アヒルこそ美しい お話。

グラマンJ2Fダックは、米国製の水陸両用機

1933~1945年の間に、600機あまりが製造されたようだ。

映画『マーフィーの戦い』(1971年公開) で、ピーター オトゥ―ル演ずる主人公が、飛べるように整備したのが、これ。

それに搭乗して、ドイツ海軍のUボートに対し、たったひとりの交戦を挑むために。

先日、松本駅前のホビーショップで、これのプラモデルを見つけたんだが、店内をあれこれ物色中に、どこに在ったのかを見失ってしまった。

再度出かけていって購おう、とひそかに思っている。

数日前、ダックの飛行動画を見つけ、その美しさに感じ入ってしまった。
特に、水面のさざ波にだんだんと近づいていく着水シーンは素敵。

ひょっとしたらこれ、映画で使用されていたのと同一機で、現在は、米国空軍博物館に展示されている機体だろうか?

なお、クリーデンス クリアウォーター リバイバル(CCR)の曲『Fortunate Son』が使われているが、ウォーター(水)に掛けた洒落なのだろうか?

それとも、支配階級に生まれた〈幸運な〉連中(=息子)が、俺たち(大衆)を戦争につぎ込むのさ、という皮肉な歌詞のためなのか、どうなんでしょうかねぇ?

では。

―まさか 柴田さん (2020.12.06 新潟戦レビュウ)

―このブログをみてるんだろうか?
今日の新潟戦を観ると、そうとしか思えないんだが……。

きのこ皿でもつついて勝利の余韻に浸ろうと、塩尻峠「親ゆづりの味」に向ってハンドルを握っている時、こうつぶやいたら、

―なに言ってるのよ、(山雅を追っかけていれば)おんなじようなこと思う人が多いだけでしょうに!、と家人に一蹴された。

まぁ、そんなところなんでしょうけれど、その内容とは……、

❶久保田 和音らを投入してチームのリズムを変えるのも一手、と群馬戦レビュウに書いたら、今節は、シャドウで先発起用。
しかも、アシストをふたつ決めての、大当たり!

❷田上 大地が途中から回った新潟の右(=山雅の左)サイドを再三攻めたてると、55分に阪野のループシュートで、遂に勝ち越し!

これは、新潟が、3バックにシフトチェンジしてきたことが伏線になっていた。

山雅のツートップに対し、数的優位を創り出すための策か?、と思われるんだが、そのためには、両サイドバックが上下運動をかなりマメにやる必要がある。
ところが、ゲームが進むにつれてアルビレックスは運動量がかなり減衰して、サイドバックの横と、その前のボランチがケアすべきスペースの管理がかなりズサンになった。
山雅は、そこを、トライアングルのボール回しで、面白いように衝けるようになったわけ。

阪野の勝ち越し弾は、常田の縦パスをスルーして阪野につなげたセルジ―ニョの判断と個人技が卓越してました。
スタジアムで観てて驚嘆、でも、DAZN画面では、その瞬間が捉えきれていないのが実に惜しい!
(こういう点が、TV観戦の限界なんですね)

おや、舞行龍ジェームズは出ないの?、と主に守備面で強度が落ちていたことも、山雅にとって幸いでありました。

ゆえに、この程度の守備に対しては、あと2~3点獲ることが、今後の課題でしょう。
【加筆】3 – 1 で勝ったからオーライではなく、5 – 1 にできなかったことを問題視しないと進歩がない。

更に、山雅の守備について。

新潟のポゼッションの内容は、観ていて最終ラインでのクイック、ターンの練習ばかり、といった印象。
これだと、山雅プレイヤーは、ボールを持たせておいてパスコースを限定しつつ、鄭 大世やウイングバックへの縦方向のボール蹴り出しに対し、網を張って待っていればよいことになる。

ボール保持にあくせく忙しい新潟と、それを、あまり動ぜずにやらしておく山雅。
そんなシーンがだんだんと多くなる。
ボールを持つ方が多く疲弊していくなんてことでは、ゲームプランの破綻でしょうに。

で、あとは、ガムシャラに地上戦で仕掛けてくる新潟#10を、寄ってタカって潰す、というやり方の徹底。

総体的に、巧くハマり過ぎた戦略、と言えるでしょうか。

さて、最後に萬年視点の、MVPです。

攻守ともに要所を締めた鈴木 雄斗ということで、決まり。

柴田さん、引き続きご愛顧をよろしく。

では。

その守備力を削げ (新潟戦プレビュウ)

アルビレックスとは、7/11第4節に対戦して、0 – 1で敗戦。

コーナーキックのこぼれ球を、DF田上にジャンピングシュートを押し込まれた。

その時、ピッチに居たふたりのFW、ペドロマンジ―とファビオは10月に(飲酒運転検挙により)チームを去ったが、幸いにも、鄭 大世を清水から獲っていたこともあって、攻撃力には壊滅的なダメッジもないようにみえる。

〈新潟のDF陣に仕事をさせるな〉
ただし、山雅にとって、対策すべきはむしろ、4バックを形成する長躯、屈強な3人、マウロ、舞行龍ジェームス、田上であろう。

ひとつは、彼らの裏へ、また、サイドからその視界を惑わして、いかに振り切るか。
もうひとつは、セットプレイのボールがペナルティエリアに入って来た場合にいかにマークして仕事をさせないか。― このふたつ。

新潟の攻撃は多彩であるけれども、攻守両面にわたり、新潟の最終ラインには、特に手が抜けない。

ここは、あえて田上 大地のはる、新潟右サイド、つまり山雅左サイドをトコトン攻めることによって、相手のカウンターを封じ、かつ、セルジ―ニョと杉本を活かし切る策を推奨いたします。

前節停滞した攻撃を、挽回してこその前進でしょうから。

アルビレックスにしてみれば、J2暮らし4年目が確定し、かつ、アルベルト監督続投を発表(11/24)していることから、来季に向け少しでも明るい材料を求めてアルウィンにご来場のはず。

双方ともに譲れないゲームなのだ。

聞けば、チケットは完売に近い様子。
まさか、ポンチョ効果でもあるまい、とは思うが、心熱き声援を結集しよう。

得点や絶妙プレイ時の、驚嘆と感嘆のざわめきは、この際、大目にみていただかないと。

では。

着々と、来季へつなぐ。

11/30と 12/3、ファジアーノ岡山の公式サイトには契約満了のニュースが出た。
三村 真、後藤 圭太、赤嶺 真吾、椋原 健太と、ほぼレギュラー級の面々。

J2昇格を決めた秋田も、12/4に契約満了をリリースし始めていて、来季戦える戦力の作り込みに入っている。

これ、決して他人事でもなく、我が山雅にしたって発表はともかく、所属プレイヤーと、来季の契約に関するお話しが進んでいるということ。

―このまま柴田監督で行けばいいじゃん。
と、家人はおっしゃるが、ことはそう簡単でもなくて、チーム編成の活況時期をクラブとしてどう乗り切るか、かなりしんどい2020年の瀬と拝察する。

―ま、柿本氏、鐵戸氏が踏ん張る、ってもんでしょうかね?

やがて、満了、更改、移籍などが公けにされていき、一喜一憂の年末年始になる。

クラブがやるべきことは、ファンサポーターに耳ざわりの良いニュースを提供することではなくて、もっと魅了して勝利するチームを披露するところにあるのだから、保有カードについては、(収益減が厳しい昨今でもあり) 冷徹な取捨選択が必要だ。

心の動揺を内に抱えながらも、残り4戦に賭けるプレイヤーには、こころより感謝するのみ。

The Parting Glass (別れの杯)は、スコットランド民謡。
かの地では、友人たちの集まりがお開きになる時に歌われる、という。

少々早いけれど、今のうちに口ずさんでみる。

では。

上手の手から 水は漏れ。 (2020.12.2 群馬戦レビュウ)

違う言い方だと、猿も木から落ちる、とか。

上手(=その道の達人)も失敗することがある、というたとえ。

監督らは、前半の布陣であわよくば先制、後半はさらに、攻撃の強度をより高めて群馬を圧倒する  ― そんな青写真だったに違いない。

ところが、実際にゲームをするのはプレイヤーたち。

山雅は、ゲーム開始早々からずっと、群馬に圧倒されまくってしまった。

相手の拙攻に大いに助けられる格好で、前半は無失点でこらえたものの、自分たちのサッカーをさせてもらえず。

ミス、のほとんどが、イージーな、相手へのプレゼントパスであれば、リズムも創れずに後手後手の印象。

で、後半は交代カードを次々に切ったことで、主導権を握れるようになる。

決して個を責める訳ではないが、ボランチの仕事において、米原 秀亮は、まだまだ佐藤 和弘に学ぶことは多いなぁ、という感じ。
もちろん、佐藤と同じプレイスタイルを、君に求めているわけではないけれど、判断およびプレイの速さ、視野の広さ、これらはかならず深めていかないと。

ただし、息を吹き返した後半でさえも、シュートに持ち込む最後の詰めが、やっぱりと、ぎくしゃく。

89分、橋内 優也の蹴り出したボールが、そのまま相手に渡る(イージーなミス)とたった2本のパスで、失点。

最も恐れていた、大宮元#10コンビ(大前、岩上)に、見事な仕事をさせてしまった……..。

まるで長崎戦のデジャブ。
村山さぁ、ボールに向かって飛びつくぐらいしてもいいじゃんか。

あの時点でピッチにあってチームを構成していた面々は、現状、首脳陣が最強として推すパーツなんだろうが、それをしてもあんなでは。

得点力の無さ、ってのは数年来の悩みではありますけれど、なんともなぁ。

こうなったら、息吹、和音、榎本らで、リズムを変えてみたらどうかしら?
……、と愚痴りながら、他で気分を変えるのだ。

では。