わたしたちのリアリズム (ys横浜戦レビュウ❷)

昨日、職場で、ABEちゃんがそばに来て、

― 昨日、アルウィンに居ました。スタジアムグルメうまかったです。
寒くて座っていられなかった。誘われなければ、行かなかったですよ。
(PKが決まってもりあがった様子、でも、ハンドがよくわからなかったらしい)

彼、誘ってくれた友人とふたり連れだったようだから、

― 君たちがいなければ、入場者8,880人になるとこだった、
友だちには、心から感謝を伝えておいてよ、と僕。

さて。

ここから、長文ですが、なにとぞ、ご勘弁を……、

リアリズム その❶
#9ストライカーに加えて、当日は、#10ファンタジスタ(攻撃の要)を欠いていたのが、山雅。
いわば、飛車角落ち。
サブメンバーにも、フォワードの登録はなし。

これらは、もちろん、ゲーム内容の言い訳にはならない。

けれど、チームは、節ごと、修正を加えざるを得ない設計図で闘っていることを知っておきたい。

身長を有するフォワードに競らせる、という図式は棄てて、
左右、前後にボールを動かして前進を図り、
ロングフィードは、裏走りする浅川らに供給される。

リアリズム その❷
横浜は、前半、GKからパスで組み立て、主に左サイドを突破しようとする。
ところが、山雅に、センターバックからボランチへのボール供給を、100%に近いほど抑え込まれて、その策が機能せず。

すると、後半は、左にはった長身フォワードへロングボールを投入、相手ゴール近くにボールを落として、それを拾ってパスで進攻するやり方に変換。

山雅は、適応するのに少々時間を要したものの、交代カードを切りながら、70分頃からは、ふたたび、ワンサイドゲームにすることに成功。
この立ち直りは、評価していい、と思います。

リアリズム その❸
49分、するすると(簡単に)、決められた失点、でした。

右サイドをゴールラインまでえぐったプレイヤーをつぶそうと、こっちの3人が対応していたので、
安永は、その方向へ(4人目として)向かうことはせずに、斜めに侵入してくる、#10山本につくべきだったが、その対応が遅れてしまう。
こういう部分のスキを修正していこう。

ただ、失点直後、センターサークルの手前に、全員が集合してミーティング(確認?)していた光景は、今年は違うチームになりつつある証拠、と診ます。

リアリズム その❹
山本 康浩
は、アルウィン敢闘賞に値する働き。
サイドへ捌けるし、自分でも行けるし、とソネさん(南ゴール裏中旗振り同志)の評価は高い。

ys横浜は、中2日の連戦であってもベストメンツで来てて、そのボランチを押さえ込めたのは、山本の気の効いた潰しが大きかった。

ゲーム後挨拶時の、かなり不満げな様子に、かえって、今後の期待が高まるってもんだ。

村越 凱旋が、準敢闘賞か。
プレイから、変なエゴイスティックさが消えて、他から、巧く使われる立ち回りが身に着きつつあるような感じ。
どこにでも顔を出す、その瞬間、ちょうどそこに居る、それを、たとえば、滝 裕太らとの連携で、究めてもらしたい。

リアリズム その❺
セットプレイ(含むコーナーキック)。
馬渡 和彰のような秀逸なキッカーが多いのと、これは、裏腹な事情になるんでしょうが、今節は、デザインされたものがなく、ほとんどピンポイント狙い。

結果論ではあるけれど、もっと相手を揺さぶる策を、弄してもよかった。
特に、ゾーンで守る相手に対しては。

これは、ロングスロウについても同じで、ロングと見せかけておいて、近くでもらったボールを、フリーで蹴り込むとか。

(かなり重要)リアリズム その❻
競技、勝負事という性質上、より高位なリーグでやる、というのは当然な欲求。

でも、寒天の下、アルウィンに集った多くのココロは、山雅が好きだから、勝たせたいから。

そして、できれば、山雅のために闘うプレイヤーには、すこしでも上の世界で活躍してもらいたい、と願うから。

決して、山雅は、トップリーグにいるべき、という命題が先にあるわけではない。

でなけりゃあ、トップリーグからたったワンシーズンで陥落する、という轍を二度も踏んだ反町氏が、いまだに慕われるわけもあるまい。

(他方、名波氏がイマイチ高く言われないのは、せいぜい2部リーグには居てくれや、という、資金的にも、かなり、リアリスティックな胸算用によるもの)

ここを見逃して、勝ち馬山雅ばかりを求める声が、デカい顔をするのは危険信号、と僕はいつも思っている。

では。

痛み分けのホーム開幕 (2024.3.9 yscc横浜戦レビュウ❶)

一瞬のスキを衝かれて先制されるも、PKで追いついて、

結果、1 – 1 のドロー。

こっちが放ったシュートは、20本(公式)、

対し、ゴールキーパーの神田は、シュートストップの機会は1回くらいで、さぞやピッチで寒かっただろうくらいにゲームを握っていたから、ドローは痛い、という意味もあるけれど、

もっと大切なことは、

あと1,000人ちょっとで、ホーム開幕10,000人に応えられなかったファン&サポーターと、勝利を届けられなかったチームは、それぞれが痛み分け、と言いたいわけ。

たしかに新しいチームになろうとしている山雅を眼前にできたし、個の技量は昨季より高まっているし、走れているんで、

去年の今頃、開幕から6戦負けていないのは山雅だけ、とか言っていたような浮かれた気分はないが、

観ていて、かなりの手応えを感じますけどね、僕は。

― 負けないチームにはなっているけど、打ち合いを制することができるようになるか?、(が今後の課題)でしょうね。
巧くなっていると思う、トラップひとつをとってみても。
あと、霜田さんの交代カードの切り方かな? (by チノ氏)

― そうね、義務的な交代だけは勘弁ですね、と僕。

チノ氏(北ゴール裏同志)の発言は、チームをざっくり評価していて、ほぼ当たっている。

そんなところが、これからの見どころ、と楽しみは高まります。

レビュウ❷へ続きます。

では。

ひとりひとりが主人公。 


(画像版権所属先 ☞ オフィス ウエストウッド 2024.3.6 撮影)

アルウィンの除雪に駆け付けてくださったファン&サポーターの皆様、
本当に ありがとうございました !!

クラブの、ファン&サポーター依存の姿勢が気に食わない、除雪ならアルバイトを雇ってやれ、という御仁には、

山雅界隈における人々の〈士気〉の高揚という側面が理解できないらしい。

千歩譲って、他人に頼るとしても、

ホームタウンの首長に過ぎない人物を、クラブ運営会社の、名誉会長に担ぎ上げるのよりは、よほどマシだろう。

地方政府トップの名を借りた権威主義、というよりは、

彼を、芸能人、客寄せパンダに見立てての起用なのかも知れないが。

……ま、どうでもいいや。

さて、ゲーフラの補修も終えて、いよいよアルウィン参戦。

では。

やってみなけりゃ,(ys横浜戦プレビュウ)

わからない、が、恥ずかしながらのホンネです。

ルヴァン杯1回戦の結果をみるにつけ、

リーグ間の格差はあるんでしょうが、それが、そのままゲーム勝敗に、とはならないわけで。
(☞ 敗退した2部クラブは、なんとかキリングと呼べるサッカーをしておらず、ま、小物)

ましてや、同じリーグでやるのだから、いくら山雅が戦力的に抜けているにしても、いざ、笛が鳴ってみないと。

yscc横浜は、ルヴァン杯で、水戸ホーリーホックとやって、1 – 0 で勝利。

先発のメンツを、前節FC大阪戦から、4人変えている。

右サイドバック、ボランチ、それに、シャドウ―のふたり。

で、中2日の休養、しかも、うち1日(今日)は移動に費やして、気分よくして松本へ。

こうなったら、端々に雪の残る、低温なアルウィンのピッチで、

浜っ子には、低調なパフォーマンスを、半分本気に!! 期待しよう。

❶琉球戦に続き、3 – 5 – 2のチームとの対戦

または、3 – 1 – 4 – 2 とも。

つまりは、ボランチがひとりで、中盤の底で、攻守の要となる布陣。

(ここには、ルヴァンを回避した、#10 山中が起用されるのか)

ならば、ここの部分だけだと、ダブルボランチの山雅のほうに、数的な優位がもたらされる。

その分、相手は、我らをかわしてサイドへボールを持っていきたいだろうから、

山雅のサイドプレイヤーが、どれだけ、その相手を抑止、かつ、こっちが押し込めるのか?、が肝心。

次なるヒーローたちよ。
あくまで僕的には、宮崎戦は、安藤 翼。

琉球戦なら、馬渡 和彰が、Man Of the Match でありました。

安藤は、その守備範囲、馬渡は、他者の使い方とフリーキック(=CK)の精妙さで。

さらに、浅川 隼人は、その位置取りとゴール志向性で、どちらでも、準MOM。

となれば、彼らに続いて、名を挙げるプレイヤーは誰なのか、ここに関心は行く。

ホームゲーム運営が、いろいろ新しくなるようですし、それも愉しみ。

明日は、勤務を終えてから、ゲーム開始ギリギリで、大芝生からスタジアムへ。

では。

クラブばかりに させるのかい?

たしか、昨シーズンのどこかで、このブログは、

アルウィンの観客数、10,000人をクリアするのが、

今の、現実的な目標値であって、

そこにコミットメントもしないでおいて、高みから、

クラブやチームの所為で観衆が減っている、と責めるのは、いかがなものか?、と書いた。

明らかにリーグ格差を云々できるのは、3部リーグでは、アウェイ観客数が期待薄、それくらいだろう、とも。

極論をいえば、たとえ、どのリーグに参戦していようとも、山雅周辺の者にとって、

観客数の維持こそ、クラブ経営的(入場料収入)にみても、至高のテーマといえる。

そこのところが、クラブとしてもハッキリしてきたらしく、

公式サイト(X)では、ホーム開幕日までのカウントダウン方式で、プレイヤー、スタッフが、連日、ファン&サポーターを、10,000人集客にむけて、煽っている。

さて、では。

我々は、この誘いに、どうやって応えるのか?

すくなくとも、勝てるようになったら行くわ、ではない。

どんな時でも、っていうのなら、なおさら。

個々の事情を抱えている生活、その中で、自分にできることを、楽しみながらするのが、しかるべきコミットメントでしょう。

これには、ひとつの模範があって、

アルビレックス先輩は、2部リーグの 都合5年間をかけて、観客数を戻してみせている。
そこには、クラブ&チームばかりではなく、ファン&サポーターの力が大きく関与した、と診るべき。

たとえば。

クラブガンズ会員限定グッズにしてみても、スタジアム(と喫茶山雅)にてお引き換えの件。

そこまで出向かないと、もらえないアイデア。

チマチマと、いろんな手を使って来場者数を拾う。

その姿勢こそ、今の㈱松本山雅の、等身大なやり方です。

では。