四天王の行方と、新生。

― 太郎~~~ かなりのショック
ある意味で本当に新生山雅になったね。

……、リリースからわずかして、京子さんから家人に入ったメール。

そして、それから2時間後には……、

― 昨年と比較したら闘えるチームになってる、
楽しみでもありワクワク感はあるかな。

さすがに長年のサポートを通して鍛え上げた卓見、といえましょう。

新チームの編成は、ほぼほぼ最終局面に入った。

チームのスクラップ&ビルドは、トップリーグ復帰が叶わなかった次の年にやって来ると思ったが、やはりね。

プレイヤーの3分の1が毎年入れ替るのが、J参入以来の山雅の常。
であるから、それに輪をかけたぐらいのことなんで、そんなに騒ぐことでもない。

ファンサポーターの気持ちはともかく、トップリーグのクラブでもないのだから、クラブに対するプレイヤーの忠誠度を過度に求めてもなぁ。

ただ、昨季後半での挽回を観る限り、#10、#8、#17、#31は、サッカースタイルの蓄積と洗練、という視点から残したいカードと思っていたので、
勝手に、残留を望む〈四天王〉とか呼んでいた。

―このうち、2枚が契約更新してくれれば、御の字ですわ、と周囲には言いふらしていた。

さて、現時点(1/8 19:00)では、#31橋内のみが、契約更新。
残るセルジ―ニョの去就については、見守るのみ。

ただし、この願望は、#5 と#39 が、完全移籍に移行するだろう、という目論見を前提にしての話。

なので、このふたりの完全移籍こそが、今季の目玉なのかも知れない。

実は、一昨日、小手川完全移籍のニュースに接して、太郎は、ひょっとしたら大分かもな?、とフト思っていたんだが、アビスパとは。

寂しさも    中くらいなり    おらが春、と言っては失礼だが、

おそらくは、J1カツカツの力量チームへの移籍。
ということは、一昨季の山雅への加入と同じシチュエーション。

そういったチームに在って、存在感を更に増すこと、これが、杉本の渡るべき河であって、サイドハーフに圧倒的存在がいないアビスパで定位置をつかんでもらいたいものだ。

いつか山雅がJ1チームの風貌をモノにした時に、再会があれば、と願う。

もちろん、今季の編成の狙いはすべて、みづから変化の先頭に立とうとしている我がチームの意気込みのあらわれと信じている。

では。

困難が シンデレラ ボーイを。


註:ドライブスルーマルシェでもらった、#17直筆サイン入りカード。

ルーティン(日常の繰り返し)が心地よくなったら、みづからを新しいチャレンジに追いやれ、と書いたのは、P.F.ドラッカー先生だった。

あえて、こういう言葉が発せられるのは、僕たちが、たいていは生活をすこしでも居心地よくしようと、生きているからに違いない。

家人は(きっと口を滑らせたんだろうが)、萬年の部屋を、物置、と呼んだけれど、親密で雑多なものに取り囲まれてソファーに身を沈めていていいのか?、とたまには自問することだってあります。

さて、塚川 孝輝がオファーを受けて、川崎フロンターレへと移籍していった。

在籍2年、でも実際のつきあいは、昨季になってから。

飄々と、物怖じしない〈ノブイ〉(松本弁)プレイで、突き進め。

息子の指摘によると、あれだけの長躯と身体能力を備えて、センターライン(ボランチやシャドウ)を担えるタレントは、(日本では)稀ではないか、とのこと。

シレっ、とスペースに入り込んで来る切れ味は、たしかに光る。

2015年の船山の記憶は萬年に、新チームが塚川に、ボールの出し手と受け手のどちらかを求めているかを、大いに気にさせる。

川崎には、ボール保有の技量によってスペースを創り出せる才能が多いから、塚川の侵入能力を存分に引き出してもらいたい、とは願う。

ところで、今回の高校サッカー選手権のベスト8には、帝京長岡高と富山一高の名が在った。

このふたつを含む、全10チームで構成された、2020北信越プリンスリーグ。
(内訳は、高校が6つ、Jユースが4つ)

松本山雅U-18は、昨年ここで戦い、最終順位が、5位。

コロナ禍のため、変則的なゲーム日程となった中、この二校とやって、
対帝京長岡    ⇒ 0 – 1 (リーグ戦)
対富山一高    ⇒ 5 – 0 (順位決定戦) ……、という戦績。

で、今季も、このリーグで戦えることが、素晴らしいこと。

シンデレラボーイは、厳しい環境の中からしか生まれない、と思えば、より楽しみが増す、というものだ。

では。

グ~の音も出ない正論。 (或る人種差別)

あまりにも明快な、差別への切り返しだったので、論議さえ起こらなかった、というお話。
内容は、審判団によるお粗末な顛末なんですけれど……。

2020年12月9日。
場所は、フランスのパリ。
パルク デ プランス(原意:王子たちの公園)の、スタジアム。

当夜、パリサンジェルマンFC vs イスタンブール バシャクシェヒル が、
UEFAチャンピオンズリーグ予選リーグのゲームとして開催された。

試合は、ネイマールのハットトリックを含め、5 – 1 でPSGが圧倒したが、
このゲーム、前半の20分から始められた。

というのは、前夜のゲーム途中で、両チームのプレイヤー全員がゲーム続行を拒否、ピッチから去ってしまい、中断やむなきとなった再開戦だったから。

ここで、前日に起こったことを簡単にたどってみよう。

ゲームが13分を経過した頃……、
❶バシャクシェヒルのアシスタントコーチのウェボ(元カメルーン代表FW)が、相手DFキンベンパの厳しいチャージに激昂した。

❷第4審判であるコルテスク(ルーマニア人)はこの様子を見て、無線マイクで、主審に(おそらくルーマニア語で)「あそこの黒人だ……あんな振る舞いはない……見に行って特定してくれ……あの男、あの黒人です」(AFP記者の翻訳) と発信する。

❸その発言をマイクで聞いたウェボはさらに怒りを募らせると、英語で抗議しながらピッチに出て来て、結局は、レッドカードによる退場処分を受けた
……という流れ。

抗議に対し、この第4審判は「ルーマニア語では、ネグルは、ただの黒いという意味だ。差別的な意味はない」と釈明した。

当夜の審判団は、ルーマニア人のセット。

もちろん、英語では〈ネグロ、二グロ〉は第一級の差別用語だ。

で、この出来事のポイントは、この次だった。

バシャクシェヒルのベンチメンバーだったデンバ バ(元セネガル代表)は、こう弁明した審判に向かって、猛然と問い詰める。

「あなたは白人プレイヤーに向かって、〈この白人〉とは言わないだろう?!
ふつうに〈this guy〉と言うはずだ。なぜ,、黒人プレイヤーに向かっては〈この黒人〉と呼ぶんだ!」

事態紛糾の中、こう切り返せるのは、かなり機敏な頭脳です。

約10分後、「みんな来い。もう、うんざりだ。これがフットボールなんだな。俺たちはフットボールがしたいのに」と言うデンバ バを先頭に、同チームのプレイヤーは全員がロッカールームへと引き揚げてしまう。

さらに、PSGのプレイヤーもこれに同調、あとには無人のピッチが残るのみ。

事態を受けて、仏スポーツ大臣は会見で、「誰かを肌の色で指すのは受け入れられない」と語ったとか。

再開ゲームとなった9日、審判団はオランダ人セットに差し替えられ、ゲーム開始前には、人種差別に反対する儀礼がおこなわれたようだ。

この報に接し、現実の差別に遭遇したら、かように毅然と対応できるのかを自問しながら、
『あそこの白人が!』といった発言が差別となる日が、はたして来るのかな?、と夢想している。

では。

アルウィン凱旋の日は近し。

2020天皇杯がらみの話は続きます。

準決勝のひとつは、フロンターレ vs ブラウブリッツ秋田 だった。

ハイライト動画を観ただけだが、まったく予想通りの展開。

力の差を前に、相手の攻撃を凌ぎ切ってから反転の攻め、という立場を採らざるを得ない秋田であったけれど、守備網を衝かれて、ゴールネットを2回揺らされる。0 – 2。

けれど、被シュートが14本、こちらが放ったのが 7本、というのはそれなりに喰い下がった結果だ。

秋田イレブンにとっては、2021シーズンに向けて、上出来なトレーニングマッチとなった、と割り切れば良い。

で、あと2箇月もしないうちに、山雅にとっては、秋田と対戦するスケジュールが確定してくる。
J3の戦場を、圧倒的な戦績(21勝10分3負)で席巻した、その秋田と。

中村 亮太、谷奥 健四郎はともに、契約を更新(12/31)。
久富 賢にも、そう願いたいところ。

そして、彼らが何年かの時を隔てて、アルウィンのピッチに踏み出す姿を眼にしたいものだ。

まるで、リユニオン(同窓会)のように再会を喜びながら。

(オフコース臭のしないオフコースの曲を聴きたいものだが、なかなか探せなくて苦労します)

では。

どっちも本当 の説 (2020 トップリーグのこと)

天皇杯決勝が魅せ場なしだった、というのはチト表現が違うかも知れない。

シュートを27本放ったフロンターレと、同7本のガンバ。
さらに、ペナルティエリア侵入のあかしであるコーナーキックは、川崎10本、に対しG大阪は、1本。

このスタッツだけみても、ゲーム観戦の興味がどこら辺にあったのかが、推量できよう。(萬年は、ハイライト映像で済ませた)

要は、ガンバは相手の引き立て役に過ぎず、ゴールキーパーはやたら多忙。
フロンターレからすると、あれだけシュートを放ってたった1得点は、スイマセンだろうか。

いやいや、これだけのパフォーマンスしかのガンバが、やはり御免なさい、のはず。

結論。
エンペラーズカップ決勝は、単に、トップリーグツートップの力関係を証明するゲームであって、フロンターレファンからすると、歓喜のゲームだった!

昨日職場で、ソネさんに会うと、
―昨年のJ1って、川崎が強かったと言われますが、他チームが不甲斐なかったのかも知れませんよ、との論評。

2位のガンバに、20点近い勝ち点差をつけてペナントを獲った川崎かぁ。

天皇杯の決勝結果からすれば、やはり、フロンターレは断トツだった、と思えてくるのです。

けれど、他方、下位3チームをみると、その勝ち点が、28、28、27。
その上の、15位 横浜FCにしても、33。

一昨年の山雅(17位) でさえ 31点だったことを思うと、これらは、一体なにをやっていたのか!、ということにはなるでしょうね。

ということは、トップと最底辺のチームとの序列格差は、マスマス強まった、ということでしょうか?

お金の多寡はもちろん、対外トレーニングマッチもできないのでは、クオリティの高いチームがますます有利か。

ところで、志知 孝明は今回、横浜FCからアビスパに完全移籍のもよう。

できれば、来年トップリーグでまみえたいものです。

では。