虎の尾を踏むのか?『Bridge Over Troubled Water』(1970年)

車中、この曲をCDで聴いていたら、隣から家人が、歌詞を知りたい、と言う。

つれあいの、こういったご要望には応えなければならない。

義務感といえばそれまでだが、以前、ブログでやったのはデータが消し飛んだこともあって、ここらで一回は記録しておこうかと、といった塩梅。

激流に架ける橋のように

くたくたに疲れ切って
自分を ちっぽけに 思う時
君の眼にあふれる涙を
僕が ぬぐおう

僕は君の味方
苦しくて
友人がひとりもいない時でさえも

激流に架ける橋のように  僕が身を投げ出そう

意気消沈してしまい
宿る家もなくて
夜のとばりが 辛く降りる時
僕は 君を慰めよう

そして 支える
闇が 立ち込めて
苦痛が そこかしこにあろうとも

銀髪のおとめよ  漕ぎ出だせ
船出の時は 来た
君に  時は輝きはじめ
すべての願いが 叶えられるのを見届けよう

君に 友が必要なら
僕が すぐ後を進んでいこう

激流に架ける橋のように  僕が身を投げ出そう……

伴侶にプレゼントしたジョシュ グローバン(1981~ )のCDを紛失されたことが、いまだ大いに不満な家人。

ゆえに、止せばいいのに、ジョシュによるカヴァーを、敢えてここに引っ張り出してくる。

こういうのを、虎の尾を踏む (= 危険を冒す)、と言うんですな。

では。

道化こそ、ココロと技量。

道化〉は、僕の言語感覚だと、動詞〈おどける〉に由来するように思うんだが、どうなんでしょう?

歌舞伎の世界ではかつて、観客を笑わせながら、劇を進行させる役回りを、道化師と読んだ。

興業時、劇場正面には役者の大看板が並べて掲げられた。

最初に主演、次に、面食いご用達の、容姿端麗な役者、3番目には、道化役、という順序。

二枚目、三枚目、という言い方は、そこから来ている。

歌舞伎における道化はその後廃れてしまったらしく、いま、僕たちが見聞きするのは、西洋風の、ジョーカーが主流。

あの白く塗りたくった顔に不気味な笑い、にはいささか食傷。

子どもゴコロに怖かった、あのチンドン屋御一行を、想い出すばかり。

でも、道化の本質は、その容姿の仰々しさではなくて、その内面だろう。

英国では、ジェントルマンである証明は、(経済的な基盤はともかく)、たとえ、リング上に這いつくばってカウントテンが告げられる寸前であろうとも、窮地に追い込まれた自分を、冷静に突き放して眺めていられる精神を持つこと、なんだそうだ。

自分を笑えること、自分を使って他人に笑いをもたらすこと。

そこにはかなり強靭な精神が求められるから、道化とは、大人であることの一側面ともいえる。

こういう映像を観ると、もちろん、西洋的な道化をすべて否定してもいられない。

エンターテイナー、ですから。

では。

青い海と ヴァン氏の秘密。

青森市に住む親族から、
― パウリ―ニョの帰還、おめでとうございます!!

と、ショートメールが届いた。

― ありがとうございます、ラインメール青森FC の新監督(柴田 峡氏) もよろしく。
上手くいけばと、願っています。

と返信する。

相方など、青森に出向いた折には、クラブ事務所を探して、お菓子でも差し入れしようか、などと言い出す始末。

ところで、ジョージ ハリソンから話題が進み、ヴァン氏のお気に入りシンガーが、判明したのである。

― フランスの……、とその名をたぐろうとなされたので、すかさず、

― シルビー バルタンでしょう、きっと。

と申し上げると、これが的中でして。

― バルタンのはシングルで持っていてね、ショッキング ブルーは、LPで買ったよ。はて、どこにいったかな? とご思案の様子。

青い海原、青い果実。

爺いたちの、冬の追憶。

アイドル、と呼ばれるには、これくらいに生のままの輝きがなければ、という見本。

 

では。

分相応 と不自由を愛せ

タムっ、という音でドアが閉まるような車もいいよな。

……と思ったこともあったが、そういう気持ちも、いつしか消え失せた。

バムっ、で上等、分相応に暮らせ、というのが、亡母の遺言なんだから。

持ってる車がステータス、なんてのは、遠い遠い過去の話。

何故かというと、現在、すべての車種において、それなりの仕様が装備されてしまっている。

実際、僕の使っている車のエンジンは、頼んでもいないのに DOHC (カムシャフトが2本有って、高速回転に適す) であるし、レギュレータハンドルもなくて、ボタンひとつでウインドウのガラスが上下する。

パワーステアリング、なんてのは、もはや死語ですな。

個人的には、SOHC (シングルカムシャフト) で十分。
自然過給式の、非力、かつ素直に吹き上がってくれるエンジンでいい。

走って、曲がって、止まることがストレスなくできれば、グッド。

ジャガー氏の知り合い(女性)は、脳の老化をおそれ、現行ジムニーの、わざわざマニュアルシフトを選んだ、というから人それぞれ。

ところで、サイズ、これがやっかい。

特に車幅が、北米向け輸出規格に引っ張られてしまうのか?、3ナンバーで大きくなるばかり。

こうなると、ロータス エリーゼが、車両重量を少しでも削ろうと、パワーウインドウですらない、そんな姿勢が新鮮に映る。

エコ、とか言ってるのに、車ばかりが豪勢になっていいのかね?、とつくづく思う。

しかも、力づくで電動化に突っ走る、この世界。

そんなわけで、昔々の(現行ではない!) ミニクーパーに出逢うと、ホッとします。

では。

スロースターターには致命的 (来季スケジュールを読む)

契約満了/更新、(移籍/学卒) 加入のリリースが続く。

面談をセットして、契約書に署名した者から順次発表なのかも知れないが、
手堅く外堀から埋めていって、最後に核心、そして全貌を、って流れか。

パウロ加入となれば、ボランチ陣にはかなり出入りがありそうだなぁ。

とか、背番号#10を、覚悟して背負うのは誰?、とか気になりますな。

おっと、わすれちゃあいけない、オブリガード!!!、セルジ―ニョ。

さて。

12/21、Jリーグは、来季スケジュール (ゲーム評価、日程など) の概要をリリースした。

❶カタールワールドカップの開幕は、11月21日。
J1☞ 11/5、J2☞ 10/23、J3☞ 11/20 と、大会とかぶらないような配慮か、終戦がかなり繰り上がった日程。

J2は、昇格プレイオフがあるので、10月中にリーグ終了。

まぁ、3部の安逸として、ワールドカップ前日までゲームを楽しむことができる、と前向きにとらえよう。

❷J3全34節の日程は、あとひと月後に発表されるけれど、予定では、3/12が開幕。

開幕はアウェイ讃岐、ホーム開幕は、第3節の鹿児島。

寒冷地松本は、アウェイ、アウェイで始まるようにプログラミングされているらしい。

すると、第2節は、YS横浜 or 富山、あるいは、藤枝 ?

❸リーグの中断は、6~7節、9~10節、19~20節の合間、それぞれ 2週間が空く。

それくらいでは、まともなミニキャンプもはれないだろうから、
要は、新体制お披露目(1/10)からの60日間で、きちんとリーグを通して戦えるフィジカル、スタイル基盤、リーダーシップを作り込まないといけません。

例年のスロースターターぶりを発揮していたのでは、取り返しのつかないことだけは、確か。

ところで、エンペラーズカップにおける、決勝 = 元旦、という等式の捨て去り。

これ、Jクラブの新シーズン日程のやりくり、国際大会(ワールドカップ、ACL)との調整、放送権におけるDAZNの躍進等、もろもろの事情によるだろう。

個人的には、リーグで上質のゲームが展開されるために、が最優先事項であってもらいたい。

その決勝(12/19)。

たまたま点けっぱなしのTV画面を、たった数分横目で観た(来客中)。

トップリーグのチーム同士(浦和と大分) の対戦。

基本技術、ボール扱い、視野、どれをとっても巧みで気の効いたプレイをする。

トリニータは、2年間J1でやっていたから、そのサッカーにトップリーグへの習熟、慣れを感じさせた。

それはそれでいいが、でも、なんか物足りないんですよね。

あのリーグ独特な間合い、胸の合わせ方、そこまではやらせる余裕、と言おうか。

相手からしたら、予測している間のない、段取りをすっとばしたような瞬時の切り裂き、それを熱望します、今は。

つまり、ゲームひとつひとつにあっても、スロースターターであってはいけない。

なぜか?

山雅の場合、たしかに数年前に比べれば、パススピードは上がってはいる。
けれど、意表の衝き方にとぼしくて、ルーティン的。

そうなると既に相手守備陣網が整ってしまう。

それに、タッチラインに逃げてオシマイ、といった守備意識が根強い。
セーフティなんだが、時間進行に変化を創れない。

もっとクレヴァーさで味付けしないと、たとえ相手が3部チームであっても、こちらの術中には引きずり込めないでしょう。

では。