息子の挑発にもめげず。


ありがとう、渡邉 千真!!

土曜日。

息子家族が来てくれて、午後の2~3時間を過した。

TV画面では、天皇杯の決勝戦がおこなわれていて、話をしながら、

要は、各自が集中を欠きながら、それでも、ゲームを観戦している格好。

息子によれば、

柏のほうが、効果的に攻撃ができている、らしかった。

公式記録では、延長戦までやって、0 – 0 のスコアレスドロー。

僕は、離れたテーブルで、小学一年生の宿題を一緒にやっていたから、それこそ、マジメな観方でなかったが、

互いに、攻撃が完遂できない、いわば、中途半端で、イマイチなゲームの印象。

でも、どっちかを勝たせなければならないから、PK戦になる。

― キーパーは、柏のほうがいいよね、と息子。

でも、最後は、そのキーパー(柏の) が外して、敗戦なんだから、

なんとも、勝敗とは残酷なものだ。

気持ちがわからないではないが、いっちょ前の男が、ああまでして泣くことはなかろうに。

(ただし、賞金が、3分の1になってしまった悔しさの号泣だったのなら、そのプロ根性に免じて勘弁する)

で、なにを思ったのか、ふと会話のやりとりの中、息子が、

― 山雅愛については、父より自分のほうが深く、優っているね。

なにかと、その言葉を口にする僕への、ジャブみたいなもんだけれど、

我が家における、山雅ファンサポーターの先駆けは、まさしく彼だったから、

反論はしないことにした。

では。

僕の●居る●場所。

これがまあ  終(つひ)の栖(すみか)か 雪五尺  一茶

註☞ 五尺とは、150㎝くらい。

かつては、(娘や息子とともに)南ゴール裏の住人だった、家人。

先日。

― どうして、北ゴール裏へ移ったのさ?、と訊ねてみた。

― 忘れちゃったけど、……疲れたのかもね。
北へ来てみたら、南で見かけた人が、こっちにもあっちにも、だった。

娘息子が家を離れたために、一緒に観戦することがなくなった事情も、引っ越しを後押ししたはずだ。

他方。

僕は、バックスタンド、あるいは、B席の住人だったが、

ひとりひとりバラバラ観戦もなんだから、ここ数年は、北ゴール裏に定住だ。

おかげで、同士チノ氏とそのご家族も出会えたことだし、2024季も、やはり、ここからの観戦にしよう。

最終戦後、

南ゴール裏は、(僕の予想とおり) BOOと怒声と激励が入り混じった、カオスの様相を示していて、

こっちからは高みの見物、それなりに楽しめた。

あすこが、組織化された応援における〈前衛〉であることには違いない(感謝している) が、

チームへの文句、不平の代表としての特権を持つ、という勘違いはいただけず、

或る世間で、デカい声ばかりがとおるようになったら、お終いです。

北では、セレモニー時に、散発的に、2,3度、親父とおぼしき者のヤジが湧いたくらい。

南とは、ひと味違った基軸で応援したい、というコールリーダーの意向は、なんとか貫けた、としておこう。

皆が、それぞれ身銭を切って席を占めているのだから、

周囲を不快、不穏にするような言動が慎しまれる場所でありたい。

では。

これだよ,これなんだよ (攻撃サッカーのヒント)

2024季から、3部のリーグ戦は一切、DAZNでは配信されない。

果たして、You Tube ってことになるのか?

どうなるやら。

特定のゲーム以外は、チーム独自でハイライトをつくれないのなら(両チーム共通ばっかり)、DAZNはもう、いいや、と強がってはみる。

さて。

先般11/25 の、マンチェスターシティ vs リバプールFC。(DAZNでは配信なし)

そのハイライトを観ていて、山雅のやりたい攻撃サッカー、にとってひとつのお手本だろうな、と思った。

10分超と少々長いが、ご紹介。

〈ポイント〉
●むずかしいことはやらず、シンプルに、前に速く。

●基本、ボールは、前方向へと動く。

●ペナルティーエリアには人数をかけて入り、ボールを受けられる位置取り(ディフェンダーの影には入らないなど

●サイドプレイヤーは、ボールを中へ入れるところまで、を完結する。

●一気に局面を作ってしまう縦パスと、それを受けられるポジション採り。
☞ パスがキレイに通った時の、スタジアムのどよめき!!

●ボールを置いて足を振るまでの速さ(シュート時)。

……高い個人技があるからこそ、互いにやらせ合う、整然としたサッカーができている。

他方、我らがJ3だと、無駄なラフプレイ、意図しない跳ね返り、そんなのが多い。

だったら、攻撃は出来る限り速くやり上げよう、となるんでしょうが、

その欲求に、ボールを握る、というロマンチシズムをどうやって共存、融合させるのか?

それを見守る1年になるのでしょうか。

では。

スタートライン (2023季総括❸)

小松、移籍ありなら、湘南あたりかな……。

今季。

トップリーグからは、横浜FCが落ちて、町田、磐田、東京Vが昇格、

2部から、金沢と大宮が落ちて、愛媛と鹿児島が昇格、

北九州は、JFLからの昇格がなかったから、3部に残留。

(ㇻインメール青森は、最終盤に失速、J昇格を逃す)

で、来季から。

J3つのカテゴリーは、すべて 20チーム(38節)によるリーグ戦に突入。

2、3部では、プレイオフがおこなわれて3番目の昇格チームを決めるから、1部と2部は、下位の3チームが自動降格になる。

昇格、降格、ともに門戸が広くなるのは、悲喜も増すけど、良きこと。

……歴史的なレギュレーションでのスタートです。

2日の晩。

アルウィンから戻り、心身を解凍してから、

恐る恐る、エスパルスファンのひとりにメールを入れたら、

案の定、失意の底にいらっしゃいました。

僕は、対ヴェルディ戦を観てないが、

互いにひとつづつのPKで勝敗が決まった、というのは、

かなり低クオリティなゲームだったろうな、と思う。

(リーグ戦順位の優越性によって、引き分けなら、ヴェルディが勝ち抜け)

だから、清水ファンサポーターからすれば、余計に、辛い現実となったのではないか。

そりゃあ、そうよ。

人件費 22億円で戦った清水なのだから。(しかも、クラブ収入は、前年より7億円の増加)

対し、補強一切禁止、トップチーム人件費 13億円 で1部昇格を果たした磐田。(☞ともに2022年決算より)

かように、クラブ原資と、フィールドパフォーマンスのチグハグを言ったら切りがないけれど、

親、あるいは、責任企業を持たない山雅が、経営として考えるべきことは、

売上19億円、人件費8億円で降格した2021季を、あえて振り返り、

この際、2024季は、金銭的には、相当な緊縮をほどこして始めなけりゃなるまい。

(註:EPSON社は、決して責任企業でない。下手をすると業績次第では、労組の突き上げなんかで、メインスポンサーから退くことだってあり得る。
かつて、EPSON販売がスポンサードしていた時季は、そんな動きは常にあった。
いつか、胸からEPSONが消え、ミネベヤミツミが入ったりして)

つまり、めざすサッカーを、今より年俸の低いプレイヤー集団でもってやり上げる、という事態。

クラブは、それでいいとして、

いまだ過去の記憶に浸るファンサポーターのアタマの中を、果たして変えられるや、否や。

来季は、それを変えさせることが、ピッチで戦う指揮官と、チームのいちばんのテーマでありましょう。

もちろん、いちばんのファンサービスは、勝つこと。

では。

成長と,辛抱と (2023季の総括❷)

― ボランチは充実したね。
米原、今日なんか、(ピッチで)怒鳴っていたよ。(チノ氏)

☞ たしかに、どこか遠慮気味な態度もプレイから消えて、米原の成長は著しい。あとは、気になるのが、安永のこれからの動向。

― 常田、野々村も、成長した。(チノ氏)

☞ 2センターバックの安定は、ボールを握るサッカーにとっては必須です。
野々村は、できれば、左足でボール供給できるようになれば、もっとプレイに速さが出る。

― 宮部は、タッパ(身長)がないのが恨みだけれど、センターバックへコンバートしてもいいと思う。

☞ ほう、なるほど。そうなると、僕推奨の、3バックだって現実味が増します。

月曜日に、登山ガイド人ジャガー氏が。

― 信毎(おそらくはデジタル版)、山雅のこと叩きまくってるね。

近くに僕のようなファンサポーターがいると、地域の中、こういう関心が湧くのだから、すこしは、僕の存在価値もある。

昇格を逃した、やら、サッカーの完成度やら、メディアは、だいたい事実の指摘をしているとは思う。
(メディアとはやんわり上手くつきあおう、でないと、ペンの暴力が発動される)

が、ジャガー氏には、

― 2度ばかりトップリーグに参戦した過去があるから、実力を過分に勘違いしている向きもあるかと。

現実は、大卒2~3年の層が主要メンバーでやってるチームですよ。

ちなみに、今季、どんなやつでも打てばカウントされるにせよ、放ったシュート数(公式)は、リーグ第2位 (1位は今治)、

また、ファール数の少なさは、やはり、リーグ第2位 (1位は福島)。

これなんかは、ボールを握って攻撃的にやる、という流儀に舵切りをした、それなりの証拠ですから。

……こんな会話をして、昼の休憩を過した。

(痛みを相対化するつもりではないけれど)、

クラブ収入 50億円、トップチーム人件費は、20億円を費やして、

それでも、トップリーグに上がれないエスパルスがある、という苛酷さ。

他方、山雅は、売上15億円、トップチーム人件費 5億円。(☜ともに2022季決算より)

来季はもっと厳しい台所事情でしょうから、フィールドも、企業経営も、よほど、チマチマとしたマネジメントが要ることは、間違いない。

ま、ファンサポーターに、我が事のようにクラブの財布事情をわかったうえで、いろいろ論議せよ、といっても、

やはり、無理な話でしょうけどね。

では。