スキは見せずにスキを衝け (ジェフ戦プレビュウ)


〈ジェフかぁ……〉

現監督の下で2年目、いまや、積極的な前からのプレスから、反転攻撃へ、といった印象のジェフ。

でも、勝ったり負けたりと出入りがしきりで、結局は真ん中あたりの順位が定位置となっている感。

(石丸氏の誘いがあったにせよ)堀米 勇輝を山形へ移籍(レンタル)させたくらいだから、守備重視のチームつくりなんだろうし、あと1年もしたら、プレイヤーを入れ替えながら、それなりの完成度へ持ってくるんでしょうから、今は過渡期ってことかいな。(3年計画の2年目?)

前節の群馬戦、ハイライト映像を観る限り、総体的な技量の優位性を活かし、かならずしも速くはないけれど、攻撃にはそれなりの迫力が有る。

ひとつは、前線の狙いどころとなる、FW櫻川ソロモンの屈強なヘディング。

ふたつめは、ゴール前になだれ込む際の、最終パスを出すところの巧さ。


〈さてどうする、山雅〉

ジェフは3バックを基本とするが、対戦相手が3バックの時は、4バックを採ることもあるんですな。

第4節アルウィンでやった時は、4バックだったので、やはりそれを踏襲でしょうか?

となれば、サイドでの制圧が、ポイントになりそうなんで、下川 陽太も戻ってくるし、サイドバックの踏ん張りに注目。

田中パウロを今度こそ、ってことでいかがでしょう。

❶千葉はボール支配にこだわらないので、いかに多くゴール前30mへ侵入できて、テンポ良くボールを動かす攻撃に打って出られるか。

佐藤 和弘と平川 怜には、中盤でのボール奪取などで熊谷アンドリューらを抑え込んでくれることを期待。

❷コーナーキックを含むセットプレイをいかに巧妙に仕掛けられるか。
比較的ファールが多い千葉のことゆえ、フリーキックを獲るチャンスは多いでしょうし。
コーナーキックの守備はたしかゾーンだったので、工夫する余地がたくさん有ります。

……ふたつに注目ですが、セットプレイの場合は、上で書いたとおり、千葉にも高さの強みがあるんで、守備にまわった際は要注意でありましょう。

攻守において、センターバック鈴木 大輔の出場停止(カード累積)は、最大限利用すべき案件ですぞ。

結局は、少得点での決着となりそうな感じですが、最近3試合はすべて敗戦なんだから、そろそろ勝たないと。

であるからこそ、スキを見せないでスキを衝くこと。
たとえば、中途半端な、あるいは、プレゼントパスみたいな、クリアはしないとか。

それと、船山には(リスクもありますが)、敢えてボールを持たせておいて攻撃を遅くさせる、そんなところでしょうか。

では、DAZNで。

遥かなるフクアリ と嘘。

非常事態なんとかが、昨日で一斉に解除された。

早速と、ガイド人ジャガー氏には、この週末、東京発、1泊2日の登山ツアーが入って、まことに慶賀の至り。

ところが、フクアリの千葉戦は、やっぱりアウェイ席なしで実施されるようであるから、JR電車で千葉駅から蘇我駅へ、そこからスタジアムまで歩く愉しみ。
これは、今シーズンもお預けなんです。

観客収入にあくせくする必要のないクラブの鷹揚さ、なんでしょうね。

ところで、電車と言えば、立ちんぼが大義そうな御方には席を譲るように心がけているんだけれど、
相手にもよるが、その方の恐縮と場の硬い雰囲気を緩和しようと、こんなことを言って席を立つ。

― いや、なに、ちょうど次の駅で降りるものですから……。

そして、駅で停車したら、一旦ホームに降りて、別の車両に移る。

僕については〈ウソ〉が多い、という家人の指摘はかなり的を得ているんだが、ならば、こんな嘘はいかがでしょうか、と今度訊いてみようかな。

そうしたら、きっと、

― なにも、そんな芝居じみたことはしないの!、そのまま自然に吊り革につかまっていれば いいのよ。

……、とおっしゃるに決まっている。

では。

山雅晴れに、余韻を楽しむ。

北Q戦の翌日、ひとりの山雅サポーターに、

― 勝利した後の、こういう天気を〈山雅晴れ〉と呼ぶのよ、と教えてもらう。

― へぇー、知りませんでした、と返したが、素直にココロに入って来る、良い造語ではありませんか。

同じ日、バネ指で悩む家人は、某整形外科(老舗) を受診。

面談の中、ご高齢のドクターに、趣味はなに?、と訊かれたので、

サッカー観戦、と答えると、自然、山雅の話題になったそうな。

― 前に1部にいたのに、3部に落ちるかも知れないんだって?

先生、よくご存じですね、と返すと、

― それぁ、知ってるよ、松本市民だもの。

― じゃぁ、長崎へも(応援に)行ったんだ。

……、などなど、そのドクター、Vファーレンの親会社が、ジャパネット タ〇タであることもご存知だった、という。

熱心なファン&サポーターの存在がこのクラブの特長のひとつ、というのは否定しないが、ふつうの市民の、こういったなにげない関心も大切にすべきだろう。

― 先生、機会があればアルウィンにご一緒しませんか?、安価ですけど、ゴール裏観戦がもっとも臨場感がありますから、とでもお誘いすれば?、と家人には伝えたが、なかなか切り出せないでしょうね。

ところで、あのゲームで、敢闘賞は、榎本 樹だった。

伊藤 翔の逆転弾へのアシストがめだつけれど、

橋内 優也による同点弾のシーンでは、前方で相手ディフェンスと共につぶれることでシュートコースを創り出していたし、なによりも、前方へと向かうチームの意識を活性化することに一役買ったこと。

そこを、いちばんに評価したい。スタジアムの雰囲気をも変えました。

特に、若手の場合、何をしたいか?、よりも、自分を使って何ができるようになりたいか?、を考えるべき。

そうすることで、(チームへの)貢使命感という、自分を突き動かしてくれる理念が浮かび上がってくるだろう。

実はこれ、ドラッカー先生の受け売りで、目の前にいくつもの選択肢を持つ若者すべてに、ためになる言葉でありましょう。

榎本、さらに村越 凱旋の仕事の中に、その典型を観ることができたのが、このゲームの最大収穫であったとも言えて、
さぁ、山田、横山らも、これに続かなきゃあな、となるわけであります。

もう11試合しか残っていない、と考えるのか、あるいは、まだ11試合チャンスがあると思うのかで、かなり違ってくる覚悟。

でも、まぁ、秋をできるだけ穏やかに楽しみたいのが、ホンネではございます。

では。

覚悟の修正 (停滞から躍動へ 2021.9.26 北Q戦レビュウ)

後半に逆転して、2 – 1 の勝利。

勝利の街と、日曜日よりの使者を聴くのが、久しぶり過ぎてぎこちなく感じられたアルウィンでありました。

― (萬年が)来る前にも絶好機が何回かあったが、やはり、さっきみたいに決め切れなかったんですよ。

― ボールにかかわるプレイヤーはたしかに動いてるけど、それ以外が、棒立ち、って感じ。判断が遅すぎます、これ、北Qにも言えることですが。

― 常田が左サイドをサイドバックを追い越す動きを何回かしたけれど、そこにボールが出ないんですよね。
チーム内の信頼感が、あれじゃあ、生まれないわ。

― 後半開始から、榎本と村越を入れてきたのをみて、あぁ、名波さん、たとえ降格しても、指揮を執り続ける覚悟を決めたな、と思いましたね。
今日、結果が出なければ、次節、横山 歩夢の投入もあったんでは?

―榎本、よかったです、高崎を感じさせます。

……、以上すべては、北ゴール裏の同志 チノ氏の感想を時系列に並べたもの。
まったく同感です。

勝ち、がなによりの特効薬。
美しい夕陽を、心地よく楽しむこともできました。

とは言え、それですべてをオーライにするわけにもいきません、明日のためには。

前半は、右サイドでのボールロストが目立ち、逡巡と、諦めの後ろヘ逃げるボールが多かった。

仕事の都合で、ゲーム開始から15分くらいしてスタジアムに着いたんですが、入った途端に、アルウイン全体に、なんだか盛り上がりのない、寂寥感を感じる。

あぁ、そうか、こういうのを、寒いゲーム!っていうんだった。

山口からはフラストレーションが発散され、さらに、セルジ―ニョはみづから交代を訴えるほどに痛んでしまうし。

ところが、ここから、指揮官による手当てが、上手くゲームを立て直したと思います。

ハーフタイム、全員にハッパがかかったであろうことは想像に難くないが、特に、ふたりの若手が前方への志向と負けず嫌いをプレイで表現し続けたことによって、チームに躍動感が戻ったのでした。

2つのゴールはいづれも、セットプレイからによるもの。

特に、2点目。
この時間帯(50分そこそこ)から、自陣深い位置からでも、村山がロングボールを蹴り込むんだ、とチト驚きました。

こういうやり方を、後で指揮官は、〈力づく〉(強引)と表現しているところをみると、これを最後の切り札にはするけれど、やはり、やりたい本質は、ボールを活発に動かしながら、ペナルティエリアに侵入するサッカーだよ、と言っているんでしょうね。

北Qが、ゲーム進行の中で、やり方をほとんど変えてこなかったことに大いに助けられたこともあって、後半はボールがよく回るようになりましたから、流れの中から、あと1点は獲りたかった。
後半開始早々の、佐藤の放ったミドルシュート。
競り上がったボランチが中央から打つ、ああいうシーンをこそ観たいのです。

伊藤 翔による逆転ゴールは、榎本が頭でパスする格好になりましたが、今度は、縦パスを蹴り込んでいく、それを期待します。

最後に、これからも残留争いのライバルとなるであろう北Qですが、#10高橋 大悟が、なぜあれほど後方に沈んでいて存在感がなかったのか。
こちらとしては助かりましたがね。
#13前川 大河が孤軍奮闘、かつ痛んで倒れ込むばかりでは、文字どおり〈痛い〉ゲームになってしまいました。

では。

ミステリ礼賛 その❷(Fマリノスの場合)


永遠の#3と 、それを継いだ現在の#3の貢献に、多くを負っている僕らだからこそ、もう再び、#3 をみられないFマリノスにまつわるミステリアスなお話でございます。

9/23、公式リリースされた 「笛系音による、試合妨害行為について」がそれ。

……、9/18 対グランパス戦で、ゲーム進行を妨害する笛のような音が発生したことについて、ネット上では弊チームの監督がその音源である、との疑惑が持ち上がっているので、これについて、本人、ベンチ周りの当事者に聴いてみたんだけれど、皆が身に覚えがない、という。
さらに、映像によっても、発生源、目撃者などを確認できなかった。
ついては、今後、他のゲームでの出来事も検証しつつ、わしらのベンチの動静を監視していきたい、と思うわけ。

……、というのが、その要旨。

他のゲームというのは、対鳥栖戦8/25、対鹿島戦8/28でも、同様な笛が聴き取れるからだ。

これらはすべて、相手チームが攻撃に移った瞬間に響いている。

つまりは、相手がオフサイドを犯したように見せかけて、その攻撃をくじく狙いがある。

名古屋戦の主審は、笛音については名古屋側から指摘があったので、マリノスベンチには、紛らわしいことはやめれ、またやったら違う対応を取りますよ、と言った、と述べているようだ。

主審によるオフサイドの笛、とプレイヤーが認識すれば、そこで攻撃(守備も)をやめますもんね。

ただし、こんな卑劣な笛にもめげずに、ゴールを奪う上田 綺世(鹿島) はたいしたもんです。

サッカーから卑劣をとれば、ボールの行き来が残るだけ  (by 萬年)、という妙味もあるが、それだと、すぐに若人への教育的視点を持ち出すような正義の人々が、黙っちゃあいまい。

現監督による初指揮は、8/9。
で、疑惑の笛は、それ以降に鳴り始めたので、彼に疑いの目が及ぶのは自然といえば自然。

というわけで、今回のタイトルは、
〈豊スタに響く 疑惑の笛〉
〈笛のマジック 犯人はどこへ?〉
〈スタジアムに消えた目撃者 〉 ……、といったところ。

しかし、どこの誰が、どうやって音を出したのかは知らないけれど、こんなことしなくたって、マリノスは十二分に戦えるチームなのに、と思いますけどね。

まぁ、これからのゲームでこの音がしなくなれば、この件はこれで終了……一件落着、ってことでしょう。

おそらくは、知っていても余計なことは言っちゃあダメ、という箝口令がチーム全体に出ているんでしょうが、
大然よ、良心が咎めないようにだけはしておくれ。

こんな曲でも聴きながら、では。