どうする? 山雅(ガ)―ルよ。 (群馬戦プレビュウ❶)

或る日の公開練習で。

すこしの雑談を交わした女性は(長野在らしい)、

石山 青空を追うようにして、いまや山雅ファンになってしまった、のだそうな。

彼のレンタルが満了になったら、どうします?、と訊くと、

― さぁ、どうしましょうかね?……のご返事だった。

僕の持論は、

青空はボランチではなく、もっと高い位置で活かせ。

滝 裕太とポジションチェンジをしながらの侵攻を観たいなぁ。

その女性によれば、アルビレックスでは、同期がボランチばかり。

青空の、チーム内序列(の低さ) を言いたかったのだろう、きっと。

 

さて。

チームにとって、重い苦悩の時季その❶は、7月のリーグ折り返し前後だった。

その❷は、第30節福島戦からの3ゲーム。
#10の不在に伴い、彼頼みだった部分が攻撃の不鮮明、閉塞となって表れた。

で。

最近 4ゲームでは、かなりの立て直しを魅せている、と思う。

ここぞの脆弱と淡泊をいまだ引きずるが、これは、解決できない。

先制しなければ勝てない、先制されたら勝ちがない、逆転負けはいくつもあるが、逆転勝利は皆無。

そのわけは。

90分間を、ひたすら我がサッカーをやっていて、

どうやって勝つんだ、といった思想性に乏しいからで、現状は、期待できない部分。

なんらかの理念による〈仕掛け〉を 思想性と呼ぶとして。

結局は。

ラスト 2試合とも、

どれだけ攻撃的スタッツを相手よりか多く積めるのか?、です。

群馬戦では、ボール保持がかならず相手側に傾くはずだから、

それを受け入れて、持たせるところから始めて、さて、どうやってひっくり返すか?

そこに集中。

では。

ふもとの生活の今。

強風の日が続いたおかげで、

庭の木々が、その葉のほとんどを落とした。

で、そろそろ。

枯れ葉を集めては、畑土に埋める作業が、僕を待っている。

……ところで、先週のこと。

二日連続で、きつねを見たのである。

双方が、孤独な姿で。

まづは。

我が家の上の、畑の細い道をたどっていくのを。

以前から、この道を過ぎるのを目撃しているのだが、

今回は、昼間で見通しもよかったから、

その後を、すぐに追ったつもりで、庭から道に上がって遠くを眺めてみたが、

100mくらいを見渡しても、姿はなかった。

次の日は、会社からの帰り道。

僕の運転するクルマの直前を、市道を横断しようとしていた奴が、

こっちを認めると、あわてて身をひるがえし、どこぞの家塀の向こうへと消えてしまった。

かつては、昔ばなしの中にしか登場しない、と思っていた、きつねや、たぬき。

約20年前からこっち、彼らを頻繁に目撃するようになったのだから、

それを追いかけるように、つぎは、

クマが、僕らの日常生活に踏み込んで来たって、すこしも不可解でもない。

では。

ふたつのアルバム。

お誕生日おめでとう。

今年送る、CDふたつの説明をします。

なぜ、この二枚にしたのか、です。

❶バロック名曲集
〈バロック〉とは、不格好な、ゆがんだ形の宝石(真珠)のことで、芸術や文化様式の呼び名。

それ以前(=ルネサンス時代) の、均整のとれた美しさをめざす思想ではなくて、

激しい感情や感動の表現を良しとする流行で、

バロック音楽とは、1600年から 1750年 (150年間)の頃につくられた楽曲を指します。

日本だと、江戸時代が始まったのと同じ時代の、ヨーロッパの音楽。

CDには、よく聴かれる(=有名な)曲ばかりが入っています。

❷アビーロード
この夏聴いていた〈レットイットビー〉のセッションから半年後、ザビートルズの四人がまた集まって作ったアルバム。
バンド最後のセッションです。

発表は、1969年秋なので、ずいぶん昔になりますが、

今聴いても、新鮮で豊かなアイデアを感じる曲です。

これらの曲のおおくは、クラシック音楽から発想をもらっているので、

私たちの耳になじみ、親しみやすいと思います。

では、素晴らしい曲たちを楽しんで下さい!!           萬年より。

では。

MOMは誰だったのか? (FC大阪戦レビュウ❷おしまい)

Jリーグ残留を決めた高知戦後の、ラスト3ゲームを、〈消化試合〉と呼べるのか。

その思考回路は、おそらく、38節西が丘を〈有終の美〉で締めよう、とか言い出す。

古びた常套句で、わかったような気分にならないほうがいい。

今季の雷鳥は、鳴かず飛ばずの低空飛行を続け、消化ゲームを淡々とこなしてきたようなもので、

つまり、最高のファンサーヴィス(=勝利) では、落第点だろう。

それが、現実。

 

我がチームにとっては既に、来シーズンが始まっているはずだから、

しかも、早く手を着けられるこのチャンスを逃す手はない(☜ もちろんクラブの仕事だが)。

……となれば、

FC大阪戦の終了時、

ピッチ(とベンチ)に立っていた、あのメンツをベースにスタートするのか否か?、そういった算段を、

眼前のゲームの中に求める楽しみが待っている。

おおくは#20~40番の背番号を背負うプレイヤーの、成長と今後(去就)、そこですよ。

ゲームの MOM(最も印象に残る選手)は、

山雅では、オウンゴールをアシストした村越 凱光であろうし、

FC大阪では、#10 (先制点を挙げたキャプテン)だった。

特に、#10の彼は、右サイドで攻守にわたる運動量が無尽、という印象。

こういうタレントにこそ、(返答はどうであっても) 山雅は、オファーを出すべきだろう。

山雅の現#10や、#41との契約更新が、かなり困難視される状況であるからには。

では。

窮屈な前半/奏功の後半 (2025.11.16 FC大阪戦レビュウ)

〈窮屈な前半〉
ロングボールの蹴り上げ。

放り込み、間髪いれずに駆け込むのがセットになったサッカー。

こういった相手の流儀に圧迫されると、

無闇な(その場しのぎの)蹴り返し、

あるいは、前につなごうとしてのパスミス。

ゲーム開始20分までは、こういうことで難儀した。

失点はその中で生れ、こっちがボールウォッチャーとなった失態。

でも、まぁ、

30分前後になると、自分たちを取り戻しつつ前へ進めるようになったけれども、

ああいった、対処に追われる時間帯を、いかに極小化できるか?

そこをカイゼンできないと、来季も、リーグ上位には位置できない。

〈奏功の後半〉
その要因は、いくつかあって、
いちばんは、サイドからサイドへの展開をやり通したこと。

4バックとやるには有効な手であって、それも、相手を寄せておいて反対へ振る。

#46安永を介したりして、左タッチライン沿いに展開する #40樋口を徹底的に使った。

あとは、#42想来の、相手ディフェンダーに勝った跳躍力。

競り勝ったボールの落下点へと衛星的にそ走り込んだボランチ、あるいは、#41村越の位置取り。

それと、サイドバックの外側からオーバーラップを試みた、#36松村(右)、#20陸王(左) の推進力。

このゲームだと、〈サイドを活かせ〉で統一され、徹底された意思統一を、

僕はすべてのゲームで観たかったのよ。

残念ながら、今季はこれが際立つのが遅かったが、来季はここから始めないとね。

では。