パウロの名誉と、当世スタ熱胸算用 。

時節プレビュウの下調べと思って、パルセイロ公式ページをみていたら、県決勝戦の山雅メンバ表に、田中 パウロ淳一がいないのに気づく。
ベンチメンバーが 6人になっている。
田中 想来と混同するなかで削除してしまったか、なんらかの上書き訂正の過程で抜け落ちたのか。

パウロは先日のTMでゴールを決めていて調子をあげてきているようだから、南長野に見参する可能性もあるので、早めの訂正を願いたいところ。

さて。

昨日のTVで、5・15のチケットは完売に近い、と言っていた。

もしも、それがホントならば、僕の胸算用だと、入場者比率は、

ざっと、長野派 9,000人 対  山雅派 5,000人 といったところだろう。

この場合、〈ホーム自由席〉を、どちらのシンパが占めるのか?、が鍵で。

普段からバックスタンドでまったりご観戦のパルセイロ親派に、せっかくだからこの際〈山雅〉を観たい長野在の観客を、足して。

そこへ持って来て、スポンサー(後援会)、および、連合町会的な(ホームタウン)回路で動員された人々を総計すると、長野側。

対し、アウェイゴール裏から溢れた、(僕と同じような) 山雅ファン&サポーターが、山雅側。
ひょっとしたら、わざわざ、名にし負う山雅の応援に浸りたい、といったモノ好きもいるかも知れない。

……、そのような図式。

で、もともとの結束の強さと多彩な応援内容が在って、さらに、アウェイに乗り込む精鋭的なメンツという面が上乗せされるから、

(観客数でも視覚効果※でもないところの) 熱量換算の比率は、10割表記だと、

長野 3  に対し、山雅 7、くらい。

ま、舞台装置の実際は、当夜、現地にてのお楽しみ。

※もちろん、ペンライト(green)は、必須でしょう!

では。

天皇杯★信州頂上戦の 感想(2022.5.8)

昨日は、仕事からアルウィンに回って観戦。

そして今日になってようやく、TV中継の録画を、音声をほとんど消去して観終わった。

周囲が、ダービーダービーと、うるさいこともあるんで、ざっとした感想を。

〈パルセイロの正体みたり、スティルス山雅〉
昨日の登録メンバー18人が、直近のリーグ戦第8節では、両者でどうだったのか?

パルセイロ ☞  先発 11人、控え 5人、ベンチ外 2人
山雅 ☞ 先発 4人、控え 6人、ベンチ外 8人 ……、となるので、その一致率は、

パルセイロ ☞  89 %  山雅 ☞  56 %

つまりですね、昨日のゲームでは、パルセイロの手の内 9割方があからさまになり、他方、山雅は、その正体の 5割くらいを秘したまま、(でもって、本日は、ツエ―ゲンとトレーニングマッチをおこなうことで剣を磨きながら)リーグ戦に向かう、という勤勉さ、というか、周到さ。

〈どうやって勝つか?、だけのゲーム〉
もともと地力に優位性を持っていて、かつ、かなりコレクティブ(組織的)、インテンシティ(強度)の高いスタイルを貫いた山雅だったので、傲慢な言い方をすれば、負ける気のしないゲームだった。

そのスタイルを貫徹させるための、最大のピース(決め手)は、安東 輝と村越 凱旋。

4 – 4 – 2 の陣形をできるだけコンパクトに保つ光景は美しく、かなり練達してきたな、という印象でした。

ボールへの寄せの素早さ、奪取の執着性、このふたつが、パルセイロを凌駕していた、最大のポイントではありました。

結局は、このスピード感の差が、山雅の決勝点(by 田中 想来)を生んだ、と診ます。

もちろん、ボール保持にこだわらないやり方と、かつ、サッカーの特性から、守にまわる場面は多くあるものの、それほど決定的なシーンを作らせなかった。

ここらへんは、センターバック陣とサイドバックの踏ん張りが大きく寄与している。

〈ゲームコントロールの見本〉
山雅の場合、前半10分過ぎあたりに好調の山があって、これを逃がすと、前半をイーヴンで終える。
昨日は、ゲーム開始の、押し込まれる時間帯を5~6分に巧く収めて、0 – 0 で前半を締めたから、これは、後半早々ギアアップのモードで突っ込んでくるか?、と期待するも、その時間帯は、逆にパルセイロに押し込まれた。

となれば、65分過ぎまで我慢して引っ張っておいて、そこでリフレッシュでしょう!、と思っていたら案の定。

とにかく、この交代が効き過ぎるほど奏功。

菊井 悠介がオシャレな横パスを安東に預け、安東が、今度は絶妙のスルーパスを、前に走り込む田中に送ったのだから。
菊井 ― 安東間の、変態ワンツー、って呼んでしまいましょう。

得点してからの、15分(アディショナルタイム4分を含む)間。

ここは防戦一方に観えたかも知れないが、得失点差を勘定に入れないトーナメントで、しかも、最少得点での勝ち逃げを選択すべき時間帯なんだから、あれで良し。

パルセイロのパワー攻撃が、あまりパワフルでなかったことにも助けられたとは言え、無様を厭わない割り切り、これは今後の強みになります。

10年近く営々と取り組んできた、下部(ユース)組織の強化。

それが、こういう舞台で、またひとつの開花を魅せる、ってのは、ほんと嬉しいことです。

では。

天皇杯の 五月 (長野県決勝戦 プレビュウ)

(時候の憶え、5/5 土手のジャーマンアイリスが開花、ハナミズキの花期長し。)

トップクラブを決する、日本最高峰のカップ戦、天皇杯。

ただし、よもやベスト8には残るまい、といった黙示的な諦観が僕のココロにあって、さらに、チームにとっての殺生与奪は、何と言ってもリーグ戦績なので、

―まぁ、山雅がやるんだし、せっかくだから。

と、行って観戦しているのが、毎年のならわし。

とにかく、2022年は、5/8、5/21(vs 石川県代表、星稜大学×北陸大学の勝者) と、アルウィンで続けて観られる可能性があることを喜ぼう。

5/21の先には、おそらく、ジュビロ磐田が待っている(6/1 @ヤマハスタジアム)が、今はまだ視野に入っては来ない、未来。

で、最初の 5/8。

その相手は、AC長野パルセイロ。

山雅は、ファイナルからの登場、というアドヴァンテージをいただいた。

宮坂 政樹、山本 大貴、このあたりと再会できるのか知らん?

けれど、パルセイロのやってるサッカーが何一つわからないので、第9節の下調べぐらいにはなるだろう。

こっちは、おそらく、横山、菊井、住田、パウリ―ニョ、常田、大野、ビクトルあたりは温存か、ベンチスタートかなぁ?

できれば、リーグ戦でいまだ出番がないディフェンス陣を観てみたい。

野々村、三ツ田、二ノ宮、ここらへん。

勝てれば気分もいいから、そう願うけれど、僕の中では、負けられないテストマッチくらいの位置づけ。

両者ともにファーストユニフォームを身にまとうのかどうか、それが、最大の関心事だったりして。
第9節の、山雅使用ユニフォームが知れるわけですから。

さてと、あと1日かけて、気持ちをすこしでも高めますか……。

では、仕事を切り上げてから、アルウィンで。

〈見映え〉に関する ふたつの考察 (北Q戦レビュウ❷)

ひとつ。
ベンチ(一昨日はアウェイの監督) に向かってカード(イエロー) が呈示されるのを、記憶では、はじめて観ました。

73分、山雅の自陣右サイド。

住田 将が、ギラヴァンツ前川 大河に対して犯したファール(ホールディング)に、北Q監督氏が、スタジアムに響くほどの絶叫で〈カード!〉と、繰り返す。

これが、主審への暴言、と認定された?

もしかしたら、ろくにマスクもせずに、しかも、声援ご法度に違反した、との判断だったのかも知れません。

あの監督氏、怒声によって、チームを叱咤激励する演出を狙ったとか?

たしかに、当日のジャッジ、カード有無について、変に気前良かったり、あるいは、それでカードが出ないの!?、と、判断基準にバラツキはあったと思う。

おそらくは決定機を阻止した、という情況を重く勘案していたんでしょうが、接触の悪質性とのバランスも、大切かと。

危険をあらかじめ阻止することは必要だけれど、出来ることならばカードは少ないほうがいいわけですから。

もちろん、痛がっているという〈見映え〉に左右されてもいけない。
とにかくカードは、サッカーの高揚を減じます。

カードは切り札、と思料するレフェリーとは絶縁したい。(無理ですがね)

ふたつ。
9,800人超のご来場。
ほぅ、久しぶりに大台に近いね、とはなるけれど、山雅にあっては、いつでも起こり得ることで、ファン&サポーターならば、別に驚天動地の騒ぎでもないが、

まぁ、外部に対しては、やはり〈見映え〉の訴える部分がずいぶんと大きいんでしょうね。


帰途に就いたら、スタジアム出てすぐの所、一団の青年たちが、横断幕を掲げてている。

写真を撮らさせて、と頼んだら、どうぞ拡散して下さい、との快諾を得た。

その中身は、ひとりひと旗、との訴え。

声援制限下でもって、戦うチームをどうやって鼓舞するかについて、彼らなりの提案なのだ。

視覚に訴える方法に活路を見い出すことは、各自が多少ともできることであるから、僕も大賛成。(ちなみに萬年は ゲーフラ派)

南ゴール裏では、そういう意思の高まりもあってか、ゲートフラグが急増していて、クラブも、プレイヤー個別の応援グッズを売り出し中の様子。

こうなったら、ゲーフラ、および、大中小のフラグが、いやになるくらいスタンドを埋め尽くすようになったかを、毎度測定してみよう。

そして、その光景を眺めながら悦に浸る、とか。

では。

明日のために 自己を見詰める(2022.5.4 北Q戦レビュウ❶)

0 – 0 の、スコアレスドロー。

〈この時流を読め〉
そりゃあ、勝つに越したことはないが、今節の意味合い(=本質) を見落としてしまうと、キチンとした評価は生まれてこない。

― 9,800人超の観衆が報われない、ダメな試合だった。

といった論調は、その典型でありまして、こいういうのは、よっぽど表層的か、あるいは、山雅に恨みでも有る観方か、のどちらかでありましょう。

(前者の、勝った負けただけの断定、これは感情表出として理解できないこともないが、後者ときたらまるで論外)

クラブが、10,000人集客キャンペーンを打っていて、

中3日が続く連戦、しかも、これからダービー2連戦と、期待も高まりつつある時節において、リーグ戦を1勝1分で乗り切ったのは、チームとしては、上出来でしょう。

そこには、カップ戦(5/8)と、その1週間後のリーグ戦に照準を合わせたターンオーバー(プレイヤ入れ替え)を挿し込まなくてはならない。

そこのところも大した破綻もなく、一定の検証も行えたのではありませんかね、このゲームでは。

〈ギラヴァンツを 侮るなかれ〉
昨季、2部リーグで、山雅と同じ7勝しかできず、しかも、このところ3ゲームで無得点と苦しむけれど、やはり、2部を知っていて、かつ、小林 伸行氏が後方支援するチームなのだ、ギラヴァンツは。

そこを相手に、わかっているだけでシュート3本(公式記録では 1本)しか打たせずに、さらに、全体的に優位にゲームを進めていたこと、これは素晴らしい。

このことを採ってみても、今季のチームづくりのおおかたがいい仕事になっているのが了解される。

〈采配下の仕事ぶり〉
初期布陣は、3 – 4 – 1 – 2。
スリーバックは、左から、常田 克人、大野 佑哉、宮部 大己。
左サイドバックは、住田 将、右には、吉田 将也。
ダブルボランチが、米原 秀亮と、パウリ―ニョ。

ツートップには、横山 歩夢と、村越 凱旋を並べ、その下に菊井 悠介を、かなり自由度を持って動き回ることを前提に置く布陣。

このメンツでもって、期待された仕事をかなり忠実に果たしたんではないか、と思います、各人が。

前線に高さがないので、ロングボールを競ってそこからセカンドを回収する、といった局面が生まれにくい。

となると、地上戦、複数人でスペースを絞っていってボール奪取、ということになるが、山雅は労力を惜しむことなく、最後までプレスを怠らなかった。

高身長の米原は、ボランチの一角にありながら、局面によってはボールを競う仕事をこなしたから、負担も大きかったけれど、よくやっていた。
大野同様に、敢闘賞モノ、と評価したい。

さて。
萬年の観方では、前半、ゲームが膠着したのは、こちら側がボールを持ち過ぎたからではないか、とも。

もっと存分に持たせて前がかりにさせておいてから、ボール奪取、即反転攻撃に特化してもよかったようにも思います。

まぁ、そこらへんは、横山のスピードを警戒した北Qディフェンスが互いの距離を上手く保っていましたね。

だから、相手ディフェンラインを、もっと左右に振る作業を入れるべきだったか。

吉田から、あるいは菊井や住田からの、ラスト(となるべき)クロスやスルーパス。

これからは、これを受け手とどうやって同調させるか、とにかく、そのクオリティアップでありましょう。

なんだかんだ言っても、数字をみる限り、シュートを ゲームで10本台の半ば打たないと勝ててないのが、今の実力。

いい位置でシュートを打ちたいのは痛いほどよくわかりますが、相手が喰いついてくる前に、例えば、他人を使ってオープンなスペースで打たせる視野とアイデも必要、と感じました。

……、若いチームとは、すなわち、ゲームコントロールにあって、首脳陣采配の占める比重がかなり高いチームであって、現状、ピッチのプレイヤーは、各ミッションに忠実に仕事を進める、それでいい。

ただ、どこかの時点では、いい意味で、采配を裏切る智恵と果敢さが生まれてきて、それが結果を出していく、そんな楽しみもありますよ、このチームには。

では。