AUTO(自動)も考えもの。

きょう日。

レギュレータハンドルを回してドアウインドウを開閉しているのは、

30年以上前の旧車をのぞけば、徹底して軽量化をはかったロータスエリーゼに乗るドライバーだけだろう。

そのくらいに、車の運転操作では、〈AUTO〉化がされていて、

僕も、ヘッドランプ(前照灯)のスイッチは常時、AUTOの位置にしておいて、その恩恵に浴している。

要は、楽なほうに流れている。

ところが、ジャガー氏(登山ガイド)は、違うのだそうだ。

― AUTOだと、トンネルに入ってから点灯するでしょ。
教習所では、安全と視認性確保のため、入る手前で点灯するように教えられましたからね。

たしかに。

高速道路上だと、トンネル突入後、かなりの距離を走ってからようやくヘッドランプが点くわけだ。

ひとつの見識でしょうね。

さらに。

ジャガー氏は、島々より向こうの158号線だと、トンネルが連続するから、ヘッドランプは常時点灯して走る、とか。

そういえば、僕も、かつては(一昔前まで) そうしていたよなぁ。

では。

Aubrey(オーブリー)とは 誰か?

〈Aubrey〉は、デヴィッド ゲイツ(米シンガーソングライター)の手による曲。

彼がリーダーを務めたブレッド(バンド名)のアルバム『Guiter Man』(1972年)に収録されて世に出た。

歌詞の冒頭……

And Aubrey was her name
A not so very ordinary girl or name
But who’s to blame?

それでね、オーブリーが その娘の名前
ありきたりでない変わった娘だった、名前もね
でも、それが どうした? って話さ……   (和訳のつもり)

のっけから惹きこまれますが、成就しなかった恋を語っています

Aubrey は、中世イギリス等では、元来、男性の名(意味は、妖精の王)だった。

が、その後、好まれなくなって(=立ち消える)しまう。

けれど。

20世紀後半、米国で、今度は、女性名として復活する。

実は。

ゲイツは、オードリー ヘプバーン(Audrey Hepburn)主演の

『Breakfast at Tiffany’s』(ティファニーで朝食を、1961年米映画)を観て、この曲を着想したらしい。

つまり、オードリー からの連想で、オーブリー、なわけです。

もちろん。

そんな裏話など引っ張り出さなくとも、楽しめる。

オーブリーとは、ただただ、ゲイツが創り出した女性なんですから。

では。

ついに刑事物に開眼。

刑事コロンボを観ていた家人が、

― 『相棒』より、ずっと面白いじゃん、とおっしゃった。

それはそうでしょうとも。

放送されたのは、『二枚のドガの絵』(初期シリーズ第6話、1971年)。

僕の中のランキングでは、ベストスリーのひとつですから。

ドガの絵に付着した指紋。

しかも、それが誰の指紋だったのかが、ラスト大逆転幕の〈鍵〉、

というシナリオの素晴らしさ、ったらない。

舞台道具にカネはかけないが、シナリオには 頭脳のありったけを投入する製作ポリシーってやつだ。

舞台道具にも脚本にもお手軽な、相〇と比較するなど、

コロンボに失礼ってもんでしょうよ。

……ところで。

どんでん返しのラストまで、家人がちゃんと観たのかを、確かめねば。

では。

ひと月前に,覚悟しておく。

山雅にとってのリーグ開幕、アウェイ沼津戦(第2節)は、2月23日。

だから、ちょうどひと月後。

その今、再度、ダメを押しておきたい。

つまり、スタメンクラスが大半居残ってくれたことに安堵してばかりいると、泣きをみるだろうことを。

そのあたりは、新監督の早川氏から、

進化(エボリューション)がなければ、目標達成はできない……という発言もあったので、

チーム自体はわかっているに違いないが、

取り巻き(ファンサ&ポーター)の呑気、これが厄介で、心配。

なぜなら、

こういった根拠なき安心感(ですよ)は、チームが逆境にハマった時に、果たして、支援する側に立てるのだろうか?、と。

……さて、チームに対しては。

各個の技量、そこは、より〈上手くなる〉ことで究めていくとして。

もうひとつ。

ゲームを〈巧く〉手繰り寄せる、握る、この点でこそ、進化、深化をしなくては。

たとえば。

終盤10分を切ったら、俄然守りに入ってしまって連携できない、とか、

無意味な蹴り出しやクリア、がカイゼンされることが、それ。

僕が思うに、

飽くことなく攻撃するためにこそ守るといった基底の戦略が在って、

その上に、攻撃力が乗っからないと、3部リーグはしのげない。

数年かけてようやくのこと、

(たとえ3部であろうと)得点力を身にまとうチームが出来上がってきているのだから、攻撃が売り、のチーム像がもっと鮮明になってほしい。

その矢先、

UEFAチャンピオンズリーグ(欧州各国リーグの上位クラブによる欧州王者選び)の、

ベンフィカ(ポルトガル) vs バルセロナ(スペイン)のゲームハイライト(3分)を観て、

なんとまぁ、サッカーゲームの魅力が満載なのかと、恐れ入ってしまった。

結果は、バルセロナが、敵地で 5 – 4 と逆転による勝利。

計9ゴールの中身は、

ゴールキーパーのミス 2点、ペナルティキック 3点、サイドをえぐって 2点、デザインしたコーナーキックから(ヘッドで) 1点、ロングカウンターの個人技で 1点。

あまりにも濃過ぎる、とは言え、

山雅がこれから闘う全38戦の、サッカー固有のむづかしさが示唆されているから、どうぞご覧あれ。

実際、簡単なゲームなどないはずで、ジリジリと、堪える場面が多いだろう。

しかし!!

僕が強調したいのは ひとつ。

つまり、相手より多く得点しないと勝ちは決して獲られず、

結局は、攻撃力、攻撃的な姿勢が、動画のゲームを決めた、そのこと。

では。

山雅のおかげの シェークスピア。

新体制発表会の折、

60周年コラボウオッチが発表されると、

― ねぇ、○○さん(僕のファーストネーム)、あの腕時計ほしい?、と家人。

それも、2度も訊くので、

思うに、― あぁ、いいねぇ、と答えたら、きっと注文許可が下りただろう。

あの自動巻きは、EPSONの子会社 オリエント時計の、

〈オリエントスター〉をベースにした製品。

オリエント社は、リーズナブルな価格(143,000円もそこそこに安い!!)で、魅力的なラインナップを有しますが、

スケルトンのクロノグラフタイプではなくて、もしも、

ヴィンテージ風のシンプルな文字盤に、ソッと、グリーンをあしらってくれたならば、僕の食指が動いたかも知れない。

が、今回は、まぁ、やめとくか。

大貴よ、大貴。

次回は、スウォッチあたりとコラボしたらいかがかな?

70周年記念、あるいは、トップリーグ殴り込み記念の際には。

ところで。

新体制発表会では、あとひとつ。

60yearsアニバーサリーの、金糸をふんだんに?織り込んだタオルマフラーを狙っていた家人。

ところが、本数限定で、入手がむづかしいことを悟ると、

― なにも、あれでなくて結構、金をありがたがるのも、陳腐だわ。

あぁ。このセリフ。

〈ヴェニスの商人〉(1596年頃に初演)第2幕7場。

資産家の貴婦人ポーシャが、求婚者を試すために示す言葉 !! すなわち、

― 光り輝く者 悉(ことごと)く黄金にあらずとは。
 汝 嘗て(かつて) 幾たびか 聞きたるならん。  (坪内 逍遥 訳)

光輝くもの かならずしも 金(=価値あるもの) ならず……か。

さすが、シェークスピア(1564~1616)、とっておきの古来の格言を引用なさるとは。

では。