、その頃からNIKEのバッシュを履きたかったのですが、流行りにおされてしまい、ランバードを履いていました。
今思い起こせば、くるぶしの所は分厚く作られていたのを覚えていますよ。
しかし、コンバースの内側のエンブレムは、その様な意味があったとは。
てっきり古くからのデザインをずっと貫いてきただけかと思っていました。
コンバースの歴史を感じましたね。

実は生まれてまだ1度もコンバースのシューズを買ったことがないのですよ。。
1度は履いてみたいオールスター。
ハイカットがカッコイイですよね。

勝ち点1 で勝利する (2020.11.25 長崎戦レビュウ)

DAZNを観入りながら、現地トラスタゴール裏の京子さんとのメールやりとり、そんな奇妙な二元中継の夜となった、今節。

ゲーム全体では、かんばしい魅せ場もあんまりなく。
しかも、あれだけ攻撃面で消化不良であったにせよだ、
ともかくも、90+5分にセットプレイからの渾身ヘッドで追いついた、 1 – 1 のドロー。

……、となれば、気分はもう勝利、ということで良いではないか。

プレビュウに書いたとおり、たとい引き分けであっても、それ以上のダメッジを長崎さんに差し上げることには成功したのだから。

❶塚川 孝輝のポジショニング
❷ジャエルの起用

これについてもプレビュウで注文をつけてあって、ほぼその要求を満たしてもらえたので、観る価値が在りました。
塚川のボランチ起用が要望でしたが、そこは途中投入の杉本 太郎が担ってくれたことでもあるし。

長崎については予想通り。
ペナルティエリアまでボールを運んできて、それからショートなパスで崩してくるスタイルを貫徹してきた。
かならずや前を向いて入ってくるプレイヤーに打たせるんだろうと予測していたことから、振り向きざまで打ってきた玉田 圭司には意表を衝かれる格好になってしまったのが、41分の失点。
あれはシュートも絶妙のコースだったので誰かれを責める、ってことでもなし。

長崎にしてみれば、特に後半、セカンドボールが拾えてオープンな展開になったぶんだけ、(ボール回しで)自分たちのテンポを創出できず、結果、追加点を手中にできなかった、という皮肉だったのかも知れない。

今回のゲームから学ぶべきは、長崎の守備であったかと思う。

が、山雅のほうも、ボランチ的なタレント陣が、佐藤 和弘を底にして逆W形にならぶ中盤はそれなりに機能していた。

ということで、佐藤と、2列目を形成した前 貴之と塚川 孝輝の3人を、ゲームの帰趨を決めた殊勲プレイヤーとして推したいところです。

さらに、ボランチと連携しながら、最終ライン(センターバック)からのボール配球は、かなり余裕を見せてきていて、これも大きな収穫。

今回しょぼかったは、サイドのえぐりとクロス供給の回数。
ここをカイゼンすれば、次節には、さらなる光明が見えて来ると思いますね。

それにしても、主審の松尾さん、カードの切り過ぎ(6枚)ではありませんかね?

ゲームが壊れるのを抑止したかったんだろうけれど、コンタクトがより粗く(=荒く)なるのは、如何せんJ2の特性であるから、そこを勘案しても良いのでは?

最後に。
現地参戦で、チームに力を注入してくれた京子さん、無事な帰松を祈ります。

では。