それでも生き残れ (宮崎戦プレビュウ❶)


(着陸態勢に入るJAL B737-800型 ジンベイザメ塗色機 (2022.11.9@まつもと空港)
版権帰属先:オフィスウエストウッド)

1年前の今頃。

テゲバジャーロ宮崎の順位次第では、

2部リーグから落ちるチームが1つ減って 3つになるかも?、という切実な関心が、残留争いの当事者間では高まっていた。

最終、(J2ライセンスを持たない) 宮崎が、得失点差たったの2点で、3位となったために、

2部で第19位になったSC相模原の降格が決まった。

(もちろん、山雅は、それにカスリもしませんでした)

その相模原。

現時点で リーグ最下位。

先の月曜日には、公式サイトで、13人のプレイヤーとの契約満了を発表した。

その中には、GK圍 謙太郎、DF水本 裕貴も含まれる。
さらに翌8日にふたりの契約満了、うちひとりが、船山 貴之。

高木監督をシーズン途中で解任、内部昇格の薩川氏でここまで来たが、低迷から脱却出来ぬままに、リーグ戦を終える。

既に、かなり大胆なスクラップビルドをおこなうクラブ意思を既に打ち出していて、まったくの他人事ではないわい。

と横目でみつつ、そのチームとホーム最終戦でやるとは、これまた、感じるところは多い。

さて、宮崎。

昨季の躍進を受け、さらなる強化を図って相当数のプレイヤーを入れ替えて臨んだ今シーズン。

現在10位という成績に満足できるはずもあるまいが、これは、リーグ中盤の7連敗が効いている。

直近5戦では、3勝2分け。
勝ち点積み上げだと、リーグ第2位 (1位はいわき)。前々節は、そのいわきに勝利。

かたや、山雅は、 3勝2敗なので、その好調を見くびると、痛い目に会いそう。

ホームでの対戦でも、後半アディショナルタイムで、やっと同点にして、2 – 2 のドロー。

シュート本数では上回られ、繰り返しサイドをえぐられて失点した記憶がある。

前節の富山よりも、相手の強度がかなり高いサッカーが予見される。

ならば、そういった危機感をテコに、発奮して立ち向かうしかないでしょう。

より良き、生き残りを賭けて。

では。

【有益かも】これは詐欺です。

たまには、世の中に役立つことを書かねばなりません。

この前、僕の携帯に、こんなショートメールが入った。

お客様が不在の為お荷物を持ち帰りました。
こちらにてご確認下さい。http:// ※※※※ (※は伏字です)

よく考えてみれば、(きちんとした)大手宅配業者なら、かならず〈不在伝票〉を残す。

だから、こういうのは、疑ってかかって当たり前なんだが、

ふと、反射的に、そのアドレスを検索してしまうと、やがて怪しいところへご案内、という仕込みだろう。

そういう智恵を、いいことに使えば良いのに、他人をダマす手段はいくらでもあると見えて、新しい手法が登場する。

某国が打ち上げたミサイルが、頭の上に落ちて来るよりも、

アルウィンでスポンサー抽選が当たるよりも、

こんな詐欺メール(電話)に曝される確率のほうが、おそらくは、ずっと高い。

読者諸氏よ、ご注意あれ。

では。

残菊の不義理。

昔お世話になった或る御方の命日には、つとめて墓参するようにしている。

が、今年は、いつしか忘れてしまい、一箇月あまりが過ぎてそれに気づく始末。

あぁ、いけない、ということになって、さて、手向けの花はどうする?

見回すと、庭のそこかしこに、株分けした菊が、今は盛んに群れをつくって咲く。

そうだ、これを持ってお墓にうかがおう、と決めた。

これから毎年こうならば、なにも命日などにこだわらず、今時分に、自前の花束持参でいいではないか、などと不届きなことを考えながら。

  

 残菊を 手向けん西日 背に負うて by  萬年

では。

選ばされている〈個性〉。

自分のお好みで、心地よく生活を演出し、満たしたいのはわかる。

日本くらい社会の高年齢化が進んで落ち着いてくれば、なおさらのことだ。

でも、よくよく考えないと、自分で選んでいるつもりであっても、実は、すべては、都合よく与えられている事物や希望であることが、なんと多いことか。

つまり、メディア、情報媒体によって、自分の感性、趣味性、視点のかなり大きい部分が、巧くコントロールされている情況なのだ。

メディアはいくらでも、社会的な(富と力の)分配を牛耳っている体制に接近するし、その代弁者としても利用される。

こういう事態は、もう何十年と続いてきたから、空気みたいなもんで、馴れっこになってしまっているんです。

だから、〈個性〉という言葉も曲者で、誰かがあなたに勝手に押しつけている可能性が高い。

個性とは、せいぜい、人の手の感触や、動きの繊細さについて云うこと。

個性、という言葉をやたら使う人々は、疑ってみるべき。

では。

だったら ひたすら剛直に (富山戦レビュウ❸)

多少、皮肉めいて聞こえるけれど、

3得点したのは、今季、やっとこさの2度目。

たとえ苦しい70分が先行しなくても、なにも自ら、むづかしい局面や、崖っぷちに立ち入ることなく、初めから〈攻撃的スタイル〉が発動されれば、なお良い。

4点獲った富山が、(得点を棄て) いなしと時間稼ぎによって、こっちの意欲を挫じこうとしてきた状況であっても、それに屈しなかったんだから、

あの、ラスト20分間の攻撃を再現するチャレンジをしないのは、実に!!もったいない。

土壇場の2ゲームには、そのココロこそが不可欠。

さて、富山戦。

3部リーグではあまりおめにかからない (双方の)良質な外国籍プレイヤーが、そこかしこで、ゲーム局面に効いていた。

たとえば、富山による中盤のやりくり。

ボランチのひとりが最下底におりるので、山雅の3枚(住田、パウリ―ニョ、安東)に対し、どうしても、中盤が手薄になる。

この数的不利を、FWのアルトゥールシルバ、安藤が降りて来てボールを捌いては、再び上がって、山雅最終ライン裏を獲る動きをすることで、消していた。

本来、ボールホルダーに喰いつくのがルーチンである山雅ボランチは、こういった、いわば、逆方向からの降って湧いたようなはぐらかしについてゆけず、それが無駄なファールの誘因になった。

これ、ボランチの責というより、実質的に、2列目が無かったような位置取り、つまり、前線の後方に空いたスペースの出現、をゆるした采配ミス、と言える。

その意味で、横山ラン作戦をさっさと切り上げて、剛直さを持った2列目を用意した後半のテコ入れは、きわめて適切でした。

なお、萬年的には、中山 陸を先発でサイドに使うべきだった。

ともかく、後半。

スピードと剛性をもって前へ〉と転換してみせたのは、妥当。

この感触を持続して、残り2戦をやるしかないでしょう。

特に、直線的サッカーが身上のテゲバジャーロに対しては。

オマケに。

富山側のMVPは、(2得点の林堂をあえて差し置き)、#14 松岡 大智。

山雅として求むべきタレント、と強く推奨します。

では。