フェアでありたい……。

もうこれ限りにするが、

やれミスだミス、の文字が目について、うるさくていけない。

江戸っ子だったら、しゃらくせぇ(写楽斎)、と一蹴するわい。

そりゃあ、ミスは褒められはしないが、

かと言って、サッカーは個人競技でもないから、(外野のファン&サポーターはともかく) チームメイトのことを云々するのなら、

自分には何ができたのかを、まづは言ってもらいたいもんだ。

(メディアが、そういう発言に持っていきたい誘導質問だったか)

今回は、野々自身のゴールで、一旦はチャラにしており、

あくまで、得点力のほうにフォーカスすべきでは?(2行追加)

失点の発端となるようなディフェンダー(守備シーンを担うプレイヤー)のミスはずいぶんと叩かれるが、

フォワードや攻撃をかましたプレイヤーのミス、

たとえば、クロスがタッチラインをそのまま割る、最終パスが受け手とミートしない、

ボールをそこに置くべきなトラップが流れてしまう、シュートがトンデモナイ埒外に飛ぶ、

そういったものが、ディフェンダーに向かうのと同じ厳しさで糾弾されているか?

どうだろうか、嘆息、慨嘆ぐらい、

時には、そこへまで持ち込んでシュートを撃ったことへの拍手、でやり過ごされてはいないかい?

つまり、サッカーにおける批評なんてのは、観戦者の心情を、吟味されない因果性の論理でまぶしたものが多いが、

ファールのジャッジ(的確)を含め、どだいその程度の確かさで行われるのがサッカーと、

見当違いのアンフェアな意見も、やり過ごしておこう。

…… 振り返ると、0 – 5 で負けたホーム高知戦(4月)は、

チーム首脳によほどの衝撃であったようにお見受けする。

高橋、サンタナはその後、登録メンツ(またはレギュラー)からは外れ、

高橋は、7月になってようやく復帰、けれど、サンタナはいまだにピッチに立たない。

高知戦では、こっちの右サイドにずいぶんと切り込まれたから、

彼の処理や対応に疑問も出たかも知れぬが(樋口を含めて)、

だが、上で書いたように、サッカーはひとりでやっているわけじゃあないから、

他からのサポートは、あの際どうだったのさ?、というのが、ソネさん(南ゴール裏同志)の意見。

高知戦では、後半早々のペナルティキックを外した菊井 悠介に、非難はほとんど聞かない。

まぁ、得点しても焼石に水、というムードのゆえだったかも知れないが、

その後の反撃に多大の水をさした、と思いますがね。

まぁ、それでも。

見るべきところを見ているファン&サポーターはあるらしく、

8月EPSON月間MVPには、高橋 祥平が決まったとの朗報に免じて、

ディフェンダーへの不当な風当りを、いまは見逃してやる。

ほんと、高橋の、インフォーマルなリーダーシップは貴重。

セットプレイ(含むCK) の指南と調整は、彼がやってるのだから。

では。

正直に言って 買う不興。

どうしても、

或るお方の出品しているプルーンが食べたい、という家人につきあって、

某生産者直売所に行った時のこと。

さて、会計のところに並ぶと、

たまたまレジ打ちしていたのが、山雅ファンのご婦人。

― 今年は、もう諦めたわ、と家人とやりとりしているので、それを引き取り、

― いやいや、まだ3%くらいは、可能性がありますよ、と僕。

そうしたら、彼女、冗談抜きに、顔色が暗転、ご落胆のご様子。

諦めた、とはいうものの、やはりどこかでは〈熱晴れ!〉(=昇格) の望みを捨てていないのだ。

できるだけ正確に言ったつもりだったんだが、誠に申し訳ないことをしてしまったなぁ、と反省。

だから。

僕のいう 3%とは、あくまでプレイオフ圏に達する可能性であって、昇格のそれとは違います、と附言することなどできなかった。

(僕が、3%の可能性に賭けているのは、もちろんのことでありますけれど)

  

    物言へば 唇寒し 秋の風  芭蕉

 

では。

チームとして決めとくさ。 (栃木C戦レビュウ❷おしまい)

いつドルブルを敢行し、また、いつとりあえずクリアなのか、ということ

❶これで2戦やって2敗。

2025季、栃木Cとの再戦は(おそらく)ないが、

その攻撃ポイントは、いまや、

#39によるその右サイド、ということが了解された。
前列には、#99がいて、そこに絡む。

ゴールキーパー、センターバックは、いつも左サイドへの供給を心がける。

ゆえに、田中パウロの左は、むしろ、魅せておく感じ。

ま。

2失点は、向こうの右サイドでのボール被奪取ではあったんだが、

これは、狙ってはいても、相手にしても〈望外の〉得点だったのではないか。

なぜ、栃木の左について強調するか?

#39の、カットインからのドリブルは、その先のクロス投入に際し、中に人が揃うタイミングを測るものであったこと。☜ ドリブルの真髄。

ひとつには、山雅サイドバック、アウトサイドハーフも、見習うべきだから。

たとえば、龍平。

左(相手ゴール方向) を切られると、大方は、後方へパスだよね。

山本が、単騎のドリブル突破をひるむのならば、そこはチームで対処でしょ。

山本が中に絞って、誰かがかわってタッチライン沿いに走って受けるとか、

あるいは、山本から誰かが受けて、タッチライン沿いにパスアンドゴーの龍平に戻してあげるとか。

こういう部分が変わらないのは、不可思議。

ジャスティンをここまで活かせないのは、

ただ、個を入れ替えればいい、といった発想では?、とうがちたくなる。

ふたつめ。

このゲームも、やはり、

宮部 大己は、ひたすらの安定であって、八戸戦と同様な働きぶりを示す。

どれほど、#39の突貫を阻止、突破を抑止したか。

宮部がすでに、左センターバックのレギュラーを獲ったから、

杉田 隼が、右でいかほどやれるかが、正念場。

後半開始直後の駆け上がり、ああいうのを頻繁にできるようになれば、もっと開花する。
あの動きは良かった!!

杉田にとって気の毒だったのは、栃木ペナルティエリア外縁で、競う際に受けた相手の肘うちが被ファールにならず、

田中パウロと交錯して互いに転倒したのに、イエローをもらったこと。

他にも、63分頃、相手#39が遅れて安永にチャージにいったのがノーファールだったり。

疑問のジャッジであっても、彼我はその同条件下だろう、とする議論もあるが、

場内やピッチが騒然とならないままに、プレイヤーが傷んだだけでゲームが進む、ってのが、ゲームクオリティを大きく損じている。

❷セットプレイなどに明確な〈画〉があったこと。
ゲーム開始早々の村越のロングスロウは、前方に走った高橋がフリックする、

コーナーキックは、野々の頭、とターゲットが絞られていた。

なにごとにも、ビジョンがないとね。

後半、右コーナーキックを、ゴールライン沿いに山本へ入れたもの面白かったが、プランが完結しなかったのは惜しまれる。

次に、課題。

智恵を使え、(パント気味の)ルーズ、曖昧なボールの処理。

山雅については、とかくまじめな反応が多いが、

無理な体勢のアプローチの場合だと、体力を消耗したうえ、相手にボールが渡ることが多い。

ここは考えどころで、特に、相手の仕掛けに対しては

とりあえず、捨て球にしてもいいから、大きく蹴り出してスぺースを挽回するなどの割り切りも必要。

ゴール前のクリアボールもおんなじで、

とりあえずカットするのか、今こそ!! と攻撃反転するのかを、仕分けしたい。

この場面、一瞬の判断でやらざるを得ないこともあって、栃木C戦では、

とりあえずはクリア、を拾われ、

なんとか反転攻撃のドリブルが、相手守備に引っかかってしまい、ゲームの流れを渡した。

思うに。

ペナルティエリア内外のクリア状況を、数パターンは想定したうえで、

あらかじめ、クリア方法を決めておく。

反転攻撃するなら、すでに、誰がどこに位置を採るかと、走り始めていることをプランニングする。

これを特化してやっていたのが、かつてのいわきだった。
いまのFC大阪も、これに近い。

まぁ、こういう場面を、どの程度、個人の意思にゆだねるかはチームの思想なんだろうけれど、

チームとして準備しておかないと、できない相談では?

無能とは思ってないが、無策を感じる。

サッカーの正式名称が、アソシエイトフットボールである限り、

〈アソシエイテッド〉、すなわち、結びつき、連携はマストで、

組織化してやるから、面白い(観る価値がある) のであって、

個の技量は、そのためにこそ求められるはず。

個の秀逸は、その時単発の、ホォッ~やるね、で終わりさ。

では。

ゲームハイライトはどこか (栃木C戦レビュウ❶)

勤務のため、ゲームをリアルタイムで観戦できなかった家人には、

DAZNで、ゲーム前半の、

15分~25分の10分間をご覧あれ、とお奨めしておいた。

3失点目(60分)は、コーナーキックのこぼれから、のひと言で足りるだろうし。

山雅の 2得点は、

笛が鳴ってから 15分間は飛ばすやり方のなか、

サイドチェンジを活かし、サイドからクロス、とピッチを大きく使ったもので素晴らしい。

……そうなると、中央(真ん中)は、

想来の走り込みにあわせ、その裏抜けに賭けて使うのか、

あるいは、

そこを経由してサイドへ展開するための起点、として活かすほうがいいのかどうか?

菊井からの裏抜けパスやパントが、受け手となかなかアジャストしないのをみると、そこをもっと突き詰めたいなぁ。

ところで。

ゲームの焦眉があの時間帯であるとして、

4分間で 2失点について

観てる気分としては、せっかくのリードを、と腹立たしくもなろうけれど、

だから、どういう心持ちで闘え、という気分上の修正などに走るな。

得点直後、短時間での失点を重ねるのは、タマタマなのであって、

かつても、ずいぶんとあった。

そこに、因果性とか、法則性を診ようとするのは、感情論に過ぎない。

裏を返せば、

得点直後に失点したくなければ、

相手陣地のコーナー付近でプレイしておけ、とか、

ボールを、獲られるリスクのない場所でとにかく回していろ、

みたいな議論では済まないでしょう?、ということ。

では。

順当な負け (2025.9.06栃木C戦レビュウ その印象と覚悟)

相手のシュートがバーを叩いた、その直後に先制。

けれど。

2 – 3 でゲーム終了の笛。

結局は、逆転負け、だったのか。

チームと、参戦のファン&サポーターは、いいお客さんでした、の岩舟の夜。

後ろ向きのボール処理を、奪われて、被弾すること 2回。

あわやオウンゴールの跳ね返しを押し込まれて、決勝点を献上。

ただし。

これを自滅

あるいは、攻守を分けての守備壊滅、とかいってるうちは、まづ勝てませんな。

それは、いくらムキになって、パウロばかりを抑え込もうとしても勝てないとおんなじで、

おととい来い、ってやつで、無理な話。

つまり、気持ちなんかでは、いくら経っても勝利はやってこない。

作戦、という裏付けがなくっちゃあね。

(相手守備と同数の) 3トップにしておいて、常に最前線でボール奪取を狙う栃木さんのやり方が、〈アラート〉としてキチンとチームに落とし込まれていたか。

❷リードされての、切羽詰まったツートップ化。
初めからそれでいかないと、せっかく林がおさめても、支援があまりに少ない。

特に、昨夜の場合は、

こっちのロングフィードを、ほぼ相手ディフェンスが獲っている、跳ね返して拾われる。

にもかかわらず、同等の軌道での繰り返し。

それでおいて、

(そのツートップの代償として)滝も、佐相も温存とは。

あそこは、滝をツートップの一角、ワンボランチ(安永) にしてしまい、佐相を投入。

さすれば、

それほどアジリティ豊富でもない栃木センターバックに揺さぶりをかけられた,

と思う。

リードすれば、あと30分、それなりにこっちをいなしては時間を稼ぐべきことは、

このリーグで、出場者の平均年齢が、リーグ2番目に高い栃木シティならば、言われなくともわかっているのだから、
(こっちは、リーグ5番目に若いのだから)

とにかくシュートで終わるを徹底して、こっちの 3倍を積む、その狡知ですよ。

それには、相手を慌てさせる仕掛けです、ひたすらやるべきことは。

菊井は、それを、ワンタッチのヒールバスでやりたかったんだろうけれど。

さて。

ゲーム残数はどんどん減って、これで、12個。

そして、6位(プレイオフ圏)との勝ち点差は、おなじく 12。

通常、勝ち点1を縮めるのには、1ゲームが必要。

それも、こっちが勝ちを重ねることが要件ですから、

6位奪取に、リーグを 3か月残した時点で、可能性が、2~3%か。

ま、そのほうが、サバサバしちゃって、我がチームの深化を楽しめるかも知れません。

と、金沢戦のチケットを入手したファンはつぶやくのであった。

では。