演歌が チャレンジしていた時代

ルノワール氏に、
―『と・も・こ』もいいけど、『シンシア』などいかが?、とけしかけたら、
―わぁ、泣けてくる。というご返事。

で、今回は、そんなルノ氏に背いて、違うジャンルの話。

〈演歌〉という言葉、実体も突き詰めないで何気に使うことをお赦しいただくとして、萬年式エポックメイキングであった楽曲は、過去に三つ。

『函館の女』(北島 三郎 1965年)
伸びやかに上がり切る高音、その歌唱法はまるでクラシックを思わせるが、こういうのを鳥肌が立つ、という。

『襟裳岬』(森 進一 1974年)
この曲に森 進一が挑戦したこと、それをモノにしたことに価値がある。

『北の宿から』(都 はるみ 1975年)
歌詞が画期的。それをこの歌手が取り上げたのが、さらに革新的。
都 はるみにとっては当時、歌手生命を賭けるくらいの冒険だった、と思う。

いまでは伝説的地位を得ているが、いづれもチャレンジしていた、あの当時。

そして、チャレンジはすべて、北方の地が題材だ……。

では。

〈コメント〉
☞つーさん より  (7/31 19:54)
素晴らしきかな昭和。
私鉄の駅の裏側、やや古びた居酒屋、スナックが軒を並べる一画が必ずあった。日が暮れれば、赤い灯、青い灯、会社帰りの私達を誘ったものだ。
そんな店には時おり、着物姿の若い女性がやって来る。持参の紙袋には自費で作ったのか、カセットテープが入っている。
その女性はやや恥じらいながら、だが歌い出すと肝がすわるのか、迫力ある声量で歌いきる。そしてテープを売るのだが、私達酔っぱらいはもちろんそれを買う。
お約束みたいなものだ。だが、そのカセットテープを改めて聞くことはまず無い。
多分、あの女性歌手が陽の目を見る事はなかっただろう。
「浮き世舞台の花道は表もあれば裏もある…あぁしみるねえー」(演歌の花道より)
また、あの雰囲気に浸ってみたいものだ。
では、また。

☞ルノワール氏より (7/31 20:52)
演歌がチャレンジしていた時代
吉田拓郎が森進一に歌わせて日本レコード大賞を受賞した
襟裳岬
だが拓郎本人の襟裳岬も素晴らしい
シンシア
これも拓郎とかまやつの曲
♪君の部屋のカーテンやカーペットは色褪せてはいないかい♪
45年前を蘇えさせる詩に感動を覚えます
これらを考えると演歌もフォークは歌い方が違うだけで詩が重要と思います

私の独り言
太田裕美の
木綿のハンカチーフ
の逆バージョン

赤 いハイヒール👠
が好きです
夢求め東京に就職したが
東京に馴染めず
挫折した彼女を
田舎の彼氏が
彼女を東京に迎えに行く
40年前の歌には
起承転結が
有りました

拍手にも意味がある (2020.7.29 町田戦レビュウ)


0 – 2 の敗戦。

〈静かな応援〉のみ許される今のスタジアム観戦。

試合後、プレイヤーが挨拶して周る中の、おとなしい拍手は、こう言っていたのだ。

―  同志の礼儀としてねぎらうけれど、内容は全然だったよね。

それなりの観戦者たちの気持ちが込められた拍手。
この重みが、プレイしたチームに届くようにと願う。

〈総   評〉
堅守速攻というスタイルを全うし、セットプレイ(強み) と相手DFの連携ミスからの、2得点で完封したゼルビア。

ロングボール多用の戦術を織り込んで相手ゴールに迫るものの、セカンドボールをほとんどモノにできないわ、相手のマークをはがせないわで、攻めあぐんだ山雅。

萬年的には、フレッシュなメンバーと布陣で臨みながら、チャレンジに乏しかったのが、もっとも残念。

(家人に言わせると、この前のザスパ戦が良かっただけに、ただただ下手で、面白くもないサッカー。あれじゃ、孤軍奮闘の鈴木 雄斗が可哀想、となる)

後半になってようやく、ボランチをより経由することで相手ディフェンスをかいくぐろう、といった修正ができた。
けれど、どうも意思統一が弱いためか、連動性に乏しく、単調なパスが予測され、攻撃が途切れてしまう。
この点は、山雅の緩慢というより、町田の出足が上回っていた。

〈今後への いくつかの注文〉
❶4 – 4 – 2として、鈴木と榎本のツートップ。
どうだろう、両名ともにシャドウに置いたほうが活きるように思うのたが。
(ただ、そうできないカードに関する台所事情が在るのかも知れぬ)

❷山本 龍平は初先発。
前節よりは足が地についていたと感じたが、やはり、後半のように左サイドを駆けさせたいタレント。
同時に、初出場なった吉田 将也。今度は、右サイドでの仕事を観たい。

❸ボランチがなかなか前を向いてプレイすることでゲームを作れず。
藤田、久保田のふたりへボールを入れさせない、という町田のデイフェンスが奏功した、と言えばそれまでなんであって、それを上回る工夫を開発しなければ。

喰いつく相手を剥がす技量の前をうんぬんする前に、ボールを持っていないプレイヤーたちの動きが、昨夜は無さすぎた。
結局、配球に手間取ってしまい、町田の陣形に風穴を開けられず。

今日、会社へ行ったら、ドライバーからは
―高崎、ハットトリックですよ!  (それに比べ……)

藤師匠は、
―J1などと言わないでもよいけれど、せめて10位以内にはなぁ。

……とかお言葉を頂戴する。


山雅を見守っているのは、勝ち馬に乗りたいからでもないけれど、
昨夜は、それに値しないゲームとの思いから、拍手は次なる好ゲーム用に封印したまま、スタジアムを後にしたのだった。

では。

となりの芝生……。

家人が、近くのDIY店で芝生の目土 を選んでいたら、
或るご夫婦が近づいて来て、こう尋ねた。

―どうも、うちの芝生は育ちが悪くていけません。
なにか良いやり方でもありますかねぇ?

―そうですか。
とかく隣の芝は青くみえる、って言いますからね。

なかなか気の利いた受け答えだったではありませんか、とホメておいた。

でも、そのご当人が今度は、助手席から近所のお宅の芝を盛んに品評するんですね。

他者のことがなにかと気にかかる習わし。

これを棄て去るのはむづかしい。

で、先日、一緒に買い物にでかけた時のこと。

―いま、ひとつ閃きました!

隣の芝生は青く、隣のレジは早く流れる、これなんか実感でしょう?

ただし、残念ながら、この格言、家人には響かない。

なぜか?

スピーディーなレジ係を見究める眼力には相当な自信を持っていらっしゃって、常にそこに並ぶからだ。

では。

〈コメント〉
☞つーさん より (7/30 16:25)
急ぐその先にあるもの。

 

降格なしに、うつつを抜かす?

どこまでも、いい加減な世の中。

それにマジメにつき合っていたら、身が持たぬ。

詐欺商法への警告を訴える記事のすぐ隣では、ダイエットや抗加齢商品が違法ギリギリな煽り表現で宣伝される。

この国ではいまだ、ベビーブーマー世代 (1946~1964年生れ) のふところをアテにしたマーケティングがもっぱらだ。

節操なき報道姿勢は、サッカー関連でも散見される。

たとえば、アントラーズがリーグの冒頭で 4連敗したら、クラブ史上初とかいって、やたら大騒ぎする。


では、エスパルスが開幕から5戦全敗で、それほど大きく取り扱ってもらえたか?

こういう差別は、とてもマズイ。

清水ファンにとっては、きっと噴飯ものに違いない。

いくら今季は降格がないとは言えだ、トップリーグのチームには分相応の矜持が必要で、世もそれを強く要求すべきだろう。

しかも、降格なしにうつつを抜かした結果、来季は酷い辛酸が待っていないと、誰が言えようか。

では。

〈コメント〉
☞つーさん より  (7/29  13:19)
物を売るのは大変だけれど。
昔、家庭用品を販売店様に売っていた頃、商品説明をする私より、販売店様の方が遥かにその商品に詳しいのに、流暢でなくても誠実に一生懸命説明すれば、まあそんなに言うならと、しぶしぶながらも買ってくれた。

食品を売っていた頃、その食品がいかに美味しいかを、どうしても売りたいと言う気持ちから誇張を加え説明してしまう。
お客様はその食品がどんな味か、だいたい想像はついている。それも、そんなに一生懸命薦めるならと買ってくれる。
消費者は賢く優しい。やたら多い誇大広告、この商品が広告の説明どおり効能があるとはだれも思っていない。
それでも買うのは、まあ試してみるかと言う気持ちか、あるいは本当に困っていて藁をもつかむ思いかである。
違法広告ギリギリで商品を売っている皆様、自分達の生活を支えてくれているのは、そんな賢く優しいお客様のお蔭であると日々感謝し、そんな誇張した宣伝をしなくても売れる、より本物の商品を開発販売して欲しいものです。
では、また。

スタイルを全うした者が 勝つ (町田戦プレビュウ)

〈すべて拮抗の、ディビジョン2〉
26日のナイトゲーム、町田 vs 栃木を リアルタイムで少し観た。

―上手いサッカーだわぁ、と家人。

町田、栃木ともに自分のスタイルをまっとうすべく、キビキビとボールを素早く動かして主導権を握ろうと、激しくぶつかっていた。

特に、町田は果敢に縦パスを使う。
そのパス精度と連携の妙を指して、上手い、と表現したのだろう。

フツーのオバさんが、こういう感想をフツーに吐く、これこそサッカーが日常化している証しでありましょう。

布氏がいう通りで、J2リーグのチーム力は非常に拮抗していて、これはイタダキと思われるゲームなどひとつも、ありはしない。

そのことを、例えば、栃木SCの戦いぶりを観ていて、つくづくと感じた次第。


〈堅守速攻の見本、町田〉

7/15第5節、町田はアルビレックスをホームに迎え、3 – 3のドローを演じた。
89分にタイスコアに持ち込まれたものの、先手先手を取って得点した。

4 – 4 – 2の布陣で堅く守り、ボールを奪うやすばやく攻撃を仕掛ける。(ゲーム平均タックル数は、リーグトップの、25回)
前線からの守備は、新潟最終ラインからボランチへのパスコースを消す頭脳的な位置取りが効いていた。

〈対する山雅の針路は 〉
データ上では山雅47%、町田43%の平均ボール保持率。
となると、やはり山雅がボールを持ち込む側になる。

ボールを効果的に動かしてペナルティエリアへ侵入、という面は、より精度をあげてフィニッシュする、ということでいいけれど、手当が必要なのは、その前段となる、町田の入れてくるロングボールへの対処だろう。

山雅のサイド、あるいは最終ラインの裏や中間に放り込んでくるボールを、漫然とはね返して相手に渡してはいけない。

中盤でボールが忙しく行ったり来たりは、山雅流アタックのリズムを乱し、プレイヤーの距離を台無しにてしまう。
フラストレーションが増せば、冷静なボール回しに水を差す。

(4バックでいくならば)デイフェンス4人によるボール処理と、中盤への配球が、このゲームの肝だろう。

あとは、町田がコーナーキックで、サインプレイを仕掛けてくることへの対応。

〈鹿島の幻影をみながら〉
山雅には、杉本&久保田、他方の町田には平戸&小田。

これらはアントラーズ出身で、現在チームの主力でプレイする4人。

いづれも、中盤から前で動いて成果を出すべきミッションを背負う。
彼らの出来不出来が、ゲームを決める大きな要素には違いない。

では、アルウィンで。