チームの変貌について行く。

16歳でユース所属のゴールキーパー (眞中 裕都君)が、トップチームに登録された(2種)。

たしかに、Jリーグ公式で、8/5付の発表の中で掲載されている。

これが、ゴールキーパー4人体制における、メンバー入れ替えの前兆なのかどうか見守りたいところではある。

さてと、今季2種登録は、濱名 真央、田中 想来、に続いて 3人目。

ユース育ちの登用によるチーム構築は、クラブ存続にとって避けて通れない命題であって、そこに手を伸ばしても戦力的にやっていける体制ができつつある、と思っておこう。

横山 歩夢にしてみたって、昨季(無得点)の苦闘があってこその、今季の開花。

こういう流れは、僕たちが思っているよりも、クラブにとってかなり大きい変革なのかも知れない。

では。

大勢に変化もあるまいが (いわきFC戦プレビュウ)

念のため、7/22付投稿を、おさらいする。

が、前回(7/23対戦予定)プレビュウの内容に、そうそう変化もありません。

それもそのはず。
ひと月ちょっとで、両者が、その根本的なサッカースタイルを棄てることなどないのだから。

若干の変化といえば、こっちが、病み上がりだったり、指揮官がやむなくチームから離脱していたり、そんなところか。

とにかく、ふたたび言おう。

ひとつは〈醒めて狩れ〉と。

いわきは、ショートカウンターを身上とする。

ゆえに、高い位置からボールを奪取して、即かつ定常的、機械的に、クロスなどでゴール前に飛び込んでくる。

ゆえに、こちらは、相手のカウンター攻撃をひっくり返して、ロング気味なカウンターを挑む、そんな戦法がしっくり来るだろう。

カウンターの、そのまた上をいくカウンター、というやつで。

特に、ボールの奪い合い、競り合いのところは、極めて、冷静に冷静に。

ムダに熱くなったファールを犯した日には、まるで 5週間前と同じ。

数的な劣勢を強いられるか、あるいは、2枚目のイエローカードを危惧しながらの、中途半端なプレイに終始してしまう。

ふたつめ。

ファール数自体、リーグで断トツに多いのが、いわきFC。(ただし、反則ポイントはトップ)

ゆえに、いただいたセットプレイを、でき得る限り工夫し、デザインして活かす。

優秀なプレイスキッカーを、いくらでも抱えているのが我がチームなんだから、ここは、かなり強調しておきましょう。

ゲームの創り込みの面だと、がむしゃらな、ボールが行ったり来たりで、とにもかくにも身体ごと突っかけてくる相手に対しては、❶連係による球離れの素早さ!、と❷ドリブルが武器!、と診ています。

❶は、基底(ディフェンス陣) と中盤のプレイヤーへの、❷はサイドバックおよび前線のプレイヤーへの注文、ということになる。

いづれにせよ、自分たちの技量を信じて、果敢に立ち向かうことです。

そういったチャレンジャーとしての姿勢を貫くこと。

それと、3部では、今週催行される唯一ふたつのゲームのひとつ(訂正します) として注目される中、ほぼ完璧ないわき封じの好見本を開示すること。

そのくらいは、天上から見護るレジェンドに見せたいよね。

では。

パーフェクト ワールド。

すべての事がふさわしくおこなわれる、完璧な世界。

この世がそんなものでないことは、わかってはいる。

わかっちゃあいるが、高温な季節には決まって、幼い命が炎熱の車中でむざむざと命を落とす。

亡くなった幼子は、かならず天国に行くから、そのことを心配はしない。

けれど、この子から、現世での経験を積む機会を奪った者こそ、自分がこの世に生まれてくるべきではなかった、と思う。

こういう時、『A Perfect World』(1993年、米映画) を、かならず想い出す。

幼い時の体験から、子供に対する暴力や虐待を潔癖なまでに憎む脱獄囚(ケヴィン コスナー)。

8歳の少年を人質にとって逃避行を続けるこの男と、それを追う警察署長 (クリント イーストウッド)。

イーストウッドの撮る(監督) 映画は、どれも〈苦い〉が、本作はまた格別だ。

その意味で、イーストウッドでは、僕がいちばん推したい作品かも知れない。

完璧でない世界、しかも、そこで生きざるを得ないのが人間。

これって、いわば、僕等の究極のテーマなんだろうな。

では。

破壊と再生の。

八朔、8月1日。

僕は、上高地にいた。

ジャガー氏にガイドをお願いして、、梓川に沿って、約6キロメートルの道のりを、河童橋から明神池との往復で楽しんだ。

ジャガー氏いわく、上高地とは、飛騨山脈の深い峡谷で生起している、自然の破壊と再生の歴史。

破壊と再生……、その言葉を反芻しながら、花崗岩が砕けた土砂の道を歩いていた。

では。

そんなに悪かったか? (八戸戦レビュウおまけ)

今日、職場で、山雅サポーターのドライバーさん(女性)と逢ったので、さっそく、

― 現地参戦した者として (勝利を呼び込めなくて) 申し訳ない、とお詫びした。

けれど、(主力離脱の中) それなりにやったんではないか?、と申し上げたら、

ところが、簡単には許していただけず。

高校生のサッカー、といった酷評もあったようですよ。
とにかく、3部リーグでは、勝ちに勝ちを積まないと、どうするの!!
と、それはえらい剣幕でおっしゃる。

総体的な力量に劣るヴァンラーレとしては、セットプレイひとつで決め得た、してやったり! のゲームだった。

つまり、こっち側に攻撃における自由度が相当に多かったんだから、もっと工夫と、仕上げの緻密さが欲しかったことは、事実。

(そんなに寄せられていない場面での)アンフォースドなミスも、目立ちましたしね。

ただ、高校生に等しいようなプレイヤーも一緒になってプレイしていれば、ああもなる、と僕は考える。

逆に言うと、我がチームのことを、たとえどのカテゴリーであっても、無双できるほど成熟した、ハイクオリティな高みに在る、とも思っていないわけ。

だから、上位5~6チームが先頭集団を形成し出した現時点でも、とにかくゲーム当り勝ち点2 の軌道上を突き進んでいる限りは、バタバタしても始まらないと観念している。

あの夜、北ゴール裏で、チノ氏は、

― このリーグに3年も居たら、しっかりとこういうゲームをするようになるんでしょうね。

と、感慨深げに語った。

確かに。

ボールが、偶発的に行ったり来たり、タメがなく、ただただ一途に突進的な戦法が重宝されるサッカー。

そういうのに律儀につきあうのでなく、言葉は悪いが、(技量による裏付けのある)〈ダマシのテクニック〉で相手のサッカーを、徹底的に凌駕しましょうよ。

勝敗はともかく、いちばんやり切れないのは、物足りないサッカーなんだだろうな、とアルウィンで強く感じていました。

では。