となりの芝生……。

家人が、近くのDIY店で芝生の目土 を選んでいたら、
或るご夫婦が近づいて来て、こう尋ねた。

―どうも、うちの芝生は育ちが悪くていけません。
なにか良いやり方でもありますかねぇ?

―そうですか。
とかく隣の芝は青くみえる、って言いますからね。

なかなか気の利いた受け答えだったではありませんか、とホメておいた。

でも、そのご当人が今度は、助手席から近所のお宅の芝を盛んに品評するんですね。

他者のことがなにかと気にかかる習わし。

これを棄て去るのはむづかしい。

で、先日、一緒に買い物にでかけた時のこと。

―いま、ひとつ閃きました!

隣の芝生は青く、隣のレジは早く流れる、これなんか実感でしょう?

ただし、残念ながら、この格言、家人には響かない。

なぜか?

スピーディーなレジ係を見究める眼力には相当な自信を持っていらっしゃって、常にそこに並ぶからだ。

では。

〈コメント〉
☞つーさん より (7/30 16:25)
急ぐその先にあるもの。