驚愕の? FC大阪。 (対戦プレビュウ)

今月9日から始まった 過密連戦は、ここまで、2勝2分1敗。

(ゲーム内容はともかく) まぁまぁソツなくこなしている、と考えます。

さて、今度の対戦相手は、FC大阪。

そこだって、同じような日程を消化してるには違いないが、
チョッと調べてみたら、抱えるプレイヤーが全部で、39名とな。

なんと、フォワードに至っては、12名の在籍、なんです。

こっち(山雅)が、30人体制(実際は、29人)でやりくりすることを考えれば、

アウェイでもあるし、あわよくば勝ち、引き分け上等、の気分が強まってしまう。

(これほどの大所帯を保持できる、FC大阪の財政事情については、いまは把握できず)

で、その総勢 39人のうち、新加入が、24人。(昨季メンバーからは 24人が去った)

そこへもって来て、監督も、置き換えた。

昇格2年目のチームにはありそうな〈大刷新〉ではありますが、新しい〈顔〉となってスタートしたわけだ。

☞ 逆境になると、神〇社長、役員をかえろ、霜〇監督をかえろと騒ぎ出す、どこかの、自称正統ファン&サポーター(実は、無責任な野次馬)は、

これくらいにチームが変容すれば、満足するのか知らん? (茶々です)

さて。

FC大阪の、容貌とは……、

❶全得点における、セットプレイからの比率が、70%。

❷コーナーキック数、リーグ第3位 (ロングスロウあり)。

❸パス回数、リーグ最下位。

❹反則数は、リーグ堂々の 4位で多い (ちなみに、トップが岩手)。

❺攻撃回数は、少ないほうだが、得点は、ゲーム平均 2点。

……どうやら、

高身長を活かして、一気呵成に相手陣内まで入ると、すかさずペナルティーエリアへボールを投入してくる、そんな流儀が思い浮かんでならない。

3バック(いわて)と、4バック(FC大阪)の違いはあれど、

前節同様に、剛腕なチームを相手の、タフなゲームが予想されます。

と、ここまで、あまりいい材料がなく、弱気な筆者。

でも、そこには、

相手がどうであれ、自分流を追及し続けるしか今の山雅に活路は開けまい、といった覚悟もある。

天候(風ありなし)にもよりますが、

いわば、ガタイで優る象に対し、こっちは、俊敏、勤勉な蜂のように、行ったり来たりで上まわること。

前線で競うならマトモにはやらず、裏抜け、ワンタッチパスでスペースを侵す。

連戦による〈頭脳〉の疲れをカヴァーするには、無闇と走らず、ここぞという時に走る。

考えてやろうよ、山雅。

では。

ターニングポイントとなれ。 (2024.3.20 盛岡戦レビュウ)

― 山口 一真のワントップも、いいんじゃあないの?

ゲーム後、チノ氏(北ゴール裏同志)による感想。

萬年的MVPは断然、70分過ぎに投入された山口だったから、まぁ、同様な見解かな、と思う。

ゲームは、先制点を守り切って、1 – 0 の勝利。

ウノゼロを目指しているわけでもないから、複数得点で勝てれば、がホンネですが、

なんとか参戦できた6,000人のうちのひとりとして、いいゲームをみせてもらいました。

フラッグが音を立ててなびく強風は、ゲームに、良くも悪くも影響する。

前半、風上(のピッチ)を獲ったグルージャは、長短のボールを駆使して山雅陣内へ侵入してくる。☞ここらは、巧いチームだった。

山雅がボールを持った際には、5 – 4 – 1の陣形を採るので、中盤4人が、こっちのダブルボランチに対し、倍の数的優位。

このエリアで、たとえば、安永 玲央は動きを絞られる中、なかなかパスコースを拓けない。

菊井 悠介としては、相手の最終ライン5人と中盤4人の間を使いたかったんだろうが、岩手はここも堅く閉じていた。

ゲーム開始直後の押し込みも一段落すると、拮抗した前半になったけれど、まあまあ上手く、要は、守備力で、乗り切った。

〈なぜ、山口がMVPであるのか?〉

50分過ぎ、コーナーキックから、佐相のボレー空振りを乗り越える格好で、安藤 翼がゴールネットを揺らして、先制。

すると、当然、グルージャは同点を狙って攻撃圧を強め、山雅ゴールに迫る。

ここ何季かは、こういった展開になると、

劣勢の流れを断ち切れずに、持ち堪えれないで失点、逆転を浴びる。
結果、ゲームを落とすなんて光景が、まるでデジャブの反復だった。

そんな苦境が、10分あまり続くなか、投入された山口は、前線を駆けずり回り始める。

で、左タッチライン沿いに出たボールを拾うと、単騎ドリブルを開始、ふたりを次々に交わして、相手陣内奥に突入。

このワンプレイが、向こうに傾いた流れを断ち切り、ここでゲームがリセットされたように思う。

残り、20分、山雅はふたたび(グルージャの疲れもあって)息を吹き返す。

前へ、縦に、ボールを運べるようになった。

できれば、ここで追加点があれば、もっと楽にゲームを終わらせたとは思いますが、少なくとも、相手陣内でプレイを続けている限りは、こっちのもんでしたね。

……劣勢に陥ったゲームの傾向を、ひっくり返してしまう。

これこそ、昨季から僕が山雅のサッカーに望む、ゲームコントロールの要諦のひとつ。

これが、よりしたたかなサッカーへの転回点となりますように。

同時に、ゲームを淡々と崩してしまう悪しき山雅の、ヴァニシングポイント(消滅点)でありますように願います。

次に、準MVPは、ラストのラストまで、前線に張り出すと、

ゲームを、こっちへ手繰り寄せるべく奮戦していた山本 康浩、としたいが、いかが?

捕捉 ☞ 最終盤、野々村 鷹人を入れて3バックにしたのは、今回は、効いてました。

では。

アルウィンは呼ぶけれど。

このオゾい天候のために、やむなく〈参戦〉をとりやめるファン&サポーターが、少なからずあるだろう。

悪天候は、観客を減ずる決定的な要因である。

― これは経験(=統計値)から得られる、あきらかな事実。

試されているのは、ファン&サポーター諸君のほう、っていう図式も、明快ではありませんか。

これはハッキリしていて、腑にも落ちる。

だが。

物事には多様性の重みがあって、それに耐えられなくなると、弱いアタマは、

勝った者こそが、強い、などとヘーキで言い出す。

こういうのを思考停止と呼ぶが、ご本人は、自分は、議論を終わりにできる、気の効いた真理、警句を発している、と思っているから、始末が悪い。

たとえば、前節の福島戦。

勝ちは、相手に行った。

けれど、ゲームを素直に見れば、どっちが優位にことを進めていたのかは、あきらか。
もちろん、負けて良し、とは思わない。

だがあの一瞬、鋭い縦パスが通り、それを微妙にコースを変えられ、更には、寄せたディフェンダーの股の間を抜かれ、それが、フリーな相手に渡ってしまう。

ゲームにおいて福島の枠内シュートは、このゴールとなった、たった1本。

勝負とは、こんなもので、

山雅プレイヤーからすると、およそ〈負けた気のしない敗戦〉だった、と思う。

これはもう、ロッカールームを淡々、涼しい顔で後にするってもんでしょう。

家人によると、あの失点はミスによるもの、と指揮官は評しているらしい。

そのインタビュウを読んでいない僕ではあるが、

あれを失策と言い放つほどには、守備に関する追求ができているようにも思われないから、

僕など、あれは不幸な、相手からしたら超幸運な、出来事の組み合わせくらいにしておいたほうが、さっぱりしていいんじゃあないか?、で済ましたい。

……与太話はとにかくも、

ゲームの中、拾うべき山雅の進化はけっこうあって、

たとえば、スロウインのボールは、100%自分たちの手中にした、

ロングスロウと見せかけて、こっちの有利なスペースでボールを握る、

ムダなクロスを入れずに、場面を考えて、サイドから侵していく、

それらはすべて〈積小為大〉の策であるから、チームがやっていることは、一年遅れのテーマの追い求め、ということです。

では、ツヨクナルのは、来季?

まさか……。

では。

落胆する間もなく (グルージャ盛岡戦プレビュウ)

テンポ良く、時に小洒落れて、けれど、強欲に、ボールを動かすサッカー。

そんな印象を、グルージャ盛岡には持っている。

降格1年目の昨季は、リーグ 10位。

山雅は、シーズンでここに勝てなかった、と記憶するが、

チーム内得点王(和田)と、アシスト王(新保)のふたりが、チームから去って、

はて?、今年はどんな感じなのか。

開幕以来、勝ちがないようだから、相当の意気込みでアルウィン来襲、とみるべきでしょうね。

監督は2年目、ゆえに、反則(含むカード)がリーグ最多レベルで多いサッカーはご健在でしょうし、

山雅は、その球際の迫力を凌ぎ、あるいは、交わしてボールを前々へと持ち込みたい。

前節がアウェイ福島で、日曜の開催、次節が、アウェイ大阪の土曜日。

完全なる中二日で、3ゲームというやりくりのほうが、

相手サッカーへの対応よりは、ずっとずっと高いハードルにみえてきます。

特に、山本 康浩、安永 玲央、安藤 翼あたりは、出場時間長く酷使してしてきたんで、中盤をどう組むのか?

そこらへんが、ひとつの重要な、見どころ。

あとは、キャプテン菊井 悠介のピッチ在の時間の長短と、それに伴う、前線プレイヤーの組み合わせ。

3バック採用の相手どうのこうのより、いづれにしたって自分流サッカーの貫徹、これが、最大テーマ。

では。

攻撃 四流,守備 二流 (2024.3.17福島戦レビュウ)

前半13分の失点を挽回できず、

そのまま時間は流れ  0 – 1で敗戦。

前節yscc横浜戦みたいな、ご褒美のPK、今回は、それも待っていなかった……。

後半、(たしか) 福島のシュート 0本、というこっちの優位を言ったところでねぇ……。

先制した福島は、あわよくば 2点目、くらいの気持ちで 残り 80分間たたかっていたことが根底にあったとは言え、

山雅が究めたいサッカーの水準からすると

このゲームにあっては、守備面はそこそこ格好になりつつある(二流)が、
攻撃は、重度の停滞(四流)、そんな評価ではないか?

攻撃に関しては……、

左サイドが、不活性。

そのために滝 裕太の攻撃性がほとんど活かされず。

樋口 大輝の出来が良くなかったから、
ハーフタイムで山本 龍平を投入すると思いきや、60分過ぎまで引っ張ったのは、大いに疑問。

したがって、クロスを一向に入れられない左サイドとなる。

他方、右サイドは、福島の守備が大甘になって自由に使えたんですが、
ここからの単純なクロスは、敢えて回避する策を採ったために、

結果、サイド攻撃が、福島にとっては、それほど怖くなかった格好。

樋口にしてみれば、高橋 祥平がセンターバックの左だと、スペースに容赦なく鋭いパスが入ってくる。
こういったハードルを、突破するだね。

基底ライン(ボランチとの協業で) におけるボールの動かしが、かなり成熟度を増している。

(高橋の加入と、野々村 鷹人の成長によるところが大きい)

だからこそ、そこからサイドへ展開するボールこそを、活かさないと、もったいないではありませんか。

守備面……、

今季、ここまでで露わになった守備方策は、

相手の侵入に対し、自陣ゴール手前30mからの、徹底したマンツーマンと、挟み込みによる抑え込み戦術、と診ます。

相対するポジションの山雅プレイヤーが、かならず相手プレイヤーにまとわりつき、動きを阻止する入り口対策があって、

その次に、入って来るクロスやショートパスへの出口対策を施す二段階式。

これによって、守備のために、寄せると寄せない(行く行かない) 、が整理されてきた。

そのために、山本 康浩、安藤 翼らの、中盤のプレイヤーは、かなりの上下動を要求されているはず。

 

勝てなかったことは、残念。

でも、チーム練度があがっている兆候は、そこかしこに明白であって、

高身長なフォワードを頼った、ハイなクロスの放り込みは封印する、を前提にしておいて、

まづは、雑なフィニッシュ(シュートチャンスの場面) の改善、そんなところでしょうか?

では。