〈死んじまえば〉はないわ。

夏休みの研究の資料集めにと、

塩尻図書館へ出向いた際。

ご要望があったので、

『Let It Be…Naked』(by The Beatles 2003年発表) を借りてきて、

以来ずっと、車内で聴いている。

2年前、そのタイトル曲に出会い、ずいぶん感動した、とのことで、

それから 1年すこし経った頃、家のTVで観た、CMに曲の冒頭が使われていて、ふたたび想い出した、とか。

曲にあわせて、歌詞を、日本語にしたりしながら、

バンドの解散直前に発表されて、このバンドの最大ヒット曲だよ、とご教示すると、

そもそも、バンドとしてどうだったの?、と訊いてくるので、

― さかのぼること10年間くらい、世界的に、もっとも有能で有名、かつ、影響力のあるグループ(のひとつ) だったよ。

初めは、Let It Be を繰り返してかけていたが、そのうち、他の曲にも興味が及び、

『Don’t Let Me Down』や、『Across The Universe』の歌唱に触れてみて、

― なに、この眼鏡(レノンのこと)、歌上手いわ~、と率直な感想。

彼によれば、ポールの不精な髭は、あまり歓迎でないらしい。

小学生、一緒に歌うのはいいが、

アクロス ジ ユニバースの、Nothing gonna change my world のところ

面白がって、

〈死んじ~まえば~〉と言いかえるのは、言葉として穏当でないなぁ。

せめて、〈真珠う~前歯〉だろ。

ならば。

ハリソンの、『I Me Mine』のリフレインの部分、

I me me Mineは、〈は~い!、二人前!〉になるよね、と、今度は大人が調子にノる始末。

世に出て、59年の歳月を経て、押し付けられたわけでもないのに、

すんなりと、8歳児のココロをとらえてしまう曲。

これ以上の、名曲であることのしるしは、ありません。

では。

みっつの貯金箱。

ここしばらく拙宅に逗留の、小学四年生との合意のもとに、

貯金箱を三つ作って、暮らしている。

ひとつ、〈まづい〉貯金。

ふたつ、〈暑い〉貯金。

そして、みっつめが、〈オー マイ〉貯金。

出された食事、食物を、まづいと口にすることの不敬の罪は、罰金 10円。

やたら、暑いと愚痴るような、感謝を忘れたネガティヴの罪は、罰金 10円。

なにかにつけ、オーマイガー!と、意味もわからず発することは、

むやみに神の御名を口にする、瀆神の罪(バイブルの破戒)だから、罰金 10円。

……現在の、途中経過では、

オーマイ貯金には、100円、暑い貯金には、75円が、それぞれ入金されている。

なお、途中まで言いかけて止めたのは、5円、

もちろん。

萬年の側のお手つきは、フェアに相殺済みとしてあり、

小学生の原資は、滞在期間中用のお小遣いであるが、

彼のほうに、負けが込んでいる。

では。

僕らは〈きぼう〉を観る(岐阜戦プレビュウ❷にかえて)

今晩 20:00頃には。

岐阜戦で、山雅のやっているサッカーに希望を見いだしながら、

僕らは、ゲーム終了を、安堵の気分で迎えたい。

ここから2週間、リーグ戦の間隔が空くことでもあるから、なおさら。

おまけに。

空が晴れていればの条件付きだけれど

ゲーム後の、20:28 ~ 20: 32 にかけて。

アルウィンの北ゴール裏の上空。

北西のほうから、国際宇宙ステーション(きぼう)が、 その姿をあらわすと、

おおよそ真上(仰角72°) の空へとやって来て、それから、東南東の方向をめざして飛行していく。

1等星より明るく輝くので、もちろん、肉眼でみられる、4分間の天体ショー

気の効いたお方が、アルウィンの照明を落としてくださると、ありがたいね。

そして、

できれば、嬉しい心で、夏の夜空を見上げていたい……。

では。

【箸休め】山雅な一日。

 

昼休み。

モモ氏が、テーブルで食していたのは、なんと、山雅応援弁当

近くのデリシアで購った、とのこと。

そのクオリティからすると、市価よりは 100円以上は高額なのに、

― その分が、クラブの収入になるはずだから。

しかも、彼、今週末の岐阜戦は、観戦するつもり、とは、なんとも、ありがたいみ心ではないか。

退勤時の雑談で、

〈戻りオフサイド〉についてモモ氏に語っていると、そこへ出勤したばかりのソネさんと、ばったり。

― 浅川が、琉球へ移籍、それも完全で。知ってました?

― いや。仕事中だったしね。

― 浅川を出したということは、フォワードがひとり補強されるんでしょうかねぇ?

― 桃山学院の藤枝君が、それだったりして。
(さて、どうなるか)

退勤の道すがら、

どこかに遠雷が聞こえ、灰色の雲がおおきく、北東の空にせり上がってきた。

あぁ。これこそ待望の雨か、ありがたや。(草木の水やりは大変)

それから数時間、

ポツポツと雨粒があったりしたが、結局は不発。

そのうち、西方には、入日が輝いている。

来るか、来るか、と期待させて、なんだ、こんなで終わるとは。

こういうのを、山雅天気、と呼んでしまえ。

囲み取材へのサーヴィスかも知れんが、

長野戦は、勝利がマストです、とか、誓ったようなことは言わないのがいい。

― 勝敗は時の運ですから、なんとも。
でもね、でき得る限りの準備をして、全力を尽くします。

それくらいにしておこうよ。

やれ、昇格とか、結果とか。

チームも、ファン&サポーターも、そんな文言を、それぞれが、都合よく言質に取ったり取られたりしながら、応酬しあっているようにみえる。

ワンソール、ってのも、同じ穴のムジナ言葉になっていて、なんとも辛くないか?

僕らは、なにかと、運命的なストーリイを創りたくなるけれど、

勝敗とは、その都度、たまたま出るサイコロの目のようなものが継起していくことでもあるから、

無理なこじつけに踏み込んだら、不健全です。

では。

個人的に いざ 長野。

さぁ、本日のナイトゲーム。

長野駅と、篠ノ井駅とから、無料シャトルバスが出るとは、ありがたい。

明日は、午前の6時前に出勤。

なので、体力の消耗をなるべく少なくすべく、

ずいぶんと久しぶりに、JRの普通列車を使って、参戦往復することにした。

夏休みの初日にふさわしいようなワクワク感で、車窓を眺めていようかな……。

帰りの電車は、終着駅が、甲府。

寝込んだりして、乗り越してしまわないように、

22時に携帯に着信があるように、保険をかけておこう。

では。