―まさか 柴田さん (2020.12.06 新潟戦レビュウ)

―このブログをみてるんだろうか?
今日の新潟戦を観ると、そうとしか思えないんだが……。

きのこ皿でもつついて勝利の余韻に浸ろうと、塩尻峠「親ゆづりの味」に向ってハンドルを握っている時、こうつぶやいたら、

―なに言ってるのよ、(山雅を追っかけていれば)おんなじようなこと思う人が多いだけでしょうに!、と家人に一蹴された。

まぁ、そんなところなんでしょうけれど、その内容とは……、

❶久保田 和音らを投入してチームのリズムを変えるのも一手、と群馬戦レビュウに書いたら、今節は、シャドウで先発起用。
しかも、アシストをふたつ決めての、大当たり!

❷田上 大地が途中から回った新潟の右(=山雅の左)サイドを再三攻めたてると、55分に阪野のループシュートで、遂に勝ち越し!

これは、新潟が、3バックにシフトチェンジしてきたことが伏線になっていた。

山雅のツートップに対し、数的優位を創り出すための策か?、と思われるんだが、そのためには、両サイドバックが上下運動をかなりマメにやる必要がある。
ところが、ゲームが進むにつれてアルビレックスは運動量がかなり減衰して、サイドバックの横と、その前のボランチがケアすべきスペースの管理がかなりズサンになった。
山雅は、そこを、トライアングルのボール回しで、面白いように衝けるようになったわけ。

阪野の勝ち越し弾は、常田の縦パスをスルーして阪野につなげたセルジ―ニョの判断と個人技が卓越してました。
スタジアムで観てて驚嘆、でも、DAZN画面では、その瞬間が捉えきれていないのが実に惜しい!
(こういう点が、TV観戦の限界なんですね)

おや、舞行龍ジェームズは出ないの?、と主に守備面で強度が落ちていたことも、山雅にとって幸いでありました。

ゆえに、この程度の守備に対しては、あと2~3点獲ることが、今後の課題でしょう。
【加筆】3 – 1 で勝ったからオーライではなく、5 – 1 にできなかったことを問題視しないと進歩がない。

更に、山雅の守備について。

新潟のポゼッションの内容は、観ていて最終ラインでのクイック、ターンの練習ばかり、といった印象。
これだと、山雅プレイヤーは、ボールを持たせておいてパスコースを限定しつつ、鄭 大世やウイングバックへの縦方向のボール蹴り出しに対し、網を張って待っていればよいことになる。

ボール保持にあくせく忙しい新潟と、それを、あまり動ぜずにやらしておく山雅。
そんなシーンがだんだんと多くなる。
ボールを持つ方が多く疲弊していくなんてことでは、ゲームプランの破綻でしょうに。

で、あとは、ガムシャラに地上戦で仕掛けてくる新潟#10を、寄ってタカって潰す、というやり方の徹底。

総体的に、巧くハマり過ぎた戦略、と言えるでしょうか。

さて、最後に萬年視点の、MVPです。

攻守ともに要所を締めた鈴木 雄斗ということで、決まり。

柴田さん、引き続きご愛顧をよろしく。

では。