なでしこに告ぐ(その名誉のため)

1、4、5、6、7、8、9、10……、と並んだ数字。

これは、なにか?

既にご承知の読者諸氏でありましょう。

これ、当オリンピック女子サッカーで、決勝トーナメントに進出した8か国の最新ランキングなんであります。

1位の米国から始まり、オランダ、スウェーデン、イングランド、ブラジル、カナダ、オーストラリア、そしてしんがりは、10位なでしこで終わる、8つ。

ここにいないのは、2位ドイツと、3位フランスのみ。

予選を勝ち上がった顔ぶれ、ほとんどみごとにランキング上位。

で、なにが言いたいのか。

日本にとっては、これらのどことやっても、10回のうち 1、2、良くっても 3回くらいしか勝てない、という現実。

だから、この際、要らぬプレッシャーなど捨てて、勝って儲けもの、というくらいの醒めた気持ちで、のびのびと対戦するのがいちばんよろしい。

特に、昔相当な戦績を誇った先輩の忠言など、聞いたふりして流してしまう、でいいんじゃあないの?

選ばれて戦うのはわたしたち、文句なら選んだ奴に言ってくれ、ってことです。

だいたいが、国内リーグにおける人気の翳りと引き潮に手を打たずして、この期に及んで見苦しい論評はやめてもらいたい。

負けても(悔しかろうが)サバサバ、誰も君たちを責めやしない。

さて、準々決勝の相手は、ランキング 5位のスウェーデン。

予選リーグでは、米国を 3 – 0 で破ったばかりの、ご本家以上に米国スタイルの屈強サッカーをやってる、いわば〈旬〉のチーム。

これはもう、フツーに追い込まれて怒涛の攻撃を喰らうことは目にみえているんだから、ただ縮こまって凌いでいるばかりでは面白くなかろう。

ならば、思い切って攻撃的にやってみたらどうか。(やらしてくれるか、もあるけれど)

俊敏に、速く速く。

捨て身で切り込むものの、ただし、帰りの燃料だけは残しておいて自陣に戻る、そんなことの繰り返しを、ひたすらやるだけ。

2017年、U23 ラマンガ国際大会。

この時、なでしこは、スウェーデンを3 – 1 で沈めているんだから、相手ディフェンスをかいくぐるような、あの時の素早い動きを思い出せ。

そして、今大会ユニクロ製ユニフォームをまとうチームに引導を渡せたら、それも、また一興かと。

では。

【急報】陳謝、そして歓喜。

なんと、背番号#10 は、半年間のブランクを経て、元の持ち主に戻ったのだ。

おかげで、じつに何年かぶりに夫婦の熱い抱擁がなされた、のが我が家。

ギリギリ、というのは一昨日のブログ記事で、山雅への復帰に懐疑的であった筆者がその見立てはづれを、テーブルに頭をこすりつけて謝罪している図。

見果てぬ、と思われた真夏の夜の夢が、実現してしまうとは。

こういうのを、言葉がない、というんだろうか。

完全移籍、とあるからには、大邱FCとなんらかの交渉が在ったということでしょうね。

あぁ、ご家族とセルジ―ニョ本人の、松本愛とアルウィン愛、そしてツルヤ愛に、こころから感謝しよう。

京子さんに先手を打って、山雅公式を見よ、とメールを送信して10秒もしないうちに、青森に居る義理の息子から、
セルジ―ニョ、山雅に復帰するみたいですよ、とメールが入ったのよ、と家人。

つまりは、全国的なサッカーニュースなんですな、これ。

では。

註:この前の記事中、山雅はレンタルから以外は復帰をさせないクラブ、と書いたが、岩上 祐三ら、あるいは元プレイヤーをクラブスタッフや指導者として多数登用していることを付記します。失礼しました。

【真夏の夜の夢?】伝説 #10 の行方。

もう2~3週間も前のこと、家人いわく、

― セルジ―ニョが、山雅復帰を暗示するような投稿をSNSでしてるみたいよ。

なるほど、なるほど。

南韓での生活に馴染めず、大邱FCを退団したことはニュースで知っていた。

日本での活躍は、本人のキャリア中ではきっと成功体験なんだろうから、Jリーグ復帰は、かなり高い確率だとは思う。

松本の街と、それから、ツルヤ。
ご家族、特に、奥さんが大いに気に入っていたことは想像に難くない。

けれど、では、復帰球団が、山雅か?、となるとどうなんだろう。

史上例外的に、山雅で活きた外国人プレイヤーであるから、復帰であれば、それこそ驚喜の的。

元ボランチの指揮官が、ボランチ起用でオーダーしていれば尚のこと面白い。

けれど、山雅というクラブは、レンタルからの復帰以外をおこなったことはなかったはずであるし、今季は大胆なスクラップ&ビルドに着手中であるし。

当て推量だが、日本球界へ再来となれば、トップリーグの、浮沈に危機感の深いクラブか、あるいはJ2にあって、現在昇格レースに絡んでいるクラブ、そんなところが手を出すような気がします。

C大阪、アビスパ、鳥栖、甲府、新潟、とかが思い浮かぶ。

シェイクスピア劇では、円満解決だった〈真夏の夜の夢〉。

こっちの夢の結末は、さて、どうなんでしょう?

では。

U24日本 について思う (対メキシコ戦)

25日の夜、目が醒めて水を飲もうと居間に入ったら、日本対メキシコ戦をやっていた。

そうか、今晩だったのか。

ゲームはどうやら70分くらいまで進んでいるようだ。

―さっきね、レッドカードが出てメキシコが10人になっちゃたのよ。(家人)

―ほぉ。おや、2 – 0 でリードしているじゃん。(萬年)

中継に挿まれる先制点(by 久保)シーンをみると、なかなかダイナミックな走り込みと決定力がみごと。

メキシコのデイフェンス陣は、まったく置き去りにされて機能せず。

ランキングが28も20くらい下の国にこれをやられた日には、けっこう衝撃でしょうね。
つねにトップ10内外にある国なんですから、メキシコは。

メキシコの各プレイヤーの、余裕が失せた表情に、それが表れていた。

でも、僕が観始めた時間帯だと、正直どっちが10人のチームなのかわからないようなゲーム様相でした。

日本の中盤は締まっていて硬いんだから、もっと時間の流れをこちらに引き込むような落ち着いた連携、ボール運びを選べばよいのに、急いて前進してボールロスト、その結果、要らんファールを侵して、セットプレイを与えている。

まぁ、あの時点、途中投入されたフォワード(上田、前田)に、相手ディフェンスの裏狙い、あるいは、ロングボールの競り合いを敢行させたかったために、ああいった攻撃を繰り返したのかも知れないが、それにしては、みるべき攻撃シーンはほとんど皆無。

大然、この局面で、守備で目だってどうすんの。

プレイスキックになれば、数的優位など吹っ飛ぶのに、と思って観ていたら、ミスに近い格好で、コーナーキックから失点。

代表チームは所詮、ほとんど個人技量に依存した戦いをするわけなんで、あの時間帯の攻めあぐね、というか、ゲーム支配の放棄は、プレイヤーの特質とゲームメイキングを読み間違えた采配ミスでありましょう。

勝ったからいいや、ではまづいんで、こういうところは改善しとかないと、今後痛い目に遭いますよ。

それにしても、このぱっとしない代表ユニフォームは、チームとプレイヤーから見た目の精悍さと迫力をかなり減じていて、とても好きになれないなぁ。

では。

日本の夏、緊張の夏 (ガンバの一人旅)


そこには、つきあわされる相手もいるんだが、

ガンバ大阪のリーグ戦消化が、この中断期間、ひっそりとおこなわれているのをご存知か。

チームにCPR検査陽性者が出た、または、アジアチャンピオンズリーグとの日程やりくり、といった事情は、もちろん身から出た錆。

とは言え、7/24、7/27、7/30、8/3、8/6、と中2日もこなしながらの夏場連戦は、けっこう堪えるに違いない。

ガンバとしては、現在、順位、勝ち点ともに 17なのは、未消化ゲームがまだ4つあるゆえ、とノンキに暮らしてもいられまい。

まさに夏の正念場、緊張感持て生きるべき時候、なのだ。

せめてもの救いは、4戦のうちふたつが、同様に降格圏をさまよっている仙台、大分とやれることぐらいだろう。

ここらへん、リーグは違えども、ナイフを突きつけられた(by 名波) 状態が続く山雅とたいして変わらない。

8/18には、パナスタに乗り込んで一戦構える当方にしてみれば、それなりに元気なガンバでいてもらわないと困るんです、と、ここでは強気をみせておこう。

ところで、来季J2には4チームが降格して来るから大変、という議論を耳にすることがあるけれど、リーグ戦を22チームでおこなうことに変わりがあるでなし。

そして、落ちてくるところは皆、トップリーグに通用しなかったという意味で、彼我同等だから、そんなに大騒ぎすることでもない。

現在13位の清水以下、湘南、柏、徳島、ガンバ、仙台、大分、横浜FC、下手をすると福岡(11位)の 9つとは、来季交戦するチャンスがあるくらいに考えておく……ということで、リーグ後半戦を見守っていきましょう。

もちろん、こちらが現在のリーグにとどまることを大前提にして。

では。