広報まつもと,の話。

ルノワール氏が、

― 広報12月号のおかげで、知人から、SNSでたよりがずいぶん入ってね、

と、まんざらでもなさそうに言うので、

ははーん、松本マラソンのワンショットにでもお目見えか?、と思ったら、そのとおり。

出張所でもらって来て開いてみると、

隣にご婦人、ふたりで並んで、カメラに笑ってらっしゃっる。

聞けば、彼女は同い年。

年齢別(女性)のディビジョンでは、4位入賞の実力者。

― そうなの?、一見、娘さんと一緒で、と思ったよ。

と、あやうく口から出るのを、グッと押し込んだ次第。

平和なことでメディアに載ったのだから、まことにご慶賀の至り。

そこで。

ルノ氏お気に入りの、オフコースのベスト(萬年によれば)、

『眠れぬ夜』(by 山本 潤子 カヴァー)をプレゼントしよう。

原曲を、思いっきりスロウテンポに歌っていて、これも面白い。

では。

スタートライン (2023季総括❸)

小松、移籍ありなら、湘南あたりかな……。

今季。

トップリーグからは、横浜FCが落ちて、町田、磐田、東京Vが昇格、

2部から、金沢と大宮が落ちて、愛媛と鹿児島が昇格、

北九州は、JFLからの昇格がなかったから、3部に残留。

(ㇻインメール青森は、最終盤に失速、J昇格を逃す)

で、来季から。

J3つのカテゴリーは、すべて 20チーム(38節)によるリーグ戦に突入。

2、3部では、プレイオフがおこなわれて3番目の昇格チームを決めるから、1部と2部は、下位の3チームが自動降格になる。

昇格、降格、ともに門戸が広くなるのは、悲喜も増すけど、良きこと。

……歴史的なレギュレーションでのスタートです。

2日の晩。

アルウィンから戻り、心身を解凍してから、

恐る恐る、エスパルスファンのひとりにメールを入れたら、

案の定、失意の底にいらっしゃいました。

僕は、対ヴェルディ戦を観てないが、

互いにひとつづつのPKで勝敗が決まった、というのは、

かなり低クオリティなゲームだったろうな、と思う。

(リーグ戦順位の優越性によって、引き分けなら、ヴェルディが勝ち抜け)

だから、清水ファンサポーターからすれば、余計に、辛い現実となったのではないか。

そりゃあ、そうよ。

人件費 22億円で戦った清水なのだから。(しかも、クラブ収入は、前年より7億円の増加)

対し、補強一切禁止、トップチーム人件費 13億円 で1部昇格を果たした磐田。(☞ともに2022年決算より)

かように、クラブ原資と、フィールドパフォーマンスのチグハグを言ったら切りがないけれど、

親、あるいは、責任企業を持たない山雅が、経営として考えるべきことは、

売上19億円、人件費8億円で降格した2021季を、あえて振り返り、

この際、2024季は、金銭的には、相当な緊縮をほどこして始めなけりゃなるまい。

(註:EPSON社は、決して責任企業でない。下手をすると業績次第では、労組の突き上げなんかで、メインスポンサーから退くことだってあり得る。
かつて、EPSON販売がスポンサードしていた時季は、そんな動きは常にあった。
いつか、胸からEPSONが消え、ミネベヤミツミが入ったりして)

つまり、めざすサッカーを、今より年俸の低いプレイヤー集団でもってやり上げる、という事態。

クラブは、それでいいとして、

いまだ過去の記憶に浸るファンサポーターのアタマの中を、果たして変えられるや、否や。

来季は、それを変えさせることが、ピッチで戦う指揮官と、チームのいちばんのテーマでありましょう。

もちろん、いちばんのファンサービスは、勝つこと。

では。

成長と,辛抱と (2023季の総括❷)

― ボランチは充実したね。
米原、今日なんか、(ピッチで)怒鳴っていたよ。(チノ氏)

☞ たしかに、どこか遠慮気味な態度もプレイから消えて、米原の成長は著しい。あとは、気になるのが、安永のこれからの動向。

― 常田、野々村も、成長した。(チノ氏)

☞ 2センターバックの安定は、ボールを握るサッカーにとっては必須です。
野々村は、できれば、左足でボール供給できるようになれば、もっとプレイに速さが出る。

― 宮部は、タッパ(身長)がないのが恨みだけれど、センターバックへコンバートしてもいいと思う。

☞ ほう、なるほど。そうなると、僕推奨の、3バックだって現実味が増します。

月曜日に、登山ガイド人ジャガー氏が。

― 信毎(おそらくはデジタル版)、山雅のこと叩きまくってるね。

近くに僕のようなファンサポーターがいると、地域の中、こういう関心が湧くのだから、すこしは、僕の存在価値もある。

昇格を逃した、やら、サッカーの完成度やら、メディアは、だいたい事実の指摘をしているとは思う。
(メディアとはやんわり上手くつきあおう、でないと、ペンの暴力が発動される)

が、ジャガー氏には、

― 2度ばかりトップリーグに参戦した過去があるから、実力を過分に勘違いしている向きもあるかと。

現実は、大卒2~3年の層が主要メンバーでやってるチームですよ。

ちなみに、今季、どんなやつでも打てばカウントされるにせよ、放ったシュート数(公式)は、リーグ第2位 (1位は今治)、

また、ファール数の少なさは、やはり、リーグ第2位 (1位は福島)。

これなんかは、ボールを握って攻撃的にやる、という流儀に舵切りをした、それなりの証拠ですから。

……こんな会話をして、昼の休憩を過した。

(痛みを相対化するつもりではないけれど)、

クラブ収入 50億円、トップチーム人件費は、20億円を費やして、

それでも、トップリーグに上がれないエスパルスがある、という苛酷さ。

他方、山雅は、売上15億円、トップチーム人件費 5億円。(☜ともに2022季決算より)

来季はもっと厳しい台所事情でしょうから、フィールドも、企業経営も、よほど、チマチマとしたマネジメントが要ることは、間違いない。

ま、ファンサポーターに、我が事のようにクラブの財布事情をわかったうえで、いろいろ論議せよ、といっても、

やはり、無理な話でしょうけどね。

では。

懐疑論の根拠 (やがて,2023季の総括へ❶ )

チノ氏は、(指揮官)続投について、自分は懐疑的だ、と言う。

―  たとえば、守備。

山雅のサイドは、高い位置へとあがりますよね。
さらに、ボランチも、駆け上がる。

そうなると、沼津みたいな、アジリティ(俊敏性)を有した攻撃をしてくる相手だと、

こっちのサイドの裏へと、簡単にボールを運ばれてしまう。

そうすると、残ったセンターバック2枚で対応するような格好になって、失点。

片方のサイドが上がったら、もう片方は低い位置を保ってバランスをとるとかしてもいいのに。

こういうことが(修正されすに)放置されていれば、やはり現指導陣には、疑問符がつきます。

山雅の攻撃は、遅いですし。

で、チノ氏から、攻撃面の不足に関して、どう思うか?、と返された。

― 守備態勢が整った相手の外縁を、それも、足元でボールを動かすばかりの傾向が、ここのところ強い。

やはり、縦にするどくボールを入れて、守備網のほころびを誘うなりしないと。

前は、野々村や常田のチェレンジ性のある早い縦パスがもっとあった。

― 常田の、サイドチェンジもね。

― あとは、やはり中央へボールを持ってきて、そこから撃つ、といった工夫を入れないと、厳しい。

それと、速い攻撃なら、後半に見せた、滝、藤谷ら 3人で右サイドを、パス交換で侵入していく方法。

― 今日の小松はフォワードとしては、不出来。
あの程度なら、榎本と、早く交代すべきです。

トップとしては、渡邉のほうが、ボールの納まりもいいね、とチノ氏。

― そう。どんな体勢からでも、シュートまで持っていくしぶとさがありますよ、渡邉には。

……さて、ここからが、萬年、机上での補足。

サイドからクロスの雨を降らしても、なかなかゴールに結びつかないならば、

ペナルティーエリアに入るあたりでは、地上戦で、3人くらいが絡む。

で、すくなくともひとりは(ボールを持たずに)、相手のディフェンダーを誘き出すように動いて、シュートのスペースとコースを生みださないと、いまの閉塞感は破れない、と思う。

一見、ムダ走り、自分を捨て石に使うプレイ、無用の用です。

とにかく自分で打ちたくなる若いチームであればこそ、こういうのは、指導者が提案しなければ。

現状、最後まで詰め切れずしてフィニッシュに行くので、

どうしても、シュートが強引、不正確になるか、コースが甘い(キーパー真正面とか)。

一時期、

菊井☞小松のホットライン、とか浮かれていたけれど、相手も研究して小松の動きを2~3人で制してくれば、そういった単純な構図では、もはや得点は生まれず、

むしろ、菊井☞小松のそれを、デッドライン化(ある意味で囮)に使って、他の連携でゴールに迫ることを考案しなくては。

では。

それって,メンタル? (奈良戦レビュウ❷)

奈良クラブ戦のもうひとつのご褒美は、リーグ終了セレモニイがあったので、
それまでの待ち時間を含め、北ゴール裏でチノ氏と、いつになくゆっくり山雅談義ができたこと。

よって、レビュウには彼の所見を多くいただいたことを、お断りします。

2戦連続のPK失敗を、いまだ、うじうじ言うのは、

結果として、ゲーム自体、得点力において貧しかったためであるかも知れない。

成功してれば、勝ち点が、あと 4つは増えてた、とか。(胸算用です)

ことさら、小松 蓮を責めているわけでもないが、ただ、ハッキリさせておきたいことがあります。

(ちなみに、PK成功率は、統計的に 80%くらいで、これは、先制した場合の勝率より少し低い程度)

PKを獲得した直後。

後方で応援していた少年(小学1~2年くらい)と、

― 小松はこの前、左端に打って止められているから、今日は、真ん真ん中に打つと思うよ。勇気が要るけど、強く撃てばだいたい入る、

と会話していた。

で、結果は、そのとおり。

真ん中を狙ったものの、上方過ぎて、バーを叩いて枠外。

ゴールキーパーもしたたかで、スカウティングから、小松に向かい、左手で左方向を指し、ここへ打てよ、としきりに煽ってた。

その裏をかいて、左、って手もあったかもね。

さて。

重要なのは、これを、メンタルの弱さで片づけてしまってはマヅイということ。

つまり、PK成否を、〈こころの持ち様〉や〈強心臓であるかなしか〉ということだけで議論すべきでない、特に、いま売り出し中の小松においては。

チノ氏によれば、

小松が、PKスポットにボールを置く時の、

軸足(=右足)を準備する動作の中で、その踏み込む方向をみれば、どこを狙っているかを推断できる、と言う。

PKに向かう時の、彼の一連の所作は、あまりに、虚飾もなく素直であることは、たしか。

ゴールキーパーとの心理戦も含め、テクニックの問題と、考えるべきでは?

メンタリティー、度胸……。

それを云々する手前で、

乗り越える領域が、まだまだ多くあると思う、いまの山雅は。

指揮官続投が公式に発表されたからこそ、それらについては次回で。

では。